電磁波のしきい値と電離放射線のしきい値2025年01月03日 11:28

 電離放射線にしきい値があるならば、電磁波にもしきい値があっても良さそうに思う。どちらも、免疫システムに絡むものだし、原爆や、無線電波も20世紀になってから人類が浴び始めた放射線の一形態である。

 電磁波は太陽光線に大量に含まれているが、可視光線が主体で、紫外線や赤外線、太陽フレアにおけるX線などは地上ではあまり多くはない。

 しかし、それは昼間の話であり、夜間は人口の電磁波が大量に飛び交うようになった。これが人体影響しないだろうか。

 実は、この夜間電磁波を問題にした書籍がある。
豊岡憲治著「元気脳 脳健康」グラフ社
 
 という本で、体調の悪い人は寝室に一切電磁波を発生しそうな電気器具を置かないで就寝すれば体調が回復するというものである。

 確かに広い部屋やテレビしか置いていないような温泉旅館で寝るとなぜか翌朝の体調が違う。温泉に入っていなくてもそれは感じられる。

 ヒトは夜間は太陽からの電磁波を浴びずに何十万年も過ごしてきた。それが電気というものの発明で特に20世紀以降は夜中に電磁波を浴び続けているのである。これが体調に影響しないわけがないーと理屈ではわかる。

 しかし、現代の日本で、電磁波を浴びずに夜間を過ごすということは、よほどの山奥か無人島にでも行かない限り難しいだろう。デジタルデトックスである。

 そこで、放射線と同じく、電磁波に対するしきい値というものがあれば、分かりやすい。イージス艦のレーダー前面には作動中はヒトは立ち入り禁止だそうだが、どの程度の強度だろうか。これも長崎の被ばく線量評価線源データと同様、軍事機密になっていそうだが、ChatGPTの回答でも軍事機密で具体的な数値はない。ただし、艦内の居住区域は電磁波を防護するよう設計されているとのことなので、しきい値は有りそうだ。

 職業人と一般人では、このような被ばく基準は放射線と同様一桁程度の差はあるだろし、人体影響への個人差も大きいだろうが、設計しきい値くらいは公開しても良いのではないだろうか。

 スマホや電子レンジ、高圧線、携帯アンテナなどには基準があるようだが、バラバラでしきい値という概念はなさそうだ。原爆被爆者のような統計精度が高いデータがなく、DNAや免疫機能が異なる動物実験では信頼性が低いと思う。

 上記の豊岡先生の本でも、しきい値がわからないためか、天井の蛍光灯やエアコン以外は寝室から一切電気製品を排除して寝る様推奨している(p.50)。

 電磁波も放射線と同様距離の二乗に逆比例して減衰するので、今日からは、電気製品が頭に近づかないような寝床の配置で寝るようにしよう。部屋のコンセントをすべて抜いてみるという手「もあるがどうなるだろう。かえって何かの事故に巻き込まれるだろうか。