米国医学長官のアルコールがんリスク勧告とは2025年01月04日 04:04

ABCやNPRなどによれば
米国外科長官は1月3日に、アルコール摂取と癌リスクとの関連を警告する勧告を発表したとのことである。

ビール、ワイン、蒸留酒を含むあらゆる種類のアルコールを摂取すると、女性の乳がん、大腸がん、食道がん、喉頭がん、肝臓がん、口腔がん、咽頭がんなど、少なくとも7種類のがんのリスクが高まると、ヴィヴェク・マーシー米外科長官はXの投稿で勧告の発表を行った。
https://x.com/Surgeon_General/status/1875150680517931387

この調査で基準としたのは一日にa drinkに対し、two drink やthree drinkでは有意なリスク増加ということだが、では a drinkとはどの程度か


ChatGPTでは

アメリカで「a drink」と言う場合、これは一般的に「標準的なアルコール飲料量 (standard drink)」を指します。標準的なアルコール飲料量には、純アルコールが 約14グラム 含まれています。以下のような目安があります:

ビール: 約12オンス (355 ml)、アルコール度数5%程度
ワイン: 約5オンス (148 ml)、アルコール度数12%程度
蒸留酒(ウイスキー、ウォッカなど): 約1.5オンス (44 ml)、アルコール度数40%程度

となっている。
 即ち、缶ビール1缶相当のアルコール量が基準でこれが2缶ならばがんリスクに有意な増加が認められるということである。

Xに投稿されたがん発生絶対リスクの図では、
 週にa drinki以下の女性群に比べ 一日にtwo drinkの女性群では絶対リスクが16.5%から21.8%に増えている。
 この差が約5%なので、この量の飲酒で100人中約5人のがん発症増となる。

 男性では同じく、100人中約3人のがん発症増となる。

 では、全く飲まないのならがんリスクはどうなのか。女性で100人中16.5%、男性で10.0%はがん発症するのか。これが今回の報道では明確になっていない。当面はa drink以下のアルコール摂取をお勧めするというのが今回の勧告であろう(と酒好きは解釈したい)。