銀の作り方 ― 2025年10月11日 08:56
金に続き、銀の価格も上がってきたとの報道がでた。
では銀(Ag)は日本で作れるのか。
実はすでに生産しているのである。
それは原子炉の中である。最新の核分裂収率を見るとU-235位置核分裂当たり
Ag-107 1.17237E-14個
Ag-109 1.15028E-03個
である。しかも幸いなことにこれらは安定核種なので崩壊による安定化を待つ必要はない。わずかに生成される他のAg同位体も半減期は1日以下なのですぐに安定核種になる。必要なのは他の核分裂生成物からの化学分離だけである。
ところで、このAgの生成量や再処理工場での回収量はどの程度だろうか。概算すると、以下のようになる。
100万キロワット級の軽水炉が10基動いているとして年間核分裂総数は
熱効率33%、各核分裂で放出されるエネルギーを 200 MeVとすると
9.84 × 10²⁶ 回/年
となる。これに上記の収率をかけると
Ag-107 1.15E13個
Ag-109 1.13E24個
となる。これは
Ag約205g
に相当する。即ち、将来日本が現在の軽水炉の稼働数の10倍にできれば㎏オーダーの銀を国内生産できることになる。
ところですでに使用済み燃料中にあり、保管されている銀はどの程度の量になっているだろうか。
概算でウラン換算18000トンだそうである。
これにどの程度の銀が含まれているか、概算すると以下のようになる。
これまでの原子炉の出力が80万キロワットで、平均3年燃焼しているとすると使用済み燃料の核分裂数は上記計算の(80×3/100×1=)2.4倍すればよい。
また、80万キロワット軽水炉のウラン装荷重量は設計によるが概ね70トンである。
従って全使用済み燃料中の銀の重量は上記重量の
18000/70×2.4=617倍
即ち、
126㎏
となる。これがどの程度の影響を持つかはわからないが、このような物質をゴミ扱いしているマスコミはマスゴミと呼ばれても仕方がないかもしれない。
では銀(Ag)は日本で作れるのか。
実はすでに生産しているのである。
それは原子炉の中である。最新の核分裂収率を見るとU-235位置核分裂当たり
Ag-107 1.17237E-14個
Ag-109 1.15028E-03個
である。しかも幸いなことにこれらは安定核種なので崩壊による安定化を待つ必要はない。わずかに生成される他のAg同位体も半減期は1日以下なのですぐに安定核種になる。必要なのは他の核分裂生成物からの化学分離だけである。
ところで、このAgの生成量や再処理工場での回収量はどの程度だろうか。概算すると、以下のようになる。
100万キロワット級の軽水炉が10基動いているとして年間核分裂総数は
熱効率33%、各核分裂で放出されるエネルギーを 200 MeVとすると
9.84 × 10²⁶ 回/年
となる。これに上記の収率をかけると
Ag-107 1.15E13個
Ag-109 1.13E24個
となる。これは
Ag約205g
に相当する。即ち、将来日本が現在の軽水炉の稼働数の10倍にできれば㎏オーダーの銀を国内生産できることになる。
ところですでに使用済み燃料中にあり、保管されている銀はどの程度の量になっているだろうか。
概算でウラン換算18000トンだそうである。
これにどの程度の銀が含まれているか、概算すると以下のようになる。
これまでの原子炉の出力が80万キロワットで、平均3年燃焼しているとすると使用済み燃料の核分裂数は上記計算の(80×3/100×1=)2.4倍すればよい。
また、80万キロワット軽水炉のウラン装荷重量は設計によるが概ね70トンである。
従って全使用済み燃料中の銀の重量は上記重量の
18000/70×2.4=617倍
即ち、
126㎏
となる。これがどの程度の影響を持つかはわからないが、このような物質をゴミ扱いしているマスコミはマスゴミと呼ばれても仕方がないかもしれない。
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