なぜ森進一が一世風靡したか ― 2025年04月05日 20:22
BS朝日で森進一特集をやっていた。新沼謙治が言っているように彼のキーは高い。女性が歌ってちょうどいいくらいだ、しかし、彼の声はあえて潰した声帯だということを昔どこかで読んだ、
あの昭和の高度成長期、女性の社会進出は密かに進んでいた、それがエンターメントやテレビ業界では最も表面に出ていたはずだ。即ち、それまでの男の演歌から女の演歌に変わっていく時代だった。男ながら女が歌いやすい歌を歌った彼の歌が国民的ヒットを得たのはごく自然な現象だったと今説明できる、
彼のデビュー曲女のため息はそれまでの演歌とは一線を期する衝撃を国民に与えた、いわゆる際物であった。それは青江三奈のハスキーなデビュー曲 恍惚のブルース と好対照だった。こちらは女性の男性化を象徴していたといえるのかもしれない。
もう少し生物物理的に言えば、日本人男性の声の平均周波数
約 120〜130 Hz
であり日本人女性の声の平均周波数
約 210〜220 Hzである。
220HzになればC調のラになる。
一方、英米人では
英米人男性の声の平均周波数
約 110〜120 Hz
英米人女性の声の平均周波数
約 200〜210 Hz
である。
即ち、英米人の男性の声は女性よりちょうど1オクターブ低い220HzVS110Hz)ので共鳴関係にあり、女性のほうが聞きやすい関係になっている。これが日本人の女性のほうが男性よりは英会話が得意な理由づけになる。
男性が英語を得意になるには10Hz程度低い発音になれる必要がある、体の構造、すなわち声帯も口蓋も小さくできているので敢えて低い声を楽に出せるよう、口蓋を大きくすることに慣れる訓練が必要である。そのために先日書いたように舌に力を入れて低音を響かせるような発声法をマスターするべきだという理屈になる、
ところで、あれから半世紀、ジェンダーをめぐる国民の認識は大きく変わった。しかし、その大本である米国でその揺れ戻しが来ている。トランプ政権の様々な政策がジェンダーフリー社会から古き良きアメリカとなることを狙っている。日本はその後追いをするだろうか。
日本には源氏物語以来の女性上位文化が根っこにある。男性優位になったのは武家社会以降のことである。
そのような歴史は米国にはない。日本は独自の道を歩む可能性のほうが強いだろう。そのためにも、経済的、軍事的に対米依存の体質を変換すべきだと我田引水するこの頃である。。
あの昭和の高度成長期、女性の社会進出は密かに進んでいた、それがエンターメントやテレビ業界では最も表面に出ていたはずだ。即ち、それまでの男の演歌から女の演歌に変わっていく時代だった。男ながら女が歌いやすい歌を歌った彼の歌が国民的ヒットを得たのはごく自然な現象だったと今説明できる、
彼のデビュー曲女のため息はそれまでの演歌とは一線を期する衝撃を国民に与えた、いわゆる際物であった。それは青江三奈のハスキーなデビュー曲 恍惚のブルース と好対照だった。こちらは女性の男性化を象徴していたといえるのかもしれない。
もう少し生物物理的に言えば、日本人男性の声の平均周波数
約 120〜130 Hz
であり日本人女性の声の平均周波数
約 210〜220 Hzである。
220HzになればC調のラになる。
一方、英米人では
英米人男性の声の平均周波数
約 110〜120 Hz
英米人女性の声の平均周波数
約 200〜210 Hz
である。
即ち、英米人の男性の声は女性よりちょうど1オクターブ低い220HzVS110Hz)ので共鳴関係にあり、女性のほうが聞きやすい関係になっている。これが日本人の女性のほうが男性よりは英会話が得意な理由づけになる。
男性が英語を得意になるには10Hz程度低い発音になれる必要がある、体の構造、すなわち声帯も口蓋も小さくできているので敢えて低い声を楽に出せるよう、口蓋を大きくすることに慣れる訓練が必要である。そのために先日書いたように舌に力を入れて低音を響かせるような発声法をマスターするべきだという理屈になる、
ところで、あれから半世紀、ジェンダーをめぐる国民の認識は大きく変わった。しかし、その大本である米国でその揺れ戻しが来ている。トランプ政権の様々な政策がジェンダーフリー社会から古き良きアメリカとなることを狙っている。日本はその後追いをするだろうか。
日本には源氏物語以来の女性上位文化が根っこにある。男性優位になったのは武家社会以降のことである。
そのような歴史は米国にはない。日本は独自の道を歩む可能性のほうが強いだろう。そのためにも、経済的、軍事的に対米依存の体質を変換すべきだと我田引水するこの頃である。。
長崎原爆が福島でも被害を広げたワケ ― 2025年03月24日 05:15
昨日、記したのオッペンハイマーの映画では、彼がトリニティ実験を行った後、同じ型のプルトニウム原爆を長崎に落とすよう依頼されるまでの経緯が描かれていた。
オッペンハイマーはネバダの砂漠でトリニティと呼ばれる、長崎の原爆のための爆発実験を責任者として行ったわけだが、その際に、爆心から数キロの距離に兵士を多数配置し、被ばくの影響を調べる様、軍部から依頼されていた。トリニティの実験は成功したのだが、その出力は精度よくわかってはいなかったので兵士は3キロほどの距離にいたため、殆ど急性の症状はでなかったのである。映画でも各研究者がバラバラの出力を予測したことが描かれている。
日本の敗戦ののち、米ソの冷戦が本格化すると考えていたトルーマン大統領は、原爆が兵士に及ぼす影響のデータを確実なものと従ったのだが、プルトニウム原爆はプルトニウム240のために、濃縮ウランほど確実には爆発しない。そこで、広島で濃縮ウランで確実に日本にダメージを与えた3日後に長崎にプルトニウム原爆を落とし、被ばくデータを日本人を使った人体実験を再度行ったのである。
従って、米軍首脳としてもオッペンハイマーらにとっても、長崎原爆とトリニティの爆発力は同一でないといけないはずである。現に、現在、両者の爆発力をネットで調べると、
長崎原爆(ファットマン):約 21キロトン(21,000トン)
トリニティ実験:約 20キロトン(20,000トン)
と5%の差しかない。これはプルトニウム原爆の不安定さ(プルトニウム240などの自然崩壊の統計的変動や爆縮装置の微妙な差)を考慮すれば異常なほどよく一致した値となっている。
トリニティか、長崎原爆かどちらか或いは両方とも間違った値になっていることは以上の経緯からほぼ確実である。
このよく一致した数値は米政府向けに当時の米軍やオッペンハイマーらロスアラモスの上層部が相談して作った数値だとしか考えられない。
これを現在でも証明できる方法を見つけることができた。
広島の放射線影響研究所(RERF)が公開している広島・長崎の被ばく者発がんデータを各市毎に分けて分析すると最後の表に示したように、全く異なる結果になることが分かったのである。
このデータの被ばく線量はRERFの米国人側担当者が評価した値なのである。(原爆の爆発力は軍事機密ということで日本側は米側から供給されたデータをそのまま受け取ることしかできない仕組みになっている。)
ところが、RERFから公表されている人体への被ばく影響関連データは、広島;長崎の両市のデータを合わせた評価値だけである。各市毎に分離して評価したデータは出されていない。
この結果、低線量領域では、発がんの被ばく線量にしきい値があるのかないのか不確かになっているのである。本来、被ばく線量により両者を評価しているのだから、被ばくの場所でこの値が異なることはあり得ないはずで、どちらかのデータが操作されたとしか考えられない。広島の被ばく生存者と長崎の被ばく生存者の数は同程度である。
この表の低線量領域(1000mGy以下)での発がんに関する過剰相対リスクは広島では負と長崎では概ね正で傾向が逆転している。即ち、両市を合わせて評価すれば不確かさは大きくなり、線量0でちょうど過剰相対リスクが0近くになるようにできており、線量が低くても人体影響が生じるとするLNTモデル(しきい値なし直線影響モデル)仮説を支持するかのようなデータになっている。
上記の経緯を考慮すれば、長崎の被ばくデータ、即ち、長崎の線源データには何らかの意図的、系統的な操作がされたと考えるのが自然である。
福島事故など原子力災害時の対応への影響はここから生じている。このような操作されたデータが現在の低線量での被ばく影響を法的にも保証しているLNTモデル(しきい値なし直線影響モデル)のベースデータになっている。LNTモデルはどんな低線量被ばくでも発がんリスクがあるというモデルでなのである。
即ち、このLNTモデルが国際放射線防護委員会が各国政府に勧告している被ばく量規制の基準の評価法に採用されており、福島事故での避難区域の線引きにも用いられている。そして多数の事故関連死者が出ている。
日本は、長崎でも多数の被害者を出したうえ、福島事故への対応でも米軍による原爆の間接的被害を受けているのである。
以下は、統計ソフトRによる広島と長崎の男性被ばく生存者の固形がん発症リスクの計算結果である。この表でERRとは過剰相対リスクであり、被ばくしていない住民に対し、どの程度発がん事象が生じるかの比率から1.0を引いた数値である。この値が0になった線量範囲の最大値がしきい値に相当するが両市で傾向が全く異なるのが分かる。
対象被ばく線量
範囲(mGy) 広島男性ERR 長崎男性ERR
0-3400 0.53229 0.55920
0-3000 0.52917 0.54893
0-2500 0.57073 0.55257
0-2000 0.60734 0.62076
0-1750 0.57683 0.62492
0-1500 0.56950 0.49506
0-1250 0.68868 0.56793
0-1000 0.68024 0.54412
0-750 0.57822 0.2096
0-500 0.36171 -0.07064
0-300 -0.28841 0.89491
0-250 -1.12378 -1.37368
0-200 -1.52555 1.51706
0-175 -2.32424 2.23158
0-150 -2.44334 2.20752
0-125 -1.37516 1.92733
0-100 -1.53605 2.19552
0-80 -3.14243 0.98108
0-60 -2.66847 -2.03801
0-40 -12.4006 -10.3098
0-20 -12.6825 13.0406
0-5 -61.4725 119.8396
オッペンハイマーはネバダの砂漠でトリニティと呼ばれる、長崎の原爆のための爆発実験を責任者として行ったわけだが、その際に、爆心から数キロの距離に兵士を多数配置し、被ばくの影響を調べる様、軍部から依頼されていた。トリニティの実験は成功したのだが、その出力は精度よくわかってはいなかったので兵士は3キロほどの距離にいたため、殆ど急性の症状はでなかったのである。映画でも各研究者がバラバラの出力を予測したことが描かれている。
日本の敗戦ののち、米ソの冷戦が本格化すると考えていたトルーマン大統領は、原爆が兵士に及ぼす影響のデータを確実なものと従ったのだが、プルトニウム原爆はプルトニウム240のために、濃縮ウランほど確実には爆発しない。そこで、広島で濃縮ウランで確実に日本にダメージを与えた3日後に長崎にプルトニウム原爆を落とし、被ばくデータを日本人を使った人体実験を再度行ったのである。
従って、米軍首脳としてもオッペンハイマーらにとっても、長崎原爆とトリニティの爆発力は同一でないといけないはずである。現に、現在、両者の爆発力をネットで調べると、
長崎原爆(ファットマン):約 21キロトン(21,000トン)
トリニティ実験:約 20キロトン(20,000トン)
と5%の差しかない。これはプルトニウム原爆の不安定さ(プルトニウム240などの自然崩壊の統計的変動や爆縮装置の微妙な差)を考慮すれば異常なほどよく一致した値となっている。
トリニティか、長崎原爆かどちらか或いは両方とも間違った値になっていることは以上の経緯からほぼ確実である。
このよく一致した数値は米政府向けに当時の米軍やオッペンハイマーらロスアラモスの上層部が相談して作った数値だとしか考えられない。
これを現在でも証明できる方法を見つけることができた。
広島の放射線影響研究所(RERF)が公開している広島・長崎の被ばく者発がんデータを各市毎に分けて分析すると最後の表に示したように、全く異なる結果になることが分かったのである。
このデータの被ばく線量はRERFの米国人側担当者が評価した値なのである。(原爆の爆発力は軍事機密ということで日本側は米側から供給されたデータをそのまま受け取ることしかできない仕組みになっている。)
ところが、RERFから公表されている人体への被ばく影響関連データは、広島;長崎の両市のデータを合わせた評価値だけである。各市毎に分離して評価したデータは出されていない。
この結果、低線量領域では、発がんの被ばく線量にしきい値があるのかないのか不確かになっているのである。本来、被ばく線量により両者を評価しているのだから、被ばくの場所でこの値が異なることはあり得ないはずで、どちらかのデータが操作されたとしか考えられない。広島の被ばく生存者と長崎の被ばく生存者の数は同程度である。
この表の低線量領域(1000mGy以下)での発がんに関する過剰相対リスクは広島では負と長崎では概ね正で傾向が逆転している。即ち、両市を合わせて評価すれば不確かさは大きくなり、線量0でちょうど過剰相対リスクが0近くになるようにできており、線量が低くても人体影響が生じるとするLNTモデル(しきい値なし直線影響モデル)仮説を支持するかのようなデータになっている。
上記の経緯を考慮すれば、長崎の被ばくデータ、即ち、長崎の線源データには何らかの意図的、系統的な操作がされたと考えるのが自然である。
福島事故など原子力災害時の対応への影響はここから生じている。このような操作されたデータが現在の低線量での被ばく影響を法的にも保証しているLNTモデル(しきい値なし直線影響モデル)のベースデータになっている。LNTモデルはどんな低線量被ばくでも発がんリスクがあるというモデルでなのである。
即ち、このLNTモデルが国際放射線防護委員会が各国政府に勧告している被ばく量規制の基準の評価法に採用されており、福島事故での避難区域の線引きにも用いられている。そして多数の事故関連死者が出ている。
日本は、長崎でも多数の被害者を出したうえ、福島事故への対応でも米軍による原爆の間接的被害を受けているのである。
以下は、統計ソフトRによる広島と長崎の男性被ばく生存者の固形がん発症リスクの計算結果である。この表でERRとは過剰相対リスクであり、被ばくしていない住民に対し、どの程度発がん事象が生じるかの比率から1.0を引いた数値である。この値が0になった線量範囲の最大値がしきい値に相当するが両市で傾向が全く異なるのが分かる。
対象被ばく線量
範囲(mGy) 広島男性ERR 長崎男性ERR
0-3400 0.53229 0.55920
0-3000 0.52917 0.54893
0-2500 0.57073 0.55257
0-2000 0.60734 0.62076
0-1750 0.57683 0.62492
0-1500 0.56950 0.49506
0-1250 0.68868 0.56793
0-1000 0.68024 0.54412
0-750 0.57822 0.2096
0-500 0.36171 -0.07064
0-300 -0.28841 0.89491
0-250 -1.12378 -1.37368
0-200 -1.52555 1.51706
0-175 -2.32424 2.23158
0-150 -2.44334 2.20752
0-125 -1.37516 1.92733
0-100 -1.53605 2.19552
0-80 -3.14243 0.98108
0-60 -2.66847 -2.03801
0-40 -12.4006 -10.3098
0-20 -12.6825 13.0406
0-5 -61.4725 119.8396
インソール調整で股関節痛が治った ― 2025年03月04日 17:17
インソール、いわゆる靴の中敷きを調整した結果、このふた月ほど困っていた歩行時の右の股関節付近の痛みが治ったようだ。
使い古しのインソールがあったので土踏まずから先を切って、かかと部分のみ残し、元のインソールの下に敷いて、右靴を10㎜程度のハイヒールにしたのである。
左靴はバランスをとるため、古いインソールを薄く削り、5㎜m程度のハイヒールとした。(元々左足の方がやや長い傾向があったので、この程度の差は逆に良かった。)
その結果、歩行時にややつま先立ちの姿勢になるので、腰が直立して、股関節部の幾何学的配置が変化したようだ。速足になっても以前のような痛みは全くない。逆に、腰が直立する結果、早く歩かざるを得ないようだ。一石二鳥のインソール修正だった。
恐らく、腰が直立した結果、股関節の内にある軟骨の当たる部分が変化し、痛みがなくなったのではないかと思う。
ただ、問題は左足に生じた。今度は左膝に時々軽い痛みを感じるようになったのである。これは昔越後のスキー場で無理にウエーデルンをして、上半身は曲がったが、膝から下は重い雪に埋まったままで捻じってしまった怪我の後遺症である。この後遺症が最近出ていなかったのは右足に負担をかける歩き方をしていたからであろう。この膝の軽い痛みが出る方が、正しい歩き方なのかもしれない。この痛みは歩く速度に影響するほどの痛みではないので。
使い古しのインソールがあったので土踏まずから先を切って、かかと部分のみ残し、元のインソールの下に敷いて、右靴を10㎜程度のハイヒールにしたのである。
左靴はバランスをとるため、古いインソールを薄く削り、5㎜m程度のハイヒールとした。(元々左足の方がやや長い傾向があったので、この程度の差は逆に良かった。)
その結果、歩行時にややつま先立ちの姿勢になるので、腰が直立して、股関節部の幾何学的配置が変化したようだ。速足になっても以前のような痛みは全くない。逆に、腰が直立する結果、早く歩かざるを得ないようだ。一石二鳥のインソール修正だった。
恐らく、腰が直立した結果、股関節の内にある軟骨の当たる部分が変化し、痛みがなくなったのではないかと思う。
ただ、問題は左足に生じた。今度は左膝に時々軽い痛みを感じるようになったのである。これは昔越後のスキー場で無理にウエーデルンをして、上半身は曲がったが、膝から下は重い雪に埋まったままで捻じってしまった怪我の後遺症である。この後遺症が最近出ていなかったのは右足に負担をかける歩き方をしていたからであろう。この膝の軽い痛みが出る方が、正しい歩き方なのかもしれない。この痛みは歩く速度に影響するほどの痛みではないので。
女性が瞬間放射線被ばくに弱いワケ ― 2025年02月22日 05:13
瞬間被ばくとは、原爆による被ばく(広島・長崎で殆どの被ばくを占める即発ガンマ線の被ばく時間は1マイクロ秒以下)や太陽フレアによる被ばく(プロパルシブ相と呼ばれるフレア本体に先立つX線被ばくでミリ秒以下)で、慢性被ばく(長時間一様に受ける被ばく)とは異なる。
現在の被ばく規制は主に広島;長崎の瞬間被ばくのデータから得られたデータを慢性被ばく(年間被ばく量規制)に適用しているので、一気飲みの酒量制限を年間制限に適用しているようなもので意味はないのだが、広島・長崎の被ばく評価自体も大きな問題を抱えている。(本ブログ1月27日参照)
広島・長崎の被ばくによる人体影響が年間被ばくの基準作成に適用されていることは異常なことだが、ここでは、瞬間被ばくで男性より女性に発がんなどの影響が強く出る傾向があることに絞って理由を推定した。
ジェット機で高空を飛ぶことで太陽フレアによる被ばくを受ける可能性がある。太陽フレアは太陽内部での瞬間的な核融合爆発反応に起因しているが、年数回の発生なので運悪くこの被ばくを受けると発がん確率が高くなる可能性がある。調査結果では、これがパイロットよりも女性CAの方に影響が大きいようだ。
https://www.arpansa.gov.au/cancer-prevalence-among-flight-attendants-compared-general-population
また、広島原爆でも固形がん発生のしきい値の線量は男性よりも女性の方が低い傾向がある。
この理由は以下の2つだろうと推定している。
(1)人類学的にホモサピエンスの女性と男性の役割分担が育児と狩猟に分かれたため、男性の方が放射線被ばくへの免疫が強化された。
(2)解剖学的に女性の主要な発がん要因である乳房が上部からの放射線照射を受けやすい。
(1)であるが、ChatGPTによる回答は以下のようになっており、このような性別分業の傾向は否定されていない。
***************************
ヒトの狩猟採集時代は、おおよそ 250万年前の石器時代(旧石器時代)から約1万年前の農耕の開始 まで続きました。この期間は、ヒトの進化の大部分を占め、現代のヒトの生理的・行動的な特徴の多くが形成された時代です。
狩猟採集社会における性別の役割
狩猟採集社会では、性別に応じた分業が一般的でしたが、柔軟性もありました。
男性の役割(狩猟・漁労)
大型動物の狩猟(シカ、マンモスなど)
魚や小動物の捕獲(罠や槍を使用)
武器や道具の製作
女性の役割(採集・育児)
果実、木の実、根、野菜の採集
昆虫や貝類の収集
乳幼児の世話や食材の調理
性別分業の柔軟性
最近の研究では、女性も狩猟を行う例があり(例えば、南米の先住民の墓から女性用の狩猟道具が出土)、一概に男性=狩猟、女性=採集とは言えません。
小型動物の狩猟や漁労は、女性や高齢者も参加していた可能性があります。
現代社会への影響
ヒトの進化の99%が狩猟採集社会だったため、このライフスタイルが現代の行動や健康にも影響を及ぼしています。例えば、運動量の多い生活や多様な食事が健康に良いとされるのは、この時代の適応によるものかもしれません。
**************************
では、(2)についてはどうか。
ICRP Publication 116表B.2 に光子による女性の乳房の吸収線量
同 表B.28に光子による男性の精巣、膀胱壁の吸収線量が各種の照射方向を考慮したファントム(各臓器の元素組成及び形状を模擬した平均的男女の人体模擬モデル)に対する計算値として表示されている。
https://www.icrp.org/docs/P116_Japanese.pdf
残念ながら上方からの吸収線量のデータは明示されていないが、AP方向照射(前方ー後方)はPA方向照射(後方-前方)より2MeVガンマ線で24%女性の乳房では大きい。男性の精巣も同様に25%大きいが。膀胱壁では18%にとどまる。即ち、照射方向、臓器の露出度により大きく異なる。
従って、慢性被ばくや、福島での被ばくの要因である地表側からの被ばくと、ジェット機搭乗の際に受ける太陽フレアによる被ばくでは男女ともに人体影響が異なるが、現在のICRPなどの基準ではそこまで考慮されているわけではない。
今後、太陽フレアや原爆被ばく評価を考慮した上方被ばくについても明示してもらえると女性のこれらの被ばくにおけるがん発生率評価に有益な情報となろう。
現在の被ばく規制は主に広島;長崎の瞬間被ばくのデータから得られたデータを慢性被ばく(年間被ばく量規制)に適用しているので、一気飲みの酒量制限を年間制限に適用しているようなもので意味はないのだが、広島・長崎の被ばく評価自体も大きな問題を抱えている。(本ブログ1月27日参照)
広島・長崎の被ばくによる人体影響が年間被ばくの基準作成に適用されていることは異常なことだが、ここでは、瞬間被ばくで男性より女性に発がんなどの影響が強く出る傾向があることに絞って理由を推定した。
ジェット機で高空を飛ぶことで太陽フレアによる被ばくを受ける可能性がある。太陽フレアは太陽内部での瞬間的な核融合爆発反応に起因しているが、年数回の発生なので運悪くこの被ばくを受けると発がん確率が高くなる可能性がある。調査結果では、これがパイロットよりも女性CAの方に影響が大きいようだ。
https://www.arpansa.gov.au/cancer-prevalence-among-flight-attendants-compared-general-population
また、広島原爆でも固形がん発生のしきい値の線量は男性よりも女性の方が低い傾向がある。
この理由は以下の2つだろうと推定している。
(1)人類学的にホモサピエンスの女性と男性の役割分担が育児と狩猟に分かれたため、男性の方が放射線被ばくへの免疫が強化された。
(2)解剖学的に女性の主要な発がん要因である乳房が上部からの放射線照射を受けやすい。
(1)であるが、ChatGPTによる回答は以下のようになっており、このような性別分業の傾向は否定されていない。
***************************
ヒトの狩猟採集時代は、おおよそ 250万年前の石器時代(旧石器時代)から約1万年前の農耕の開始 まで続きました。この期間は、ヒトの進化の大部分を占め、現代のヒトの生理的・行動的な特徴の多くが形成された時代です。
狩猟採集社会における性別の役割
狩猟採集社会では、性別に応じた分業が一般的でしたが、柔軟性もありました。
男性の役割(狩猟・漁労)
大型動物の狩猟(シカ、マンモスなど)
魚や小動物の捕獲(罠や槍を使用)
武器や道具の製作
女性の役割(採集・育児)
果実、木の実、根、野菜の採集
昆虫や貝類の収集
乳幼児の世話や食材の調理
性別分業の柔軟性
最近の研究では、女性も狩猟を行う例があり(例えば、南米の先住民の墓から女性用の狩猟道具が出土)、一概に男性=狩猟、女性=採集とは言えません。
小型動物の狩猟や漁労は、女性や高齢者も参加していた可能性があります。
現代社会への影響
ヒトの進化の99%が狩猟採集社会だったため、このライフスタイルが現代の行動や健康にも影響を及ぼしています。例えば、運動量の多い生活や多様な食事が健康に良いとされるのは、この時代の適応によるものかもしれません。
**************************
では、(2)についてはどうか。
ICRP Publication 116表B.2 に光子による女性の乳房の吸収線量
同 表B.28に光子による男性の精巣、膀胱壁の吸収線量が各種の照射方向を考慮したファントム(各臓器の元素組成及び形状を模擬した平均的男女の人体模擬モデル)に対する計算値として表示されている。
https://www.icrp.org/docs/P116_Japanese.pdf
残念ながら上方からの吸収線量のデータは明示されていないが、AP方向照射(前方ー後方)はPA方向照射(後方-前方)より2MeVガンマ線で24%女性の乳房では大きい。男性の精巣も同様に25%大きいが。膀胱壁では18%にとどまる。即ち、照射方向、臓器の露出度により大きく異なる。
従って、慢性被ばくや、福島での被ばくの要因である地表側からの被ばくと、ジェット機搭乗の際に受ける太陽フレアによる被ばくでは男女ともに人体影響が異なるが、現在のICRPなどの基準ではそこまで考慮されているわけではない。
今後、太陽フレアや原爆被ばく評価を考慮した上方被ばくについても明示してもらえると女性のこれらの被ばくにおけるがん発生率評価に有益な情報となろう。
体重増減とがん発生の相関関係と因果関係 ― 2025年01月29日 04:16
森永卓郎さんが亡くなられた。わかりやすい解説で楽しい方だった。
心よりご冥福をお祈りいたします。
ChatGPTではダイエットや体重増減ががんとどう関係するのか結論は出ていないようだ。医学では個人差、環境、状況で変わるので一般論は言えない場合のほうが多いのだろう。平均的な生活が平均寿命を達成するには一番よいということは理解できるが、体重についてはどうなのだろうか。以下はChatGPTとのQ&A。まとめると何事もほどほどにすることが良さそうという常識的結論だ。この質疑応答に10時間はかかりません。フジテレビや記者会見は多少は面白いけれど?健康的ではないということだろう。
Q:
森永卓郎さんががんになった理由はダイエットだという説がありますが
ChatGPT
森永卓郎さんががんになった理由について、「ダイエットが原因ではないか」という説が一部で語られていることはあります。ただし、これはあくまで推測や噂の域を出ない話であり、医学的・科学的に直接的な因果関係が証明されているわけではありません。
森永さん自身も、健康に気を使って体重を大幅に減らした経験があるため、ダイエットと体調との関係が話題になりやすいのかもしれません。ただし、がんの発生にはさまざまな要因(遺伝、生活習慣、環境、加齢など)が複雑に絡み合っており、一つの要因だけで発症が決まるわけではありません。
具体的な情報や本人の公式な発言を確認することが重要です。また、がんや健康に関しての情報は、医療専門家の意見を参考にすることをおすすめします。
Q:
現在、体重減少とがん発生の相関、因果関係の医学研究はありますか
ChatGPT
はい、体重減少とがん発生の相関および因果関係については、医学研究がいくつかあります。ただし、体重減少の状況や原因によって、その影響は異なる場合があります。
1. 体重減少ががん発生と関連する場合
意図しない体重減少:
意図しない体重減少(特に急激な減少)は、がんの初期症状または進行のサインであることがあります。体重減少はがんによる代謝変化、炎症、または腫瘍が栄養を消費することにより引き起こされる場合があります。
特に膵臓がん、胃がん、大腸がん、肺がんなどで見られることがあります。
2. 体重減少ががん発生リスクに与える影響
肥満とがんリスク:
肥満は多くのがん(乳がん、結腸がん、子宮内膜がんなど)のリスクを高めるとされています。これに対し、体重を減らすことでがんのリスクを低下させる可能性があります。ただし、減量が直接的にリスクを下げるかどうかは、さらなる研究が必要です。
例えば、体重減少手術(減量手術)を受けた肥満患者では、がんの発生率が低下したという研究もあります。
極端な減量や栄養失調:
健康的でない極端なダイエットや栄養失調は、免疫機能を低下させ、がんの発生リスクに影響を与える可能性があります。免疫系はがん細胞を排除する重要な役割を果たしているため、免疫の低下はがん発生に寄与する可能性があります。
3. 因果関係の立証は難しい
がんの発生には多因子性(遺伝、環境要因、生活習慣など)が関与しており、体重減少が単独で因果関係を持つことを証明するのは難しいです。
ただし、肥満を解消するための適度なダイエットは、がんを含むさまざまな健康リスクを低下させる可能性があります。
4. 関連研究例
体重減少とがんリスクの研究:
ある研究では、肥満患者が意図的に体重を減らした場合、特定のがん(乳がんや子宮がん)のリスクが低下することが報告されています。
一方、極端な食事制限や栄養不足が長期間続くと、細胞の修復能力が低下し、がんのリスクが増加する可能性があるという指摘もあります。
代謝とがんの関係:
がん細胞は通常の細胞よりもエネルギーを多く消費するため、体重減少とがんとの間に代謝的な関連があることも示唆されています。
結論
体重減少とがん発生の関係は、状況や原因によって異なります。意図的で健康的な体重管理は、がんリスク低下に役立つことがありますが、急激で不健康な体重減少は免疫力を低下させ、リスクを増大させる可能性があります。具体的な健康アプローチについては、医師や栄養士に相談することが重要です。
心よりご冥福をお祈りいたします。
ChatGPTではダイエットや体重増減ががんとどう関係するのか結論は出ていないようだ。医学では個人差、環境、状況で変わるので一般論は言えない場合のほうが多いのだろう。平均的な生活が平均寿命を達成するには一番よいということは理解できるが、体重についてはどうなのだろうか。以下はChatGPTとのQ&A。まとめると何事もほどほどにすることが良さそうという常識的結論だ。この質疑応答に10時間はかかりません。フジテレビや記者会見は多少は面白いけれど?健康的ではないということだろう。
Q:
森永卓郎さんががんになった理由はダイエットだという説がありますが
ChatGPT
森永卓郎さんががんになった理由について、「ダイエットが原因ではないか」という説が一部で語られていることはあります。ただし、これはあくまで推測や噂の域を出ない話であり、医学的・科学的に直接的な因果関係が証明されているわけではありません。
森永さん自身も、健康に気を使って体重を大幅に減らした経験があるため、ダイエットと体調との関係が話題になりやすいのかもしれません。ただし、がんの発生にはさまざまな要因(遺伝、生活習慣、環境、加齢など)が複雑に絡み合っており、一つの要因だけで発症が決まるわけではありません。
具体的な情報や本人の公式な発言を確認することが重要です。また、がんや健康に関しての情報は、医療専門家の意見を参考にすることをおすすめします。
Q:
現在、体重減少とがん発生の相関、因果関係の医学研究はありますか
ChatGPT
はい、体重減少とがん発生の相関および因果関係については、医学研究がいくつかあります。ただし、体重減少の状況や原因によって、その影響は異なる場合があります。
1. 体重減少ががん発生と関連する場合
意図しない体重減少:
意図しない体重減少(特に急激な減少)は、がんの初期症状または進行のサインであることがあります。体重減少はがんによる代謝変化、炎症、または腫瘍が栄養を消費することにより引き起こされる場合があります。
特に膵臓がん、胃がん、大腸がん、肺がんなどで見られることがあります。
2. 体重減少ががん発生リスクに与える影響
肥満とがんリスク:
肥満は多くのがん(乳がん、結腸がん、子宮内膜がんなど)のリスクを高めるとされています。これに対し、体重を減らすことでがんのリスクを低下させる可能性があります。ただし、減量が直接的にリスクを下げるかどうかは、さらなる研究が必要です。
例えば、体重減少手術(減量手術)を受けた肥満患者では、がんの発生率が低下したという研究もあります。
極端な減量や栄養失調:
健康的でない極端なダイエットや栄養失調は、免疫機能を低下させ、がんの発生リスクに影響を与える可能性があります。免疫系はがん細胞を排除する重要な役割を果たしているため、免疫の低下はがん発生に寄与する可能性があります。
3. 因果関係の立証は難しい
がんの発生には多因子性(遺伝、環境要因、生活習慣など)が関与しており、体重減少が単独で因果関係を持つことを証明するのは難しいです。
ただし、肥満を解消するための適度なダイエットは、がんを含むさまざまな健康リスクを低下させる可能性があります。
4. 関連研究例
体重減少とがんリスクの研究:
ある研究では、肥満患者が意図的に体重を減らした場合、特定のがん(乳がんや子宮がん)のリスクが低下することが報告されています。
一方、極端な食事制限や栄養不足が長期間続くと、細胞の修復能力が低下し、がんのリスクが増加する可能性があるという指摘もあります。
代謝とがんの関係:
がん細胞は通常の細胞よりもエネルギーを多く消費するため、体重減少とがんとの間に代謝的な関連があることも示唆されています。
結論
体重減少とがん発生の関係は、状況や原因によって異なります。意図的で健康的な体重管理は、がんリスク低下に役立つことがありますが、急激で不健康な体重減少は免疫力を低下させ、リスクを増大させる可能性があります。具体的な健康アプローチについては、医師や栄養士に相談することが重要です。
毛糸の帽子が鼻づまりを防止できるワケ ― 2025年01月22日 04:40
ここ数年、就寝中に鼻づまりが悪化し、息苦しくて起きてしまうことが続いていた。もともと軽い副鼻腔炎と診断されており、ある耳鼻科ではアレルギー性鼻炎ともいわれたが、薬を飲むのをやめると鼻づまりを生じるのである。
そこで、鼻洗浄とか、マスクとか、鼻づまり防止用鼻スプレーとかいろいろ試してみたが、なかなか改善しない。
ところが、昨日記載したように床暖をやめ、代わりに毛糸の帽子を被って寝たところ鼻づまりが改善される結果となっている。
毛糸の帽子は目深に被って、頭や顔が寒くならないようにしているのである。これが改善の主要因ではないかと感じた。
では、なぜ、毛糸の帽子を目深に被ると鼻づまりが改善されるのか。
鼻づまりとは、副鼻腔と鼻腔の間の連絡孔が粘液でふさがり、粘性抵抗が生じるために呼吸がしづらくなるためと考えられる。副鼻腔とは顔の前面の皮膚の下部にあり、軟骨組織で構成された扁平形状の洞窟である。この洞窟は全部で6個あり、額下部に2個、ほほの内側の左右に2個づつ、鼻腔の左右に2個、計8個あり、これが細い孔でその内側にある鼻腔とつながっている。この連通孔(合計8か所)は直径が1~3㎜と細く、これらが粘液でふさがると鼻づまりの息苦しさの症状を呈する。
従って、この連通孔が粘液で塞がらないようにすることが鼻づまりの防止になる。漢方では、副鼻腔炎は呼吸の仕方に問題があるから発生する症状だとのことである。即ち、呼吸が正常に起こっていればこの連通孔は粘液で塞がることはなく、内部で炎症が生じることもないという考えである。
就寝時は、呼吸が浅いうえ、横になるので、炎症で副鼻腔内で生じた粘液(軽症の場合はこれが粘膜を感染から防ぐ役目もするのだが)がこれらの連通孔(計8個ある)のどれかに重力落下し、その付近に滞留するので息苦しく感じ、鼻づまりの症状を呈しやすくなる。
この粘液の連通孔での滞留を防ぐには、副鼻腔内の気圧を上げることが有効である。空気力学的に考えれば、気圧が上がった高気圧部(副鼻腔)から低気圧部(鼻腔)に気流が流れやすくなるはずである。粘液は気流のジェット噴射効果により、鼻づまりが緩和される。例えれば、ダイソンの扇風機がジェット気流で中心の空気が巻き込まれて風量をますのと同様のジェット効果が期待できる。即ち、呼吸時の空気の掃き出しにより、鼻腔の内圧が下がる。この時、副鼻腔の内圧が鼻腔の内圧より高ければ、空気のジェット噴射が連通孔内で生じる。この噴射により連通孔に粘りついていた粘液が巻き込まれて鼻腔に落ち、鼻の通りが良くなるというメカニズムである。
漢方ではこのようなメカニズムまで想定して、副鼻腔炎は呼吸に問題があるとしていたのだろう。
一方、毛糸の帽子を目深に被ることは、額やほほの前面を保温することになり、その付近の副鼻腔内の空気の温度を上昇させることになるはずである。即ち、副鼻腔内の空気圧力はボイル・シャルルの法則により上昇する。その結果、副鼻腔から鼻腔への空気の流れが生じやすくなり、連通孔での粘液の渋滞は生じにくくなって、鼻づまりが起こらなくなる。
これが毛糸の帽子が鼻づまりの防止に役立つのであるーという、「風が吹けば桶屋が儲かる」という話よりはかなり尤もらしい仮説である。この仮説をエビデンスレベルにどなたか実証していただけると夜に鼻づまりで苦労している睡眠不足に陥っている人への福音になるだろう。医療費や薬の削減にも多大の寄与をするし、光熱費の低下、環境へ好影響もある。
ところで、この副鼻腔という軟骨組織は、なぜ存在するのか、医学書を読んでもその存在理由は分かっていないようだ。想像するに、ヒトの祖先がまだ海の中で生活する魚の段階だったころ、泳いでいて物体に衝突したときに中枢神経系を守るための衝撃緩衝装置として発達したのか、或いは脳が重くなり、頭部に浮袋機能が必要となって発達した空洞かのどちらか、或いはその両方なのだろう。
毛糸の帽子よりも更に強力に顔面の温度を上昇させるものに、冬山用の赤い目出帽がある。かつて、ザ・デストロイヤーというプロレスラーが被っていた目と鼻と口だけが出ている頭部全体を覆う派手な色の帽子と同形状である。最近の冬山用の目出帽はもう少しスマートになって黒い化学繊維でできており、プロレスで使っても迫力はないが、夜就寝時に使うならどちらでも可である。なお、ザ・デストロイヤーが意識して赤の目出帽を使っていたのではなく、当時の冬山用の目出帽は、雪崩で埋もれたりしたときに白い雪山で目立つよう、一般に赤の毛糸でできていたのである。(これはエビデンスなしの余談です。)
そこで、鼻洗浄とか、マスクとか、鼻づまり防止用鼻スプレーとかいろいろ試してみたが、なかなか改善しない。
ところが、昨日記載したように床暖をやめ、代わりに毛糸の帽子を被って寝たところ鼻づまりが改善される結果となっている。
毛糸の帽子は目深に被って、頭や顔が寒くならないようにしているのである。これが改善の主要因ではないかと感じた。
では、なぜ、毛糸の帽子を目深に被ると鼻づまりが改善されるのか。
鼻づまりとは、副鼻腔と鼻腔の間の連絡孔が粘液でふさがり、粘性抵抗が生じるために呼吸がしづらくなるためと考えられる。副鼻腔とは顔の前面の皮膚の下部にあり、軟骨組織で構成された扁平形状の洞窟である。この洞窟は全部で6個あり、額下部に2個、ほほの内側の左右に2個づつ、鼻腔の左右に2個、計8個あり、これが細い孔でその内側にある鼻腔とつながっている。この連通孔(合計8か所)は直径が1~3㎜と細く、これらが粘液でふさがると鼻づまりの息苦しさの症状を呈する。
従って、この連通孔が粘液で塞がらないようにすることが鼻づまりの防止になる。漢方では、副鼻腔炎は呼吸の仕方に問題があるから発生する症状だとのことである。即ち、呼吸が正常に起こっていればこの連通孔は粘液で塞がることはなく、内部で炎症が生じることもないという考えである。
就寝時は、呼吸が浅いうえ、横になるので、炎症で副鼻腔内で生じた粘液(軽症の場合はこれが粘膜を感染から防ぐ役目もするのだが)がこれらの連通孔(計8個ある)のどれかに重力落下し、その付近に滞留するので息苦しく感じ、鼻づまりの症状を呈しやすくなる。
この粘液の連通孔での滞留を防ぐには、副鼻腔内の気圧を上げることが有効である。空気力学的に考えれば、気圧が上がった高気圧部(副鼻腔)から低気圧部(鼻腔)に気流が流れやすくなるはずである。粘液は気流のジェット噴射効果により、鼻づまりが緩和される。例えれば、ダイソンの扇風機がジェット気流で中心の空気が巻き込まれて風量をますのと同様のジェット効果が期待できる。即ち、呼吸時の空気の掃き出しにより、鼻腔の内圧が下がる。この時、副鼻腔の内圧が鼻腔の内圧より高ければ、空気のジェット噴射が連通孔内で生じる。この噴射により連通孔に粘りついていた粘液が巻き込まれて鼻腔に落ち、鼻の通りが良くなるというメカニズムである。
漢方ではこのようなメカニズムまで想定して、副鼻腔炎は呼吸に問題があるとしていたのだろう。
一方、毛糸の帽子を目深に被ることは、額やほほの前面を保温することになり、その付近の副鼻腔内の空気の温度を上昇させることになるはずである。即ち、副鼻腔内の空気圧力はボイル・シャルルの法則により上昇する。その結果、副鼻腔から鼻腔への空気の流れが生じやすくなり、連通孔での粘液の渋滞は生じにくくなって、鼻づまりが起こらなくなる。
これが毛糸の帽子が鼻づまりの防止に役立つのであるーという、「風が吹けば桶屋が儲かる」という話よりはかなり尤もらしい仮説である。この仮説をエビデンスレベルにどなたか実証していただけると夜に鼻づまりで苦労している睡眠不足に陥っている人への福音になるだろう。医療費や薬の削減にも多大の寄与をするし、光熱費の低下、環境へ好影響もある。
ところで、この副鼻腔という軟骨組織は、なぜ存在するのか、医学書を読んでもその存在理由は分かっていないようだ。想像するに、ヒトの祖先がまだ海の中で生活する魚の段階だったころ、泳いでいて物体に衝突したときに中枢神経系を守るための衝撃緩衝装置として発達したのか、或いは脳が重くなり、頭部に浮袋機能が必要となって発達した空洞かのどちらか、或いはその両方なのだろう。
毛糸の帽子よりも更に強力に顔面の温度を上昇させるものに、冬山用の赤い目出帽がある。かつて、ザ・デストロイヤーというプロレスラーが被っていた目と鼻と口だけが出ている頭部全体を覆う派手な色の帽子と同形状である。最近の冬山用の目出帽はもう少しスマートになって黒い化学繊維でできており、プロレスで使っても迫力はないが、夜就寝時に使うならどちらでも可である。なお、ザ・デストロイヤーが意識して赤の目出帽を使っていたのではなく、当時の冬山用の目出帽は、雪崩で埋もれたりしたときに白い雪山で目立つよう、一般に赤の毛糸でできていたのである。(これはエビデンスなしの余談です。)
床暖は鼻の健康にどう影響するか? ― 2025年01月21日 17:29
マンションの温水式床暖房の上で寝ている。
二日前に偶然、ブレーカーが落ち、タイマー設定の床暖房がないまま一晩を過ごした。冬日ではなかったが、朝は寒さで目が覚めた。
ただ、それまで夜間の就寝中に鼻の通りが悪くなって息苦しさで起きていたのだが、なぜか床暖房が点かなかった晩は鼻の通りが良かったのである。そこでもう一晩、床暖房なしで就寝してみた。寒さ対策に毛糸の帽子は被った。そして、今朝、やはり鼻の通りは良いのである。
この理由としてはいくつかの仮説が考えられる。
仮説(1)部屋の温度が上がらないので、湿度が下がらず、湿気のある中で寝ているので鼻が乾燥しないため、鼻粘膜が健全性を保った。
仮説(2)床の一部に敷かれたポリエチレンシートが床暖で温められなかったために、有機性のガスを放出しなかった。
仮説(3)寒さで無意識に顔付近を掛布団で覆ったために口から鼻にかけての湿度が上がり、結果として鼻粘膜の乾燥を防いだ。
仮説(4)室内の温度が低いので、パソコン部品や抽斗などの有機物からの刺激性気体の発生が抑制され、アレルギー反応が抑えられた。
仮説(5)床暖内の電磁流体(お湯だが)が何らかの微弱電磁波を発生し、電気毛布と同様の人体への悪影響を及ぼしていた。(これは以前記載した豊岡憲治先生の説からの類推)
仮説(6)毛糸の帽子が鼻の前面上部を覆ったため、吸気が温まり、副鼻腔内の圧力が高まることで鼻の通りが良くなり、併せて、鼻汁の対流が減った。
この中で、意外にも(6)が効いたような気もするが、
これらの仮説のどれが効いたのか、或いは複数の原因の重畳高価だったのかは不明である。除外試験ができそうなのは、仮説(2)だけで、他の要因を取り除いて試験するのは実際上困難である。この中で、意外にも(6)が効いたような気もするが、個人的な感想に過ぎない。
しかし、三晩めも鼻ずまりは抑えられたのでしばらくは、床暖なしで就寝することにしよう。光熱費の節約にもなりそうだ。、
二日前に偶然、ブレーカーが落ち、タイマー設定の床暖房がないまま一晩を過ごした。冬日ではなかったが、朝は寒さで目が覚めた。
ただ、それまで夜間の就寝中に鼻の通りが悪くなって息苦しさで起きていたのだが、なぜか床暖房が点かなかった晩は鼻の通りが良かったのである。そこでもう一晩、床暖房なしで就寝してみた。寒さ対策に毛糸の帽子は被った。そして、今朝、やはり鼻の通りは良いのである。
この理由としてはいくつかの仮説が考えられる。
仮説(1)部屋の温度が上がらないので、湿度が下がらず、湿気のある中で寝ているので鼻が乾燥しないため、鼻粘膜が健全性を保った。
仮説(2)床の一部に敷かれたポリエチレンシートが床暖で温められなかったために、有機性のガスを放出しなかった。
仮説(3)寒さで無意識に顔付近を掛布団で覆ったために口から鼻にかけての湿度が上がり、結果として鼻粘膜の乾燥を防いだ。
仮説(4)室内の温度が低いので、パソコン部品や抽斗などの有機物からの刺激性気体の発生が抑制され、アレルギー反応が抑えられた。
仮説(5)床暖内の電磁流体(お湯だが)が何らかの微弱電磁波を発生し、電気毛布と同様の人体への悪影響を及ぼしていた。(これは以前記載した豊岡憲治先生の説からの類推)
仮説(6)毛糸の帽子が鼻の前面上部を覆ったため、吸気が温まり、副鼻腔内の圧力が高まることで鼻の通りが良くなり、併せて、鼻汁の対流が減った。
この中で、意外にも(6)が効いたような気もするが、
これらの仮説のどれが効いたのか、或いは複数の原因の重畳高価だったのかは不明である。除外試験ができそうなのは、仮説(2)だけで、他の要因を取り除いて試験するのは実際上困難である。この中で、意外にも(6)が効いたような気もするが、個人的な感想に過ぎない。
しかし、三晩めも鼻ずまりは抑えられたのでしばらくは、床暖なしで就寝することにしよう。光熱費の節約にもなりそうだ。、
マスクはヒトメタニューモウイルス感染にどう影響するか ― 2025年01月08日 03:50
放射線などではある程度浴びたほうが健康になるというホルミシス説もあるが、ウイルスではマスクをすることでホルミシス効果が生じにくいはずである。
最近、中国でヒトメタニューモウイルスなる肺炎を生じる可能性もあるウイルスが流行し始めたが、すでに、日本でも毎年子どもへの感染が確認されているウイルスだそうである。
日本ではマスクをすることが普通になっているが、ウイルスへのホルミシス効果はどの程度研究されているだろうか。そこでChatGPT回答はどうなっているか質問した。
現状ではマスクをした方が良さそうである。
ChatGPTへの質問
ウイルス感染症でもホルミシス効果は研究されていますか
ChatGPT回答
****************************
はい、ウイルス感染症に関連するホルミシス効果についても研究が行われています。ただし、この分野の研究は比較的初期段階であり、放射線ホルミシスや化学物質に関する研究ほど広範ではありません。
ホルミシス効果とウイルス感染症の関係
ホルミシス効果とは、低レベルのストレス(例えば、放射線や化学物質への曝露)が生物にとって有益な応答を引き起こす現象を指します。この概念がウイルス感染症にも当てはまる可能性があります。以下のようなメカニズムが考えられています:
免疫系の刺激
ウイルスに軽度に曝露されることが、免疫系を活性化し、他の感染症や病原体への防御力を向上させる可能性があります。例えば、弱毒化ウイルスを用いたワクチンは、この考えに基づいています。
炎症応答の調節
適度な免疫応答が、体内の恒常性を維持し、過剰な炎症を抑える役割を果たすことがあります。
自己修復能力の向上
軽い感染が細胞の修復能力や抗酸化応答を促進することで、全体的な健康状態を改善する可能性があります。
実際の研究例
ウイルスの低用量曝露と免疫系
一部の研究では、低用量のウイルス曝露が免疫系をトレーニングし、重篤な感染症を防ぐ可能性を示唆しています。ただし、この効果はウイルスの種類や宿主の条件によって異なるため、一律には適用できません。
自己免疫疾患とウイルス
一部の研究では、ウイルス感染が自己免疫応答を調節し、症状を緩和する可能性があるとされています。例えば、特定のウイルスが自己免疫疾患の進行を遅らせる作用を示した報告があります。
注意点
ホルミシス効果は有益な側面が強調される一方で、リスクも存在します。ウイルス感染症は重篤化する可能性があるため、故意に感染を試みることは非常に危険です。また、個々の生物や条件によって反応が異なるため、慎重な研究が必要です。
今後の展望
ウイルス感染症とホルミシス効果の関連を明らかにすることで、感染症の予防や治療、さらには免疫系の調節に新しいアプローチが生まれる可能性があります。しかし、現在のところ、この分野の研究はまだ初期段階であり、さらなるエビデンスが求められています。
*************************
最近、中国でヒトメタニューモウイルスなる肺炎を生じる可能性もあるウイルスが流行し始めたが、すでに、日本でも毎年子どもへの感染が確認されているウイルスだそうである。
日本ではマスクをすることが普通になっているが、ウイルスへのホルミシス効果はどの程度研究されているだろうか。そこでChatGPT回答はどうなっているか質問した。
現状ではマスクをした方が良さそうである。
ChatGPTへの質問
ウイルス感染症でもホルミシス効果は研究されていますか
ChatGPT回答
****************************
はい、ウイルス感染症に関連するホルミシス効果についても研究が行われています。ただし、この分野の研究は比較的初期段階であり、放射線ホルミシスや化学物質に関する研究ほど広範ではありません。
ホルミシス効果とウイルス感染症の関係
ホルミシス効果とは、低レベルのストレス(例えば、放射線や化学物質への曝露)が生物にとって有益な応答を引き起こす現象を指します。この概念がウイルス感染症にも当てはまる可能性があります。以下のようなメカニズムが考えられています:
免疫系の刺激
ウイルスに軽度に曝露されることが、免疫系を活性化し、他の感染症や病原体への防御力を向上させる可能性があります。例えば、弱毒化ウイルスを用いたワクチンは、この考えに基づいています。
炎症応答の調節
適度な免疫応答が、体内の恒常性を維持し、過剰な炎症を抑える役割を果たすことがあります。
自己修復能力の向上
軽い感染が細胞の修復能力や抗酸化応答を促進することで、全体的な健康状態を改善する可能性があります。
実際の研究例
ウイルスの低用量曝露と免疫系
一部の研究では、低用量のウイルス曝露が免疫系をトレーニングし、重篤な感染症を防ぐ可能性を示唆しています。ただし、この効果はウイルスの種類や宿主の条件によって異なるため、一律には適用できません。
自己免疫疾患とウイルス
一部の研究では、ウイルス感染が自己免疫応答を調節し、症状を緩和する可能性があるとされています。例えば、特定のウイルスが自己免疫疾患の進行を遅らせる作用を示した報告があります。
注意点
ホルミシス効果は有益な側面が強調される一方で、リスクも存在します。ウイルス感染症は重篤化する可能性があるため、故意に感染を試みることは非常に危険です。また、個々の生物や条件によって反応が異なるため、慎重な研究が必要です。
今後の展望
ウイルス感染症とホルミシス効果の関連を明らかにすることで、感染症の予防や治療、さらには免疫系の調節に新しいアプローチが生まれる可能性があります。しかし、現在のところ、この分野の研究はまだ初期段階であり、さらなるエビデンスが求められています。
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電磁波のしきい値と電離放射線のしきい値 ― 2025年01月03日 11:28
電離放射線にしきい値があるならば、電磁波にもしきい値があっても良さそうに思う。どちらも、免疫システムに絡むものだし、原爆や、無線電波も20世紀になってから人類が浴び始めた放射線の一形態である。
電磁波は太陽光線に大量に含まれているが、可視光線が主体で、紫外線や赤外線、太陽フレアにおけるX線などは地上ではあまり多くはない。
しかし、それは昼間の話であり、夜間は人口の電磁波が大量に飛び交うようになった。これが人体影響しないだろうか。
実は、この夜間電磁波を問題にした書籍がある。
豊岡憲治著「元気脳 脳健康」グラフ社
という本で、体調の悪い人は寝室に一切電磁波を発生しそうな電気器具を置かないで就寝すれば体調が回復するというものである。
確かに広い部屋やテレビしか置いていないような温泉旅館で寝るとなぜか翌朝の体調が違う。温泉に入っていなくてもそれは感じられる。
ヒトは夜間は太陽からの電磁波を浴びずに何十万年も過ごしてきた。それが電気というものの発明で特に20世紀以降は夜中に電磁波を浴び続けているのである。これが体調に影響しないわけがないーと理屈ではわかる。
しかし、現代の日本で、電磁波を浴びずに夜間を過ごすということは、よほどの山奥か無人島にでも行かない限り難しいだろう。デジタルデトックスである。
そこで、放射線と同じく、電磁波に対するしきい値というものがあれば、分かりやすい。イージス艦のレーダー前面には作動中はヒトは立ち入り禁止だそうだが、どの程度の強度だろうか。これも長崎の被ばく線量評価線源データと同様、軍事機密になっていそうだが、ChatGPTの回答でも軍事機密で具体的な数値はない。ただし、艦内の居住区域は電磁波を防護するよう設計されているとのことなので、しきい値は有りそうだ。
職業人と一般人では、このような被ばく基準は放射線と同様一桁程度の差はあるだろし、人体影響への個人差も大きいだろうが、設計しきい値くらいは公開しても良いのではないだろうか。
スマホや電子レンジ、高圧線、携帯アンテナなどには基準があるようだが、バラバラでしきい値という概念はなさそうだ。原爆被爆者のような統計精度が高いデータがなく、DNAや免疫機能が異なる動物実験では信頼性が低いと思う。
上記の豊岡先生の本でも、しきい値がわからないためか、天井の蛍光灯やエアコン以外は寝室から一切電気製品を排除して寝る様推奨している(p.50)。
電磁波も放射線と同様距離の二乗に逆比例して減衰するので、今日からは、電気製品が頭に近づかないような寝床の配置で寝るようにしよう。部屋のコンセントをすべて抜いてみるという手「もあるがどうなるだろう。かえって何かの事故に巻き込まれるだろうか。
電磁波は太陽光線に大量に含まれているが、可視光線が主体で、紫外線や赤外線、太陽フレアにおけるX線などは地上ではあまり多くはない。
しかし、それは昼間の話であり、夜間は人口の電磁波が大量に飛び交うようになった。これが人体影響しないだろうか。
実は、この夜間電磁波を問題にした書籍がある。
豊岡憲治著「元気脳 脳健康」グラフ社
という本で、体調の悪い人は寝室に一切電磁波を発生しそうな電気器具を置かないで就寝すれば体調が回復するというものである。
確かに広い部屋やテレビしか置いていないような温泉旅館で寝るとなぜか翌朝の体調が違う。温泉に入っていなくてもそれは感じられる。
ヒトは夜間は太陽からの電磁波を浴びずに何十万年も過ごしてきた。それが電気というものの発明で特に20世紀以降は夜中に電磁波を浴び続けているのである。これが体調に影響しないわけがないーと理屈ではわかる。
しかし、現代の日本で、電磁波を浴びずに夜間を過ごすということは、よほどの山奥か無人島にでも行かない限り難しいだろう。デジタルデトックスである。
そこで、放射線と同じく、電磁波に対するしきい値というものがあれば、分かりやすい。イージス艦のレーダー前面には作動中はヒトは立ち入り禁止だそうだが、どの程度の強度だろうか。これも長崎の被ばく線量評価線源データと同様、軍事機密になっていそうだが、ChatGPTの回答でも軍事機密で具体的な数値はない。ただし、艦内の居住区域は電磁波を防護するよう設計されているとのことなので、しきい値は有りそうだ。
職業人と一般人では、このような被ばく基準は放射線と同様一桁程度の差はあるだろし、人体影響への個人差も大きいだろうが、設計しきい値くらいは公開しても良いのではないだろうか。
スマホや電子レンジ、高圧線、携帯アンテナなどには基準があるようだが、バラバラでしきい値という概念はなさそうだ。原爆被爆者のような統計精度が高いデータがなく、DNAや免疫機能が異なる動物実験では信頼性が低いと思う。
上記の豊岡先生の本でも、しきい値がわからないためか、天井の蛍光灯やエアコン以外は寝室から一切電気製品を排除して寝る様推奨している(p.50)。
電磁波も放射線と同様距離の二乗に逆比例して減衰するので、今日からは、電気製品が頭に近づかないような寝床の配置で寝るようにしよう。部屋のコンセントをすべて抜いてみるという手「もあるがどうなるだろう。かえって何かの事故に巻き込まれるだろうか。
遺伝子変異は遺伝子変動に、量子論は定量子論に変えるべき ― 2024年12月31日 07:58
今朝のテレビを見ていたら、遺伝子変異(Genetic Mutation)について専門家が芸能人に病気との相関を説明していた。
しかし、遺伝子変異についてはDNAの塩基配列の記号が変わることの説明以上のものはなかった。
変異と聞けば、日本人は標準というものがあって、そこから異常に変化したものと思うだろう。
しかし、英語のMutationの第一義の意味は、
以下のChatGPTの解説にもあるように、単なる変化である。
*****************************
ChatGPT
「Mutation(ミューテーション)の意味は、主に以下のように使われます。
一般的な意味
1.変化: 何かが変わること、またはその過程。
例: "The mutation in the company's strategy led to its success."
(会社の戦略の変化が成功をもたらした。)
2. 突然変異(生物学的な意味): 遺伝子やDNAの構造における変化。これにより、生物の形質や機能が変わることがあります。
例: "The genetic mutation caused the butterfly to have unique wing patterns."
(遺伝子の突然変異により、蝶の羽の模様が独特なものになった。)
3.生物学での特定の意味
Mutation: DNAの塩基配列に生じる変化。この変化が生物の形質やタンパク質の構造・機能に影響を与える場合があります。」
****************************
(ChatGPT終わり)
同様に、進化生物学者の長谷川政美先生は、進化の歴史
https://kagakubar.com/evolution/evolution01.html
の解説の中で、 ダーウィンは「種の起源」の中で、進化という言葉は使っていない理由と日本ではなぜ進化論という言葉が生まれたかの経緯を以下のように解説している。
「日本でも幕末から明治にかけて西洋の科学を導入するにあたり、先人たちは必死になって西洋の科学用語を日本語に翻訳する努力をした。科学、化学、物理、分子、原子などもその当時日本で作られたものであり、その後中国でもそれらの言葉を輸入して使うようになった。
「進化」という言葉も「Evolution」の訳としてその頃作られたものである。「Evolution」には展開という意味があるが、それを「進化」と訳したのだが、そこには「進歩」という考えが紛れ込んでいるように思われる。実際に「進化」を「高みを目指す」過程と捉えるひとが多い。そこには西洋文明の底流にあるアリストテレスの「自然の階段」を登っていくような意味合いが含まれる。この連載でこれから見ていくように、それこそまさにダーウィンが否定したものであった。」
ということである。同様に、遺伝子変異という言葉も所謂誤訳である。
遺伝子変異ではなく遺伝子変動と呼んだ方が適切だろう。
別の例を挙げると、量子論や量子力学は英語では
Quantum Theory .Quantum Mechanics
である。
量子の量は極小の粒子と解説されることが多いが、Quantumの元の意味は定量的なという意味である。(Quantityは定量的、Qualityは定性的)
これは定量的に扱える粒子、即ち、プランク定数がエネルギー、重量、運動量の単位となっている粒子、即ち定量子のはずである。
量子論というと量子とは何かという別世界の理論に感じるが、定量粒子或いは定量子と縮めて言い換えれば、定量的に重量、エネルギーを扱える粒子、即ち、最低単位のある粒子(相対論では重量とエネルギーは等価である)という意味がハッキリし、何か分かったような気になるような気がする。ここが教育では重要なのである。大学時代、量子力学の単位で苦労した理由もここにある(と思い込みたい)。
従って、量子論は定量子論と変えたほうが良い。
しかし、遺伝子変異についてはDNAの塩基配列の記号が変わることの説明以上のものはなかった。
変異と聞けば、日本人は標準というものがあって、そこから異常に変化したものと思うだろう。
しかし、英語のMutationの第一義の意味は、
以下のChatGPTの解説にもあるように、単なる変化である。
*****************************
ChatGPT
「Mutation(ミューテーション)の意味は、主に以下のように使われます。
一般的な意味
1.変化: 何かが変わること、またはその過程。
例: "The mutation in the company's strategy led to its success."
(会社の戦略の変化が成功をもたらした。)
2. 突然変異(生物学的な意味): 遺伝子やDNAの構造における変化。これにより、生物の形質や機能が変わることがあります。
例: "The genetic mutation caused the butterfly to have unique wing patterns."
(遺伝子の突然変異により、蝶の羽の模様が独特なものになった。)
3.生物学での特定の意味
Mutation: DNAの塩基配列に生じる変化。この変化が生物の形質やタンパク質の構造・機能に影響を与える場合があります。」
****************************
(ChatGPT終わり)
同様に、進化生物学者の長谷川政美先生は、進化の歴史
https://kagakubar.com/evolution/evolution01.html
の解説の中で、 ダーウィンは「種の起源」の中で、進化という言葉は使っていない理由と日本ではなぜ進化論という言葉が生まれたかの経緯を以下のように解説している。
「日本でも幕末から明治にかけて西洋の科学を導入するにあたり、先人たちは必死になって西洋の科学用語を日本語に翻訳する努力をした。科学、化学、物理、分子、原子などもその当時日本で作られたものであり、その後中国でもそれらの言葉を輸入して使うようになった。
「進化」という言葉も「Evolution」の訳としてその頃作られたものである。「Evolution」には展開という意味があるが、それを「進化」と訳したのだが、そこには「進歩」という考えが紛れ込んでいるように思われる。実際に「進化」を「高みを目指す」過程と捉えるひとが多い。そこには西洋文明の底流にあるアリストテレスの「自然の階段」を登っていくような意味合いが含まれる。この連載でこれから見ていくように、それこそまさにダーウィンが否定したものであった。」
ということである。同様に、遺伝子変異という言葉も所謂誤訳である。
遺伝子変異ではなく遺伝子変動と呼んだ方が適切だろう。
別の例を挙げると、量子論や量子力学は英語では
Quantum Theory .Quantum Mechanics
である。
量子の量は極小の粒子と解説されることが多いが、Quantumの元の意味は定量的なという意味である。(Quantityは定量的、Qualityは定性的)
これは定量的に扱える粒子、即ち、プランク定数がエネルギー、重量、運動量の単位となっている粒子、即ち定量子のはずである。
量子論というと量子とは何かという別世界の理論に感じるが、定量粒子或いは定量子と縮めて言い換えれば、定量的に重量、エネルギーを扱える粒子、即ち、最低単位のある粒子(相対論では重量とエネルギーは等価である)という意味がハッキリし、何か分かったような気になるような気がする。ここが教育では重要なのである。大学時代、量子力学の単位で苦労した理由もここにある(と思い込みたい)。
従って、量子論は定量子論と変えたほうが良い。
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