年寄歩きの簡単な防ぎ方2024年05月08日 02:17

なぜ腰が曲がった年寄歩きになるのか。

それは足首が前に曲がって膝が出ているからである。

なぜ、足首が前に曲がってしまうのか。

それは、靴底の踵がつま先よりも高いからである。

日本で売られている靴の99%は踵がつま先よりも2㎝は高くできている。

これは明治以来の伝統で単に背を高く見せたいからという理由による思い込みである。
草鞋や地下足袋は踵がつま先より2㎝も高いということはなかったのである。

先日、靴の中敷きを工夫して、つま先と踵の高さが水平になるように靴を改造してみた。

そしたら、腰がやや痛いにも関わらず。膝が前に出ず、腰が伸びて直立して歩けるというを発見した。
(私は直立猿人の子孫かもしれないが。)

体の重心のバランスをとるために、自然に腰が鉛直方向になるような歩き方になるのである。

(普通の靴であれば、膝が前に出るために重心のバランスをとるためには腰が後ろに来るために頭を前にだすといういわゆる老人歩きになるのである。これはスキーでは最も避けなければならない姿勢である。スキーでは膝が前に出る場合には腰も合わせて前に出さなければ、後傾して転倒する。)

即ち、外出する際にはできるだけ足底が水平な靴を選ぶこと。そのような靴がなければ、100円ショップで買ってきた中敷きをつま先が厚くなるように工夫するか、踵を削った靴を履けばよい。

屋内でも年寄歩きになるような場合はつま先だけのスリッパがある(なければ、踵をカット)ので、つま先に乗っかるような歩き方をすれば、腰が伸びで年寄歩きを防ぐことができる。

これは健康の一助になるのではないだろうか。

全国の靴製造業者は、靴構造の過去の思い込みを捨て、前後を水平にした靴を作成して年寄向きのローヒール靴を開発するべきであろう。

P.S.三角形の相似則より、靴サイズ25㎝で2㎝ハイヒールの場合、膝までの高さが50㎝ならば膝は前方に4㎝以上突き出ることになる。