右目が突然良くなったワケ2024年09月05日 13:31

 車を運転するときは、近眼鏡を掛けている。昨年末に何とか運転免許を更新し、遠くはある程度見えていた。

 ところが、このところ、メガネを掛けていて、左目は良く見えるのだが、右目がなぜかダブったように見えてはっきりしない。もともと裸眼では右目が悪かったのだが、左目の方が良く見えるようになった。

 これでは運転にも良くないので、先日眼鏡屋で検眼しなおしてもらった。その結果に驚いた。

 店員さんのはなしでは、左目はメガネを作った時と変わらないのだが、右目の視力は良くなっているということだ。即ち、現在の右目のレンズの度数が強すぎなのである。加齢で老眼になったためかというとどうもそうでもなく、単に、近視が治って正常に近くなっただけだというのである。但し、右目の乱視は残っているとのことだ。

 なぜ、そんなことが起こったのか。思い当たることは、本をあまり読まず、テレビやPCばかり見ていることだが、それは昔から変わっていない。

 ただ、もう一つ、目に関して思い当たることがあった。それは、4月に多型紅斑という全身性の蕁麻疹性疾患に罹患したことである。その時、手足や胴部だけでなく、最悪時には顔面も腫れてしまったことである。そして、目が開けにくくなり、瞼や下瞼にもステロイド軟こうを塗った。幸い、腫れは2~3日で治り、続いて、胴部や手足の腫れは一か月ほどして治ったのである。

 医者の話では、異型紅斑ははっきりした原因は分からないことが多いが、何らかの細菌やウイルスの感染が原因らしい。この時、目の付近の細胞も感染し、近視のもとになる水晶体付近の筋肉組織が変性してしまったのかもしれない。

 これは、ボツリヌス菌によるしわ改善治療を連想させる。この治療法では、ボツリヌス菌が産生するタンパク質の製剤を用い、しわのもとになる筋肉に注入してその筋肉をリラックスさせる働きを利用するするそうだ。
 
 今回の感染で、目に多型紅斑を生じた正体不明の細菌・ウイルスの産生物が、水晶体付近の筋肉組織の緊張を弛緩させてと視力が正常化したという仮説が成り立つはずだ(例数nは1だが)。

 調べてみるとボツリヌス菌治療は顔面けいれんや斜視など顔の周辺の不具合の治療にも使われている。この治療法が近視の治療にも応用され、そのうち保健適用になるのかもしれない。メガネを作るよりは安く済みそうだし、メガネを掛ける煩わしさもなくなる。ただ、ピントが合う範囲が狭くなる可能性はあるかもしれない。

 メガネザルや**メガネで治験できるのだろうか?