高市氏、小泉氏は安心感が足りなかった2024年09月28日 02:37

 安全と安心ー原子力施設の住民による受容性でのキーワードでもある。この国は安全と安心が満足されないと前に進めない国民性がある。

 安全は分かりやすい。あるルールがあり、それが守られていることが保証されていれば安全と言える。

 一方、安心は心理問題である。何をするかわからない、何が起こるかわからないという場合に安心感が失われる。従って、リスクがあるということ自体が安心感に対するマイナス材料になる。

 今回、高市氏はルールを破ったかに見える。靖国参拝で中国との不要な緊張を生じる恐れがある。小泉氏は雇用規制緩和問題で失業率を増大させるリスクのある政策を取ろうとしている。いずれも安心感を損なう可能性が強い傾向があった。

 石破新首相には、本当のこの国の安全を確立してもらいたい。そのためには、最も懸念され、数年以内に起こりうるが庶民が対策できない安全問題、即ち、首都直下型地震への対策に最優先で取り組んでもらいたい。これは安心感の問題ではなく、具体的に発生した場合に国の存立に関わる問題である。

 例えば、
・国の様々な行政機能が失われる。
・金融機能が失われる。
・情報保全が出来なくなる。
・インフラが壊滅的打撃を受ける。
これらにより多数の人命と財産が失われるのである。
最悪、日本沈没に近い状況となる。

 首都圏に置かれている機能のバックアップがほとんど乏しいことを考えると、いわゆる安全保障問題で最重要なのは首都直下型地震の発生だろう。対外国よりも足元が危ないのが現実である。
 この対応が可能なのは日本政府以外にない。首都機能のバックアップを石破首相は安全保障問題として、第一の課題として取り組んでもらいたい。文化庁を京都に移した程度ではほとんど意味はないのである。

新幹線切り離し事故と予備装置のメンテナンス2024年09月28日 02:56

 東北新幹線のはやぶさとこまちの切り離し事故の原因は予備切り離し装置の誤起動だそうだ。起動装置内の微小金属片によるショートで起動したらしい。

 電気設備の機能というものは、直視では見えないことが多いので、不具合の発生の対応をしようとしても原因不明のまま終わることが多い。、

 今回もプログラムのバグだろうとある制御設備の専門家が予想していた。しかし、JR東日本の調査結果はかなり予想外のものであった。

 新聞報道では、この予備切り離し装置は、連結がうまくいかなかった場合に備え、いったん切り離すための装置で、普段は用いないものだそうである。使うとしても停車時にしか使うはずがないとシステム設計者は考えたのであろう。そのため、その予備装置の作動時の列車の速度には制限がなかったので、高速走行中に混入した金属片が、多分振動の影響だろうが回路を誤起動させたのである。

 これを防ぐには速度制限を設ければいいはずだが、微小金属片の混入までは想定していなかったということで予想外の事態だったのである。

 事故は一般に予想外の事態でしか起こりえないが、特にこのような普段使用しない設備ではメンテナンスが疎かになる。あらゆる事故を防ぐことは難しいが、JRは予備装置も含め、保守補修性を重視した設計を今後は取り入れるべきだろう。