放射線による活性酸素生成量と新陳代謝との比較 ― 2022年02月15日 17:02
体内に侵入する放射線であるガンマ線は、体内の電子と衝突してその分子を電離することになる。ヒトの体重の約70%は水であるので、ガンマ線は主に水を電離し、その結果、活性酸素を発生する。水の電離により生成される活性酸素は水酸ラジカル(・OH)である。これがDNAの中の水素と結合して、DNA損傷を引き起こし、がんの発生要因になりうる。
水酸ラジカルの生成量は放射線の吸収量に比例することが知られており、その値は2.22個/100eVである。(1eV(電子ボルト)は1.602E-19ジュールJに相当するエネルギー単位)、スピンクス・ウッズ、放射線化学入門、産業図書)
種々の状況で活性酸素量を評価するには、被ばくによる吸収線量に対し、この値を適用すればよい。ガンマ線の場合1シーベルト(Sv)は1ジュール/㎏と定義されている。
では、ヒトの細胞の平均重量を8ナノグラムとして、細胞当たり、どの程度の活性酸素が生成されるのかをこれらの値から計算してみる。
放射線ガン治療で、10時間で65Svを照射する場合、
2000個/秒
福島避難地域で1年間に20ミリSvの場合、
0.7個/秒
広島原爆で83μ秒に20ミリSv被ばくの場合、
2億7千個/秒
となる。原爆被ばくで極端に大きくなるのは被ばく時間が非常に短いためである。
すなわち、アルコールでいえば一気飲みの状態を福島では、1年間の制限としてそのまま適用しているようなものであり、広島の被ばくデータに基づいた原罪の被ばく制限基準は、比較すべきではない基準ということになる。
ちなみに新陳代謝では細胞当たり1秒に10万個以上の活性酸素が生成されるといわれているので、福島避難区域の基準が如何に非科学的かがわかる。
ただし、現基準が必ずしも安全でないのは、年間積分線量しか規制していない点である。例えば宇宙旅行では、太陽フレアによる瞬時被ばくがありうる。すなわち、核融合による被ばくで、これは水爆による被ばくに似ている。このような瞬時被ばくを想定すると現基準では年間積分線量では十分基準内だが、瞬時線量率は広島を上回る危険な線量率となりうる。このような現基準は早急に見直すべきである。
水酸ラジカルの生成量は放射線の吸収量に比例することが知られており、その値は2.22個/100eVである。(1eV(電子ボルト)は1.602E-19ジュールJに相当するエネルギー単位)、スピンクス・ウッズ、放射線化学入門、産業図書)
種々の状況で活性酸素量を評価するには、被ばくによる吸収線量に対し、この値を適用すればよい。ガンマ線の場合1シーベルト(Sv)は1ジュール/㎏と定義されている。
では、ヒトの細胞の平均重量を8ナノグラムとして、細胞当たり、どの程度の活性酸素が生成されるのかをこれらの値から計算してみる。
放射線ガン治療で、10時間で65Svを照射する場合、
2000個/秒
福島避難地域で1年間に20ミリSvの場合、
0.7個/秒
広島原爆で83μ秒に20ミリSv被ばくの場合、
2億7千個/秒
となる。原爆被ばくで極端に大きくなるのは被ばく時間が非常に短いためである。
すなわち、アルコールでいえば一気飲みの状態を福島では、1年間の制限としてそのまま適用しているようなものであり、広島の被ばくデータに基づいた原罪の被ばく制限基準は、比較すべきではない基準ということになる。
ちなみに新陳代謝では細胞当たり1秒に10万個以上の活性酸素が生成されるといわれているので、福島避難区域の基準が如何に非科学的かがわかる。
ただし、現基準が必ずしも安全でないのは、年間積分線量しか規制していない点である。例えば宇宙旅行では、太陽フレアによる瞬時被ばくがありうる。すなわち、核融合による被ばくで、これは水爆による被ばくに似ている。このような瞬時被ばくを想定すると現基準では年間積分線量では十分基準内だが、瞬時線量率は広島を上回る危険な線量率となりうる。このような現基準は早急に見直すべきである。
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