優先停電契約システム2022年03月23日 04:26

 電力不足による大規模停電防止策として、有線停電契約システムの採用はどうだろうか。
 即ち、電力会社と各戸の契約に際し、供給電力不足の可能性がある場合に、優先的に電力供給を停止できるが、代わりに電気料金は割安にするという項目を盛り込むことである。同時に、これが可能となるよう、自動的に供給停止できるような配電システムをスマートグリッドシステムの中に組み込むということである。
 現在は、ある地域を地域ごと優先的に停電させるような運用にしているようだが、それでは、個々の消費者の意向とは関係なく停電させらてしまう。重要施設のある地域は停電可能性が小さくなるが、明確な経済的メリットもないままに被害だけを受ける。
 現在でも、大規模工場などは、電力会社との間に夏季の特別電力契約などを結んで、全体の節電に協力する代わりに割安料金となっている。 しかし、これは季節的な変動など、事前に予定できる場合だけしか利用できない方策である。
 今回のように地震などの不測の事態で供給能力が低下した場合に利用できるような方策にはなっていない。
 個人家庭では、仮に停電になっても事前対策が立てやすいし、割安電気料金でリスク分担に応じる家庭は多いであろう。残る課題は、それに対応できる配電システムの構築だけである。
 供給電力を増大させるには時間がかかる。このような配電システムの構築のほうが早くでき、かつ長期的にも利用できるので、より合理的ではないだろうか。

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