タイ乱射問題と死刑制度2022年10月07日 09:27

 タイの小学校で乱射があり、犯人を含む30人が亡くなった。犯人は麻薬犯罪での裁判を控えていたらしい。
 タイでは麻薬関係の犯罪は全て死刑が基本らしい。
 犯人は薬物取引に関係があるとの疑いをもたれていたようで、元警官なので、拳銃の入手も容易だったのだろう。拘束されていなかった理由は不明だが、法制度は日本とは異なるようだ。
 だが、死刑制度があることは日本とは同じで、世界では少数派である。

 日本では、死刑になりたくて無差別殺人事件を起こす例が少なくないが、タイでは麻薬犯罪で捕まると死刑になる。今回の犯人は、道連れにするために無差別殺人事件を起こしたようだ。
 日本でもタイでも、犯行を抑制するために作られたはずの死刑制度が逆に関係ない人々の被害者、死者数を増やしているとみることができる。
 厳刑で犯罪が減らせるという客観的な証拠はあるのだろうか。
 このような無差別殺人事件のような犯人が精神的に正常ではないような状態での犯罪は刑罰とは関係なく発生するのではないだろうか。
 死刑制度は特に刑罰が逆効果になることが多いようなので、日本も世界の多数派に合わせたほうが良いように思う。

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