第四の被ばくで白血病に罹患した理由とは ― 2024年09月14日 13:42
NHKスペシャルの予告記事によれば、海上保安庁の測量船での水爆観測中に微量被ばくした方が白血病に罹り亡くなったとのことである。
水爆の構造と爆発時間はどうなっているのか。ChatGPTの回答は以下のとおりである。
*************************
水爆の構造はどうなっていますか。爆発時間はどの程度ですか?
ChatGPT:
水爆(核融合爆弾)の基本構造は、2段階または3段階のプロセスを持つ多層のデバイスで構成されています。核分裂と核融合の両方を利用して、非常に強力なエネルギーを放出する仕組みです。以下がその構造の概要です:
水爆の構造
一次段階(核分裂爆弾)
これは基本的に原子爆弾(核分裂爆弾)で、プルトニウムやウランを使用します。最初の段階で、この核分裂爆弾が爆発し、高温・高圧を生じさせます。
二次段階(核融合段階)
核分裂による爆発で生じたエネルギーが、核融合燃料(通常は重水素とトリチウムの混合物)に伝わります。この高温・高圧によって、核融合反応が起こり、大量のエネルギーを解放します。
タンパーと反射体
核融合燃料の周りには「タンパー」と呼ばれる材料が配置され、これは圧力を閉じ込めて効率よく核融合反応を進行させる役割を果たします。さらに、X線の反射を行うための材料が使われることもあります。
爆発時間
水爆の爆発時間は、非常に短く、通常数ピコ秒(10^-12秒)から数ナノ秒(10^-9秒)の範囲です。爆発自体は一瞬で、核分裂が起き、そのエネルギーが核融合を引き起こし、全体の反応が一体となって進行します。
水爆の爆発は従来の原子爆弾をはるかに凌駕する破壊力を持ち、これはその複雑な核融合のプロセスによるものです。
***************************
ここで特徴的なのは、その爆発時間の短さである。広島型原爆は米国側の線源データによれば、1μ秒(10^-6秒)以下となっているが、私の計算では、もしも線源サイズが直径2m程度ならば100μ秒程度なので直径10㎝程度ならば確かに数μ秒である。水爆の爆発による被ばく時間は原爆による即発ガンマ線の被ばく時間より3ケタから6桁程度短い。すなわち、時間線量率は、同じ被ばく線量でも3ケタから6ケタ大きいという事になる。
初期のテラー型核融合爆弾での爆発時間は多田将「核兵器」(明光堂、2019)p.380などに記載されているが、ここにもナノ秒レベルであると記載されている。
即ち、同じ被ばく線量でも時間線量率は、広島・長崎の被ばく者の3桁から6桁大きいのである。
下記リンクに示したように、放射線被ばくによる人体影響で重要なのは、被ばく量ではなく、その時間線量率である。即ち、被ばく線量がICRP勧告やそれに基づく規制基準値ではこのような瞬間被ばく時の人体影響への対応ができない。(従って、太陽フレアでの初期のX線被ばくを受ける機会の多いCAでのがんや白血病発生にも対応ができない。)
この例のような瞬間被ばくへの防護のためには、現在のICRPによる単純な被ばく線量による制限ではなく、時間線量率を重視した基準に変更すべきである。時間線量率を考慮することで、原爆や水爆、高空での太陽フレア被ばくによるがん発生を防止できるし、時間線量率が原爆の瞬時被ばくよりも数桁小さい原子炉事故時の被ばく状況での避難による関連死も防げるであろう。
今のICRPの被ばく規制値は時間線量率を無視し、ヒロシマ・ナガサキの被ばく者の総線量をもとに年間線量制限を定めただけの欠陥のある基準なのであり、この第四の被ばくのような問題も防げない。
https://drive.google.com/file/d/1shAsPRPbqcn01mqLNej7zQXyAIAD_QTV/view?usp=sharing
本リンクファイルは本ブログの8月8日付のブログ記事で引用したものと同じである。その主旨は以下のとおりである。水爆は原爆よりも3ケタ以上爆発時間が短く時間線量率への影響が大きいことはchatGPT回答で初めて知ったが、異常な核融合反応が太陽フレアの原因でもあり、水爆の被ばくと、大気による遮蔽が無い太陽フレアの高高度での被ばくには共通点がある事を示している。
・地球は超新星の核爆発による宇宙塵が集まり、46億年前に誕生した。
・生物は45億前に誕生したが、年間放射線レベルは現在より2桁以上高かった。そのためヒトのDNAにも高い年間放射線レベルへの免疫機構が存在する。
・しかし、20世紀になって初めて、ヒトは免疫で対応できない特殊な放射線被ばくを経験することになる。
・一つは、原爆による瞬間的な高線量ガンマ線被ばくであり、もう一つは、太陽フレアによるジェット機利用時の高空での瞬間的な高線量率X線被ばくである。
・現在、主に原爆被ばく者データにより、積分線量のみを考慮した年間被ばく量制限が決められているが瞬間被ばくで問題となる時間線量率制限はない。このためCAなど瞬間的な太陽フレア被ばくを高頻度で受ける職種のがん発生が最近有意に増えている。
・従って、現在の年間積分線量制限に代わる、時間線量率制限を重視した新たな被ばく基準を設定すべきである。
水爆の構造と爆発時間はどうなっているのか。ChatGPTの回答は以下のとおりである。
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水爆の構造はどうなっていますか。爆発時間はどの程度ですか?
ChatGPT:
水爆(核融合爆弾)の基本構造は、2段階または3段階のプロセスを持つ多層のデバイスで構成されています。核分裂と核融合の両方を利用して、非常に強力なエネルギーを放出する仕組みです。以下がその構造の概要です:
水爆の構造
一次段階(核分裂爆弾)
これは基本的に原子爆弾(核分裂爆弾)で、プルトニウムやウランを使用します。最初の段階で、この核分裂爆弾が爆発し、高温・高圧を生じさせます。
二次段階(核融合段階)
核分裂による爆発で生じたエネルギーが、核融合燃料(通常は重水素とトリチウムの混合物)に伝わります。この高温・高圧によって、核融合反応が起こり、大量のエネルギーを解放します。
タンパーと反射体
核融合燃料の周りには「タンパー」と呼ばれる材料が配置され、これは圧力を閉じ込めて効率よく核融合反応を進行させる役割を果たします。さらに、X線の反射を行うための材料が使われることもあります。
爆発時間
水爆の爆発時間は、非常に短く、通常数ピコ秒(10^-12秒)から数ナノ秒(10^-9秒)の範囲です。爆発自体は一瞬で、核分裂が起き、そのエネルギーが核融合を引き起こし、全体の反応が一体となって進行します。
水爆の爆発は従来の原子爆弾をはるかに凌駕する破壊力を持ち、これはその複雑な核融合のプロセスによるものです。
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ここで特徴的なのは、その爆発時間の短さである。広島型原爆は米国側の線源データによれば、1μ秒(10^-6秒)以下となっているが、私の計算では、もしも線源サイズが直径2m程度ならば100μ秒程度なので直径10㎝程度ならば確かに数μ秒である。水爆の爆発による被ばく時間は原爆による即発ガンマ線の被ばく時間より3ケタから6桁程度短い。すなわち、時間線量率は、同じ被ばく線量でも3ケタから6ケタ大きいという事になる。
初期のテラー型核融合爆弾での爆発時間は多田将「核兵器」(明光堂、2019)p.380などに記載されているが、ここにもナノ秒レベルであると記載されている。
即ち、同じ被ばく線量でも時間線量率は、広島・長崎の被ばく者の3桁から6桁大きいのである。
下記リンクに示したように、放射線被ばくによる人体影響で重要なのは、被ばく量ではなく、その時間線量率である。即ち、被ばく線量がICRP勧告やそれに基づく規制基準値ではこのような瞬間被ばく時の人体影響への対応ができない。(従って、太陽フレアでの初期のX線被ばくを受ける機会の多いCAでのがんや白血病発生にも対応ができない。)
この例のような瞬間被ばくへの防護のためには、現在のICRPによる単純な被ばく線量による制限ではなく、時間線量率を重視した基準に変更すべきである。時間線量率を考慮することで、原爆や水爆、高空での太陽フレア被ばくによるがん発生を防止できるし、時間線量率が原爆の瞬時被ばくよりも数桁小さい原子炉事故時の被ばく状況での避難による関連死も防げるであろう。
今のICRPの被ばく規制値は時間線量率を無視し、ヒロシマ・ナガサキの被ばく者の総線量をもとに年間線量制限を定めただけの欠陥のある基準なのであり、この第四の被ばくのような問題も防げない。
https://drive.google.com/file/d/1shAsPRPbqcn01mqLNej7zQXyAIAD_QTV/view?usp=sharing
本リンクファイルは本ブログの8月8日付のブログ記事で引用したものと同じである。その主旨は以下のとおりである。水爆は原爆よりも3ケタ以上爆発時間が短く時間線量率への影響が大きいことはchatGPT回答で初めて知ったが、異常な核融合反応が太陽フレアの原因でもあり、水爆の被ばくと、大気による遮蔽が無い太陽フレアの高高度での被ばくには共通点がある事を示している。
・地球は超新星の核爆発による宇宙塵が集まり、46億年前に誕生した。
・生物は45億前に誕生したが、年間放射線レベルは現在より2桁以上高かった。そのためヒトのDNAにも高い年間放射線レベルへの免疫機構が存在する。
・しかし、20世紀になって初めて、ヒトは免疫で対応できない特殊な放射線被ばくを経験することになる。
・一つは、原爆による瞬間的な高線量ガンマ線被ばくであり、もう一つは、太陽フレアによるジェット機利用時の高空での瞬間的な高線量率X線被ばくである。
・現在、主に原爆被ばく者データにより、積分線量のみを考慮した年間被ばく量制限が決められているが瞬間被ばくで問題となる時間線量率制限はない。このためCAなど瞬間的な太陽フレア被ばくを高頻度で受ける職種のがん発生が最近有意に増えている。
・従って、現在の年間積分線量制限に代わる、時間線量率制限を重視した新たな被ばく基準を設定すべきである。
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