記憶力が衰えるワケ ― 2024年10月29日 17:36
年齢とともに記憶力が衰えていると感じる人は多いだろう。
歳のせいだと言ってもあまり意味はない。なぜ、年齢を重ねると記憶力が無くなると感じるのか。
記憶力といっても、一般には記憶する方ではなく、想起する、即ち、思い出すことができなくなることが問題なのである。
昨日の晩御飯に何を食べたか思い出せないとか、あの人の名前が出てこないとか、知っているはずの旅先の名所の名前がでないとかという想起ができないのである。
年齢とともにこれらの想起ができなくなる理由は、若いときに比べ、記憶の総量、即ち、経験している全量が増えているためである。
想起するということはある連想が脳内で無意識に発生し、その連想に起因して、目的の事物の名前が想起され、意識に上がってきて口に出せるのである。
しかし、経験している総記憶量が多いという状態になると、連想するためのニューロンネットワークが複雑になりすぎて、目的の事物にたどり着く確率は減少する。
加えて、ニューロンの栄養源である脳内血流も年齢とともに減少する。食が細くなり、体温が下がるということは血流が減少するために生じることである。
従って、最初の外部刺激でニューロンが活性化しようとしても、ニューロンネットワークが複雑すぎることで信号が分散され、更に、その起電力も栄養不足で本来の目的事物までたどり着きにくくなる。
その結果、自覚的には記憶力が下がってきたと感じるわけである。
では、どうするか。
一つは、脳内血流を増やすことである。栄養を十分にとり、運動をすることで、体温が上がり、血流を増やすことができる。
もう一つは、連想する訓練を自覚的に行うことで、過去のニューロンネットワークを上書きすることである。過去の経験にとらわれ、同じことを繰り返しているとこの上書きができなくなる。
できるだけ新しいことに取り組み、従来の習慣は繰り返さないようにする。
知っていたはずの人や土地の名前が出なくなるのは、無意識の連想が出来なくなっているのであり、そのネットワークを新たに構築して上書きする必要がある。即ち、ある人やある場所に関連する事物に新たに興味を持って意識することで、名前が想起しやすくなる。
歳をとると、単語自体は何度も繰り返して用いているのですぐに口にできる。しかし、問題は、今思い出そうとしている人や場所を表す単語が何なのかーということである。その連想ができないので、記憶力が弱ったと思ってしまう。実際には連想に必要な脳内ネットワークが働きにくくなっているだけなのである。
この脳内ネットワークを常に上書きする努力が必要であり、そのためには、思い出せなかった名前に対し、再度連想する事物を紐づけることが記憶力の向上に欠かせないということになる。
歳のせいだと言ってもあまり意味はない。なぜ、年齢を重ねると記憶力が無くなると感じるのか。
記憶力といっても、一般には記憶する方ではなく、想起する、即ち、思い出すことができなくなることが問題なのである。
昨日の晩御飯に何を食べたか思い出せないとか、あの人の名前が出てこないとか、知っているはずの旅先の名所の名前がでないとかという想起ができないのである。
年齢とともにこれらの想起ができなくなる理由は、若いときに比べ、記憶の総量、即ち、経験している全量が増えているためである。
想起するということはある連想が脳内で無意識に発生し、その連想に起因して、目的の事物の名前が想起され、意識に上がってきて口に出せるのである。
しかし、経験している総記憶量が多いという状態になると、連想するためのニューロンネットワークが複雑になりすぎて、目的の事物にたどり着く確率は減少する。
加えて、ニューロンの栄養源である脳内血流も年齢とともに減少する。食が細くなり、体温が下がるということは血流が減少するために生じることである。
従って、最初の外部刺激でニューロンが活性化しようとしても、ニューロンネットワークが複雑すぎることで信号が分散され、更に、その起電力も栄養不足で本来の目的事物までたどり着きにくくなる。
その結果、自覚的には記憶力が下がってきたと感じるわけである。
では、どうするか。
一つは、脳内血流を増やすことである。栄養を十分にとり、運動をすることで、体温が上がり、血流を増やすことができる。
もう一つは、連想する訓練を自覚的に行うことで、過去のニューロンネットワークを上書きすることである。過去の経験にとらわれ、同じことを繰り返しているとこの上書きができなくなる。
できるだけ新しいことに取り組み、従来の習慣は繰り返さないようにする。
知っていたはずの人や土地の名前が出なくなるのは、無意識の連想が出来なくなっているのであり、そのネットワークを新たに構築して上書きする必要がある。即ち、ある人やある場所に関連する事物に新たに興味を持って意識することで、名前が想起しやすくなる。
歳をとると、単語自体は何度も繰り返して用いているのですぐに口にできる。しかし、問題は、今思い出そうとしている人や場所を表す単語が何なのかーということである。その連想ができないので、記憶力が弱ったと思ってしまう。実際には連想に必要な脳内ネットワークが働きにくくなっているだけなのである。
この脳内ネットワークを常に上書きする努力が必要であり、そのためには、思い出せなかった名前に対し、再度連想する事物を紐づけることが記憶力の向上に欠かせないということになる。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yokoyamashindo.asablo.jp/blog/2024/10/29/9727531/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。