頻尿時トイレの仕方〜主に高齢男性向2024年04月01日 05:55

このブログは品より、実質的利益を優先している。

頻尿時にトイレで困るのは、座る途中で漏れてきて周囲や下着を濡らす事である。

最近はテレビのえいきょうもあr、男性も洋式トイレで座る様に家族から指示される(^_^);。

だが、座るという動作は下腹部から一瞬力を抜く事でもある。その際に、脳から安心信号が出てもらしてしまうのである。

こうならない為には、放尿直前まで下腹部に力を入れた状態を維持する事である。

これは、立ったままの状態を維持する事である。

即ち、家族からなんと言われようと、昔ながらのすたいるにすべきなのであr。どうせ散らかすのだから後でゆっくりといれないを清掃すれば良い。

詳しくはわからないが、昔、山村でお年寄りの女性が道端で立ち小便をしているのをみかけた。女性でも可能な方法かも知れない。

小林製薬のカビ毒安全性評価2024年03月28日 00:14

https://research.kobayashi.co.jp/material/benikoji/benikoji_report03_1.html

に紅麹のカビ毒、シトリニンの安全性評価論文がある。

中国産はシトリニンが検出されたが、小林製薬のものからは検出されなかった、という良くある比較対象試験である。

この英語論文は査読が通っているが、査読者も多少は責任があるだろう。

すくなくとも、小林製薬の意図は分かるのだから、遺伝子変異や品質管理にコメントすべきだった。

これは製薬会社と大学との歪な関係の一例でなければ、幸いである。

甲子園のカメラマン席を無くせ2024年03月27日 23:38

昨日も甲子園でカメラマン席に選手が飛び込んだ。

ちょっと考えれば、あのカメラマン席が如何に危険か分かりそうなものである。ファールを追っていたら、膝の高さの壁があり、その向こうは1メートル以上の深い穴である。

このような構造は、甲子園以外では一箇所あるかどうかである。大リーグでも見たことは無い。予選の行われる地方の球場にはほぼ無いだろう。

選手は甲子園で初めてこの構造に出くわし、怪我のリスクとファールボールを追って、カメラマン席に突っ込んでいく。

良い絵と選手の健康のどちらが優先されるのか、高野連の御偉方は分からないのだろうか。

もっとも、某マスコミが主催者に名を連ねているのでは、選手のリスクという優先順位より、根性論が大切にされるのかも知れない。

怪我人が出る前にあの様な危険な構造は潰すべきだ。

予選で慣れている、ダッグアウトとは異なるのである。

ロシアの銃規制状況2024年03月24日 10:44

 ロシアの専門家ではないが、コロナ前にモスクワを訪れたとき、機会があってモスクワ近郊の観光市場に行ったことがある。
 そこにはいろいろな出店があったが、その中に様々な銃をそろえて展示している店があった。聞いた話では退役軍人や南部の紛争地域から戻ってきた戦闘員が様々な武器を横流ししているそうだ。

 もちろん非合法だと思うが、私が珍しいからスマホを向けて写真を撮ろうとしたら、大声で怒鳴られ、危なく銃撃されるところだった。

 そこの警察はどういう取り締まりをしているのかよくわからないが、裏では武器が流通しているように感じる。何しろ泊まったホテルには経済マフィアっぽい一団が高級ラウンジでなにやら相談しているのを目撃した。

 真相は謎だが、国境の南には多くの紛争地帯がある。警察国家であっても、テロ集団が活躍する素地は十分あるように感じた。

オーケストラを奏者の後方から聴いてみたら2024年03月24日 06:44

 昨日、オーケストラを大ホールで聴いた、或いは拝見したともいえる。
その座席がオーケストラの後ろの2階席である。

 初めての経験なので、いろいろ面白かった。
打楽器奏者が良く見えるのである。あの撥さばき(瞬間的に撥を取り換えないと追い付かないし、一瞬の手の滑りが演奏には致命的な影響を与える。その見ていての緊張が臨場感を高める。

 また、金管奏者は、時折、管の一部を外して、床に向けて振っている。これは中にたまった水分を切っているのではないだろうか。それも演奏の合間なので、結構緊張感がある。

 打楽器も、金管も迫力を持って、弦楽器よりも大きな音で聞こえるので普段とは違って、寝ることはなかった。(済みません、これまでは気持ちが良かったので寝てしまっただけです。)

 そういうわけで、素晴らしい経験だった。指揮者の表情や身振りもよくわかり見ていて楽しい。

 ただ、次回もその席で聞きたいかと言えば、やはり、音のバランスが通常の前方の席とは異なっていて違和感があった。指揮者が聞いている音とは異なるのだから、指揮者が意図した音楽にはなっていないのかもしれない。

 次回は前方、上部の席で聞いてみようと思う。

Tc-99はどこに消えたのか?2024年03月18日 20:09

 SPECT検査で使用したモリブデン‐99(Mo-99)の娘のテクネチウム-99m(Tc-99m)はガンマ線を出して孫のテクネチウム‐99(Tc-99)に世代交代をしたはずである。しかし、この孫核種はなかなか曾孫核種(ルテニウム-99(Ru-99)に変わらない。変わってくれれば安定なので放射線は出さない。しかし、孫核種のTc-99は平均世代交代(物理用語では半減期ー別に減るわけではなく、別の核種に変換されるだけである。)に22万年もかかる。そのため、世代交代時に放出されるベータ線やガンマ線がなかなか見つからないだけの話である。即ち、半減期が長いということは放射線を出す確率も低いわけだから、実は影響力は小さいということなのである。
 しかし、マスコミは、半減期が長いと、いつまでも無くならないので問題が大きいといういい方になる。それならば、安定核種はいつまでたっても無くならないのだから、放射性物質よりも一番問題が大きいということになる。
 どちらが正しい認識なのか、常識があれば理解はできるだろう。
実は水素の原子核(陽子)ですら、安定ではなく、わずかながら放射線を放出して崩壊する。長半減期が危険だというマスコミの言い方を真似れば、水素こそが最も危険な放射性物質ということになる。陽子は半減期10の30乗年で中間子と陽電子に崩壊することが分かっている。陽電子は電子と反応し、ガンマ線を発生する。即ち、普通の水から勝手にガンマ線が出ているのである。

 ところで、SPECT検査を受けた数千万人の患者、元患者から放出されているTc-99はなぜ、見つからないのか。それは、その崩壊で放出されるベータ線のエネルギーが低い(294KeV)ので、地中や宇宙から放出される放射線(主として1MeVレベルのガンマ線)がTc-99のβ線エネルギーよりも数けた大きいため、環境ガンマ線の減速による低エネルギ―ガンマ線の雑音(バックグラウンドとも称する)に紛れて、検出しにくいのである。即ち、ベータ線検出器は最初にベータ線とガンマ線の合計線量を検出し、次に表面にベータ線のみ遮へいするフィルターを付けてガンマ線のみの線量を検出して、その差分からベータ線の線量を測定するのだが、その差分がバックグラウンドであるガンマ線線量に比べ数ケタ小さいので検出が困難なのである。
 
 検出器精度が仮に良いものができれば、Tc-99は日本中、特に病院や患者の下水から大量に発見されるはずである。しかし、それは、他の放射線の影響に隠れていてわからない。即ち、影響がないということになる。

 地中処分される核のゴミと言われる廃棄物も長期的には現在の病院などから放出されているTc-99と同様の長寿命放射性核種だけになる。
世界には。日本より放射線のバックグラウンドが10倍以上高い地域がある。例えば、インド南西部などである。その地域のがん発生率は日本よりも低いことが報告されている。この事実を考慮すれば、放射性物質が、長寿命だから危険だというマスコミの論理は間違いだということにきずくことができるだろう。

モリブデン‐99の運命の分かれ目2024年03月15日 05:09

モリブデンという元素がある。天然のモリブデンは大部分がモリブデン‐98という陽子と中性子の合計が98個からなる原子核でできている。この数字が異なる原子核のことをその元素の同位体と称している。例えばモリブデン‐97とモリブデン‐98はモリブデン(Mo)の同位体である。

モリブデン‐99は放射線を発して崩壊するので、現在、地球上では天然には存在せず、ウランの核分裂の際に生成される。このため、使用済み核燃料から分離抽出される。

 このモリブデン‐99(Mo-99と略記)は半減期66時間で崩壊し、テクネチウム-99m(Tc-99m)というテクネチウム同位体になる。これがガンマ線を放出して半減期6時間でテクネチウム-99(Tc-99)に変わる。
 モリブデンとテクネチウムは化学特性の異なる金属である。また、99mと99の差はガンマ線が放出できるだけの内部エネルギーを有していることである。

 テクネチウム-99mは決まったエネルギーのガンマ線のみを発生するので、がんなどの検査における医療診断で最もよく使われて、SPECT検査と略称されている。

テクネチウム-99は、更に半減期21万年で電子線を放出し、ルテニウム-99(Ru-99)という安定同位体になる。

纏めると

 U-235(核分裂生成物の2.8%)→Mo-99(半減期66時間)→Tc-99m(半減期6時間、SPECT検査に利用)→Tc-99(半減期21万年)→Ru-99安定

ということになる。

この崩壊系列は、医療用のSPECT検査に利用されようがされまいが、物理現象なので同じことになるが、実用上はヒトの社会で差別待遇を受ける運命にある。

 オランダの同位体生産用原子炉の核燃料内で生成し、たまたま分離されて、医療用に利用されたモリブデン-99は人々から歓迎される貴重品として飛行機で運ばれ、日本で(又は世界各国で)がん検査などのために患者に注入される。その患者からはガンマ線が発生するが、1日程度でほとんどがテクネチウム-99となる。半減期21万年なので医療の世界では一応安全なものとして、患者は退院し、尿から環境に広がる運命となる。

 一方、核燃料内に残ったモリブデン-99は同様に数日以内にほとんどがテクネチウム-99になるが、これは使用済み燃料廃棄物として処分の対象となり、核のゴミとして人々から忌み嫌われる運命となる。日本では地層処分され、環境からは隔離されることになる。

 このヒトの都合で偶然、異なる運命を持つことになるモリブデン‐99はどちらが幸せなのだろうか。一見がん治療に役に立つとして歓迎されるが、実態としては現時点で環境を汚染している可能性のあるモリブデン‐99があり、一方、核のゴミとしてがんの原因と恐れられるが、環境に漏洩する可能性は数万年後と言われるモリブデン‐99もある。これが現代の原子力利用の現実ということになる。

環境への金属元素の放出で問題になるのは、生態系内での特定生物への蓄積の問題なので、医龍業界関係者はテクネチウムの医療機関外での分散動向を生態系での挙動も含め調査、公表すべきである。

不連続連載小説 松尾大源(4)2024年02月23日 06:13

 大源の乗った船は、大型の帆船ではあったが、晩秋の太平洋に出ると揺れは大きかった。若い大源は2か月間、船酔いに悩まされ続け、それが不安感など消し飛ぶほどの苦しさを与えた。

 帆船であるがゆえに偏西風に沿った航海をせざるを得なかった。当時のスペインは世界国家であり、地球の丸さを知り尽くしていたが、帆船では大圏航路をとることはできず、北アメリカ大陸の西海岸にたどり着くまでは2か月間かかったのである。西海岸から南下し、当時も大都会だったアカプルコにつくまではさらに1か月を要した。しかし、その頃はすでに波は穏やかで、大源の体調は良くなっていった。

 アカプルコはスペイン人で満ち溢れていた。スペインの世界支配の最前線であり、スペイン人以外は奴隷扱いであった。しかし、常長一行は、ソテロの計らいで賓客として歓迎された。

 問題は、同行した約100人の町民たちであった。政宗の命で、交易の道を開くことが目的だったので、大量の日本特産品を船に積み込んでいた。アカプルコから先はメキシコ横断の陸路となる。当時、アカプルコからフィリピンへは、貿易風を利用したスペイン船の定期航路があった。  

 ソテロは、同行の海外取引を目的とした日本からの町人たちにここから、この航路を利用して、フィリピン経由で日本に戻るよう指示したのである。そのため、町人たちは、アカプルコで日本からの積み荷の売買をせざるを得なくなった。生糸、絹製品だけでなく、金、銀製品まで現地の商人に騙されてたたき売りする状態になったのである。スペインの商人はすでに中南米各地で、現地人から様々な収奪を行っていたのだから仕方のないことではあった。武士と異なり、町民たちは何の武器も持たず、この港で暗躍していた商人たちの餌食となったのである。

伊達政宗は弟を討たなかった!2024年02月21日 02:40

二つの伊達政宗関係の本がある。
(1)小林清治氏の人物叢書「伊達政宗」(吉川弘文館、1985年)
(2)佐藤憲一氏の歴史新書「素顔の伊達政宗」(洋泉社、2012年)

(1)の人物叢書では、江戸時代に伊達藩が公式記録としてまとめた貞山公治家記録の記述に沿って、政宗が弟の小次郎を手打ちしたことになっている。信長や信玄、謙信、家康などが身内を粛清したのと同様、戦国武将は身内すら敵になるという思い込みのストーリーに沿っている。それが戦国武将の武士道ということらしい。

しかし、(2)の歴史新書では、貞山公治家記録での不自然さに疑問を持ち、独自に調査して、政宗に反発した小次郎は、政宗と母義姫の計らいにより、出家し、その後武蔵五日市の大悲願寺で住職の法印秀雄になったのが事実だと記載されており、それを裏付ける寺の関係書簡まで明記している。
 
歴史認識とは時代により変わるということで、事件の後、1985年よりも2012年のほうが、より真実に近づくことができた例である。

身近なところでは、警察官の思い込みのストーリーで発生した冤罪事件が、その後のDNA鑑定技術などの科学技術の進歩により、捜査内容が覆されてより真実に近づくことになった例に似ていると言えよう。

これらは、歴史も、犯罪捜査も、分かりやすいストーリーにしたがった方が大衆受けはするのだろうが、真実は別のところにあったという話になる。

不連続連載小説 松尾大源(3)2024年02月16日 11:37

 同じ頃、政宗も伊達藩の統治について悩んでいた。家康とは関ケ原以来の支援と縁戚関係の強化で、信頼関係を結んでいたとはいえ、あとを継いだ秀忠との関係は弱く、頼りのソテロの希望だったキリスト教は禁令が出されることになった。
 政宗の目論見としては、キリスト教の布教を許容する代わりに、スペイン及び欧州各国と交易をおこない、伊達藩の隆盛を図ることではあったが、幕府がキリスト教禁令と鎖国政策を進めるのを止めるだけの力はなかった。
 伊達藩北部の金成などでは、多くの金山があり、伊達藩の対外貿易における資金力の元ともなっていた。しかし、その生産は地元の農家の手掘りや砂金の回収に頼っていた。
 漫画家石ノ森章太郎の出身地、石ノ森には、金を領主に大量に起草した農家が、金(コン)という名字を送られたとの話もある。作家井上ひさしは、宮城県北部の金資源をもとに、日本から独立を企てた吉里吉里国を想定してSF小説を書いている。
 しかし、そのような農民の乱掘のため、金の産出量も先細りとなっていった。大規模な鉱山開発技術に対する欧州からの技術導入も遣欧使節団の派遣の狙いでもあった。
 秀忠の時代に幕府が鎖国政策を進めた一因として、伊達藩の巨大化を抑える狙いがあったのである。政宗亡き後起こった伊達騒動の主役である伊達安芸も伊達兵部もこれら伊達藩北部の領主であった。幕府は伊達藩の内部分裂を煽って、弱体化するような陰謀を図っていたともいえる。
 政宗もまた、幕府の鎖国政策、キリスト禁令がどうなるか、伊達藩の行く末を決めるものとして心から心配していたのだった。