瞬時少量暴露と長期少量暴露の違い2025年09月06日 08:45

 暴露とはある外部環境に対し、生体がさらされた場合に影響されることをいう。

 その外部環境は何でもよいが、ここでは飲食物と放射線を取り上げる。

 飲食物の中には薬も含まれる。医食同源ともいうように、体内に摂取するあらゆる物質は飲食物である。

 一般に薬は、摂取間隔に厳密な時間間隔を設定し、一度に大量摂取しないように制限されている。これは、たとえ健康に良いといわれる飲食物であっても、瞬時に大量摂取することで悪影響を及ぼすことがあるためである。

 わかりやすい例でいえば、醬油を一度に2リットル飲むと、死亡することがある。酒の一気飲みと同じである。しかし、醤油も毎日少量摂取することで、健康を維持できる。

 紫外線はどうか。紫外線は適度に毎日浴びることで、ビタミンDが体内に生成され、健康維持に役立つが、紫外線発生器で強力な紫外線を浴びれば瞬時であってもがん発生リスクは上昇する。

 では放射線はどうか。これも紫外線や飲食物と同様なのではないだろうか。
 広島・長崎の被ばく者のがん発生リスクはある被ばく線量以上では明らかに増加している。
 原爆被ばくは瞬時(1マイクロ秒以下)の被ばくである。爆発時間は放射線影響研究所の線源評価報告書DS02に示された値である。

 瞬時被ばくの例としては、年に数回起こる太陽フレアの発生時の瞬時X線被ばくがある。この瞬時被ばくは光速で太陽フレア発生後地球上空に到達し、宇宙飛行士はX線被ばくを受ける。(谷口義明「太陽と太陽系の科学」(放送大学出版会)p.32)

一方、空気によるX線の減衰は減衰係数μと透過する距離dの積の指数関数として表せる。

 I=Io×exp(-μ・d)

μは空気の全吸収係数で約1.08㎝2/g(プライス、西口監修、関野訳、「放射線計測」、(コロナ社)、p.29)であり、密度を乗じることで単位長さ当たりの減衰係数に出来る。

各コードの空気密度から減衰係数を単位計算して求めると

高度      密度 ρ (kg/m3) μ (/cm)
Sea level (0 km)    1.225    2.21E-4
10 km (ジェット巡航高度) 0.4135   7.45E-5
100km 1.0E-7 1.80E-16
200km             2.0E-9        3.6E-8
400 km (ISS付近)  1.0E-12   1.80E-11

となる。ここでE-4は10のマイナス4乗を示す。

 透過中の平均密度をその平均高さでの密度とし、これを上式を用いて各位置間の減衰を求めると、
ISS(国際宇宙ステーション)でのIをIoとすると
I(10㎞)≒Io
I(海水面)=I(10㎞)*3.57E-71

となり、ISS高度とジェット巡航高度では差は殆どない。
一方、海面レベルでのジェット巡航高度に対する比率は3.57E-71倍 となり、大きく減衰するのである。

 大気圧は地表で1kg/cm2だから鉛の比重を10g/cm3とすると空気が鉛厚さで1m程度の遮へいと同等の効果となる。

 これが8月25日の記事で書いた女性客室乗務員(CA)のがん発生率が一般人(海面レベルで殆どを過ごす女性)の3倍程度(下記サイト)になる理由だと考えられる。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29940975/

しかし、瞬間被ばくはCAや頻回高空旅行客だけの問題でも、被ばく者だけの問題でもない。特に日本人は医療被ばくで瞬間被ばくを受ける機会が多い。

 それもX線撮影が多い。CTやがん治療は瞬間ではなく、数分から数時間かけた被ばくだが、X線撮影だけは数μ秒の瞬間被ばくである。

 もちろん、医療での被ばく量を低減する努力は行われているし、総線量に対する制限は満足している。

 しかしそれは年間総線量に対する制限値である。瞬間被ばくはそれでは規制対象にならない単位時間当たりの被ばく線量である。 年間総線量制限は満足していながら、数マイクロ秒で被ばくする高線量率被ばくなのである。現在の国際放射線委員会(ICRP)勧告による法規制には線量率に対する規制条件はない。即ち、海外旅行者や頻回X線撮影を受ける人々に対する瞬時被ばくによるがん発生リスクの防護措置はなされていない。
 一方、福島事故などの長時間被ばく(年間)被ばくに対する基準は厳しく存在している。これが放射線被ばく基準の矛盾した現状であり、21世紀を生きる我々、即ち航空機利用や医療被ばくで瞬間被ばくを受ける我々にとって、無益な規制を強いていていることになる。

 なぜなら、福島事故のような年間数百mシーベルトレベルの被ばくには人類の歴史の中で免疫が出来ている。P53など数十のDNA修復遺伝子が知られている。

 しかし、DNA修復は細胞内の化学反応であり、時間がかかる。瞬間的に大量に被ばくを受けると免疫機能が間に合わない。

 原爆も上空での太陽フレア被ばくもX線撮影も20世紀になって初めて人類が経験する被ばく形態なので、免疫がないということである。

積み木による名前の覚え方2025年08月22日 05:22

 最近、新たな集合住宅に入り数人の知己を得たが個人名がどうしても覚えられない。仕方なく、紙に平面マップを作り名前を書いて覚えようとしたのだが、集合住宅だ。名前が平面上に重なってうまくいかない。

 そこで、百均で売っている数センチ角の積み木を利用することにした。

 100円で数十個の積み木を購入できる。それを組み合わせてマンション型とし、表面に出ている部分に居住者の名前を鉛筆で(修正できるように)書いたのである。

 その十数個の積み木から構成されたブロックをネットの中に押し込み、壁からぶら下げて、日がな眺めているうちに、10人程度の顔見知りの名前が出てくるようになった。

 立体模型なので、その人の居住位置と自分の部屋との相対関係が表示できる。パソコンの2次元画面とは異なる。(6月13日記事参照)そのため、頭で想像する以上に空間認識のなかでのその人=名前の関係が視覚化され、名前が出てくるようになったのではないかと思う。

 これは都道府県の名前を思い出すときに、日本地図を思い浮かべれば、北から順に都道府県名が出てきやすいのと同じような原理だと思う。

 各地に住んでいる知人の名前も同様にうまく覚えられるかどうか、2次元地図では小さくて印象も薄いので、今度百均で、視覚に訴える日本列島の立体模型のような適当なものがないか探してみたい。

グリッパーの効能2025年08月20日 11:53

 ヒトは2足歩行だが本来は4足歩行だったはずである。

 即ち、手と足は深いところで連動しているはずだ。

 そんなことは運動生理学では常識なのかもしれないが、気が付いたのはトイレの中である。取っ手を握りしめると下半身に力が入りやすいのである。

 では、山などで最近よく使用されるストックはどうなのか。スキーのストックとスキーの回転操作は連動するのか。

 これまでスキーの小回りであるウエーデルンやこぶのような凹凸斜面の回転ではストックを突くことが回転の起点として重要だと教えられてきたが、実はストックをグリップして、手を握りしめる動作のほうが足にスムーズに力を入れられるという意味で重要なのではないか。そこを忘れていたような気がする。

 では、登山道でよく使われるストックのほうはどうなのか。これも実は同じなのではないか。登りでも下りでも、ストックが必要になるのは厳しい登り、下りの場面である。そこで体のバランスをとるには実は腕よりも脚にスムーズに力が入ることが重要である。
 勿論、ストックによる補助的な安定感確保も有効だが、ほとんどの体重は脚に掛かっている。脚がポイントであることは同じだ。

 では、ストック無しでこれらの脚へのスムーズな力点注力はできないだろうか。山の場合、ストックは狭い手を使うような下りでは周辺の灌木や脚に当たり邪魔になることもある。できればストックなしで歩きたい。

 そこで、ストック代わりに掌で握りしめられるグリッパーは使えないだろうか。グリッパーといっても、握力訓練のためのばね付きグリッパーではなく、単なるストックの握り部分だけでよい。手に力を入れられるだけでよいのである。

 グリッパーとして、手のひらサイズの丸棒に落下防止のための紐をつけた握り棒か軽い円柱形のプラボトルが良いだろう。

 試しにプリンター用のインクボトルを空にして、両手で握ってみた。なんとなく脚にも力が入り、スムーズに階段の昇り降りができるような気になった。気のせいだろうか。

補聴器を嫌がる人への対処法2025年08月19日 04:57

 知り合いに補聴器を付けることを頑として拒否する女性が多い。少なくとも3人はいる。男性はそれほどでもないが多少はいる。

 この心理は正常性バイアスと見栄が混ざったものだろう。補聴器が一般には異常に高価なことも足かせになっているかもしれない。

 そうはいっても嫌がる人に無理に付けさせることはできない。下記のChatGPTとの会話を通して、結論としては、集音器(またはスマホ)とワイヤレスイヤホンの組み合わせで補聴器をつけることへの抵抗感をなくすことから始めるのが良いという結論となった。現在、これでうまくいくか実験中である。


ChatGPTとの会話
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知り合いの高齢女性が耳が遠いのにかかわらず、補聴器を嫌がっています。高齢であることを認めたくない気持ちがあるようです。説得方法はありますか

とてもよくある悩みですね。高齢の方が補聴器を嫌がるのは、

「歳をとった証拠」と思いたくない

「機械を使いこなせないのでは」という不安

「かえって雑音がうるさい」などの体験的な抵抗
が背景にあることが多いです。

無理に「必要だから使って!」と説得するよりも、心理的な抵抗を和らげる工夫が効果的です。いくつかの方法をご紹介します:

1. 「補聴器=老い」ではなく「生活の快適さ」に焦点を当てる

「若くても音楽家やアナウンサーが耳を守るために使ってる人もいるよ」

「スマホやメガネみたいに、道具の一つだよ」
と伝えると、「老いの象徴」ではなく「便利グッズ」として受け入れやすくなります。

2. 周囲の困りごとをやさしく伝える

本人のプライドを傷つけない言い方が大切です。

「私たちの声が届かなくて、寂しい思いをさせてしまってるかも」

「もっとお話ししたいから、助けてもらえると嬉しい」
というように「本人のため」ではなく「周囲との交流のため」と伝えると、協力の気持ちが出やすくなります。

3. 試して体感してもらう

最近は補聴器の無料レンタルやお試し期間があります。

「もし合わなかったら返せばいいから、一度だけ体験してみよう」と提案するとハードルが下がります。

4. 医師や専門家に「自然に勧めてもらう」

家族が言うと反発しやすいですが、

耳鼻科の先生や補聴器相談員に軽くすすめてもらう

聞こえの検査をして「数字」で見せてもらう
と、本人も「仕方ないかな」と思いやすいです。

5. 小型で目立たない機種を選ぶ

「見られたら恥ずかしい」という気持ちが強い方には、

耳穴型の小型補聴器

イヤホンのように見えるタイプ
を見せて「意外と目立たないよ」と伝えると抵抗が減ります。

👉 ポイントは 「老いを認めさせる説得」ではなく、「楽しく人と関われるサポート」 として話すことです。

ご希望なら、相手の性格に合わせた「声かけ例文」をいくつか作ってみましょうか?

はい、承知しました。
相手が「高齢だから補聴器をつけるのは嫌」と感じている場合に、やさしく、プライドを傷つけない言い方の例文をいくつかご用意しますね。

💬 声かけ例文集
1. 「交流・会話」を強調する言い方

「もっと〇〇さんとお話ししたいのに、声が届いてないことがあって寂しいの。補聴器があったら、私もすごく嬉しいな」

「せっかく楽しい話をしても聞きにくいと残念でしょ? みんなで一緒に笑いたいから、試してみない?」

2. 「便利グッズ」として伝える言い方

「最近の補聴器は小さくて、まるでイヤホンみたいなんだって。若い人も普通にイヤホンつけてるし、全然目立たないよ」

「メガネみたいなもので、道具の一つだから恥ずかしくないよ。あると生活が楽になるって」

3. 「試しやすさ」を強調する言い方

「買うんじゃなくて、まずは無料でお試しできるんだって。気に入らなかったらやめればいいし、気軽に使ってみようよ」

「一回試してみて、もし合わなかったらやめればいいじゃない? それなら損はないよ」

4. 「医師や専門家に頼る」言い方

「病院で“聞こえの検査”をしてもらうだけでも安心だよ。先生が『必要ないですよ』って言ってくれるかもしれないし」

「お医者さんに“耳の健康診断”をしてもらったら安心するよ」

5. 「本人の尊厳を守る」言い方

「〇〇さんの声、もっとはっきり聞きたいんだ。だから補聴器があると私が助かるの」

「補聴器は“老いの証拠”じゃなくて“人とのつながりを守る道具”なんだよ」

👉 ポイントは「命令」や「指摘」ではなく、周囲の人の気持ちや楽しみを共有するためにお願いする形にすることです。

ご希望なら、相手が 頑固タイプ、不安が強いタイプ、人前を気にするタイプ など、性格ごとにさらに例文をカスタマイズできますが、試してみますか?

頑固タイプ

なるほど、「頑固タイプ」の方だと「自分の自由を奪われる」と感じると強く反発するので、
👉 命令や正論ではなく “本人が決めた” と思えるように誘導する言い方 が有効です。

💬 頑固タイプ向け声かけ例文
1. 「あなたの判断に任せる」スタイル

「補聴器をつけるかどうかは〇〇さんの自由だよ。ただ、一回試してみて“合わなかった”って決めてもいいと思うんだ」

「買うんじゃなくて“試すだけ”。合わなければやめればいいし、〇〇さんが決めることだから」

2. 「プライドを守る」スタイル

「補聴器をつけると、“もっと自分の耳で聞ける”ようになるんだって。人に頼らず自分で聞けたらカッコいいよ」

「他の人に聞き返さなくてもいいから、自分のペースで会話できるんだよ」

3. 「挑戦心をくすぐる」スタイル

「最近の補聴器はスマホとつながったりするんだって。新しい機械に強い〇〇さんならすぐ使いこなせると思うよ」

「若い人だってイヤホンや機械をつけてる時代だから、〇〇さんが一番先に使いこなしてたら“さすが”って思われるよ」

4. 「周囲の願いをやんわり伝える」スタイル

「私が大きな声で話すと疲れちゃうから、〇〇さんに助けてもらえたらありがたいな」

「もっとたくさん話したいんだ。補聴器があれば、私の方がうれしい」

👉 頑固な方は「説得」より「本人の選択肢を尊重」して、
“一度試してみるのはあなたの判断” という形に持っていくのがコツです。

ご希望なら、「一緒に病院へ連れていくときの声かけ例文」も考えてみますか?

病院に行って補聴器の診断書を出してもらったがそれでも補聴器の店で断って帰ってきたそうです。

なるほど…。そこまで強く拒否されているのですね。
診断書まで取っても実際に店で断って帰ってくるのは、

「やっぱり認めたくない」プライドの壁

「買わされたら嫌だ」という不信感

「機械に馴染めないかも」という不安
が強く残っているサインだと思います。

無理に押し付けるとますます頑固に拒否してしまうので、説得から“本人の安心感を育てる”方向に切り替えるのがよいです。

🟢 次のアプローチ方法
1. 「買う前に遊び半分で体験」を提案

補聴器店=購入というイメージがあるので身構えてしまいます。
→「今日は買わない、ただ試して面白いかどうか遊んでみよう」
と伝えると心理的負担が下がります。

2. 「本人の得になる場面」を強調

「病院や役所で呼ばれたときに聞き逃さなくて安心できるよ」

「テレビの音を小さくしても聞こえるから、近所迷惑にならない」
など“周りのため”ではなく“本人がラクになる”点を前面に出すと響きやすいです。

3. 「短時間だけお試し」戦法

「たった1日だけ試して、うるさかったら外せばいい」

「1週間貸してくれるサービスがあるから、その間だけ遊んでみよう」
と、期限つきで負担感を減らすのが有効です。

4. 「第三者の力を借りる」

家族の言葉はどうしても“押しつけ”に聞こえやすいです。

耳鼻科の先生から「聞こえにくいと転倒や認知症につながるから」と伝えてもらう

仲の良い友人や同世代の人が「補聴器を使ってて楽だよ」と話してくれる
こうした「同じ立場の人」の一言が説得力を持つことがあります。

5. 「別の入り口から入る」

補聴器に抵抗が強いなら、

テレビ専用のワイヤレススピーカー

集音器(補聴器より気軽で安価)
から始めて慣れてもらう方法もあります。
「補聴器」という言葉に拒否反応があるだけで、実際には“聞こえが改善される体験”が必要なのです。

👉 まとめると、
「診断書があっても拒否する」場合は 論理的な説得ではなく“安心感を育てて小さな体験を積ませる”こと がカギになります。

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ボケ防止用左脳の働かせ方案2025年08月04日 07:05

 最近、物忘れがひどい。特に固有名詞が出てこない。

 その状況を顧みるに、何らかの継続運動をしたり、あることを考えすぎた後にだれか、どこかの固有名詞を思い出そうとしたときに出なくなるようだ。

 頭脳構造配置図をみると、視覚野や運動野が左右対称なのに、言語野は左側に偏っている。即ち、左脳を活性化するのが言語機能の活性につながるはずだ。

 ーと思って、ニュースを聞いていた片耳用のイヤホンを、左側から、右側に移してみた。

 その直後に思い出せなかった知人の名前が次々に出てきたのである。

 これは偶然なのか気のせいなのかよくわからないが、例数1の実験事実である。


 裏付けは右脳、左脳の機能分担データ程度であるが、今後は固有名詞が出てこなかったら、左耳をふさぎ、右耳に感覚を集中させようと思う。


 試験に強いという人の例を見ても、家族のいる居間で勉強しているほうが頭に入るという話もある。適度な言語環境が左脳を活性化させ、言語記憶機能を増強させるのかもしれない。学科試験とは殆どが何らかの言語で行われるのだから。数学もITもある種の言語ではある。

なぜノロウイルスはアルコール消毒が効かないのか2025年06月25日 02:41

 報道によれば札幌の結婚式場で幼児の漏らした便の消毒にアルコールを使ったがノロウイルスの汚染が残り、多数の食中毒患者が出たらしい。そこで聞いてみた。

ChatGPTへの質問
ノロウイルスをアルコールで消毒できないわけは?

ChatGPT:

ノロウイルスがアルコール(エタノールなど)による消毒に効果が低い、あるいは効かないことが多い理由は、主に以下の点にあります。
■ 理由:ノロウイルスは「エンベロープを持たない」ウイルスだから
🔹【エンベロープとは?】

ウイルスの外側にある脂質膜のこと。多くのウイルス(インフルエンザやコロナなど)はこの膜に覆われており、この膜はアルコールで壊すことができるため、ウイルスも不活化されます。
🔹【ノロウイルスは?】

ノロウイルスは**エンベロープを持たない「非エンベロープウイルス」**です。このため、アルコールでは外側の構造が壊れにくく、ウイルスはそのまま活性を保ってしまいます。
■ そのため、ノロウイルス対策では…
✅ 有効な消毒方法

次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤):水で薄めて使用(0.02〜0.1%濃度推奨)

加熱:85℃以上で1分以上が効果的

❌ 効果が低いもの

アルコール消毒(70〜80%エタノール):インフルエンザには有効でも、ノロには不十分

■ 現場での対応例(病院・介護施設など)

吐しゃ物や下痢の処理は手袋・マスク着用

床や物品は塩素系漂白剤で拭き取り

手洗いは石けんと流水でしっかり洗浄(アルコールだけではダメ)

まとめ
ウイルス アルコール効果 対策
インフルエンザ等 効果あり アルコールでOK
ノロウイルス 効果低い 次亜塩素酸・加熱が有効

ChatGPTへの質問2
次亜塩素酸ナトリウムがDNAを破壊する化学的に破壊するメカニズムは?

ChatGPT:

次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)がDNAを化学的に破壊するメカニズムは、主にその強力な酸化作用によるものです。以下で詳しく分解して説明します。
■ 基本的な性質
🔹 次亜塩素酸ナトリウムとは

水溶液中では、以下の平衡反応が起きます:

NaClO+H2O↔HOCl+NaOH
NaClO+H2​O↔HOCl+NaOH

ここで生成する 次亜塩素酸(HOCl) が、殺菌や分解作用の主役です。
■ DNAへの作用メカニズム
1. 塩素化(Chlorination)による塩基の修飾

HOClは、DNA塩基(特にプリン塩基のアデニン、グアニン)と反応して、**クロロ化(Cl基の付加)**を起こします。

これにより、塩基の水素結合能が失われたり、誤った塩基対が生じたりします。

例:
グアニン→8−クロログアニン
グアニン→8−クロログアニン
2. 酸化による塩基の損傷と切断

HOClは **活性酸素種(ROS)**に類似する働きを持ち、DNAの塩基を酸化します。

特にグアニンが酸化されやすく、8-オキソグアニン(8-oxoG)などの損傷生成物を生じ、突然変異や複製エラーの原因になります。

3. リン酸ジエステル結合の切断(DNA鎖の断裂)

DNAの骨格(リン酸-糖-リン酸)に存在するリン酸ジエステル結合に作用し、一次構造そのものを切断します。

この切断によって、DNA鎖は**一本鎖切断(SSB)や二本鎖切断(DSB)**を引き起こし、不可逆的な損傷となります。

4. 糖部分(デオキシリボース)の酸化分解

デオキシリボース(五炭糖)も酸化を受けやすく、アルデヒドやカルボン酸に分解されてDNA構造が崩壊します。

■ 結果として何が起こるか

変異導入

DNA複製停止

DNA修復不能

細胞死(アポトーシス、ネクローシス)

つまり、次亜塩素酸ナトリウムは細菌やウイルスのDNAを、構造的にも化学的にも完全に破壊することで、不活性化させます。
■ 注意点

この破壊力は人間の細胞に対しても同様なので、濃度や取り扱いには十分注意が必要です。

手指消毒には向かないのはこのためです(皮膚・粘膜にも強い毒性がある)。

痒み止めがないときの対処法2025年04月17日 05:51

痒いところがあるとつい痒み止めを塗ってしまうのが現代人である。

しかし、痒み止めが手元にない場合、どうすればよいか。

簡単な方法はタオルを水に浸して、痒いところに塗ればいいい。水は伝導体なので、痒みを引き起こしている元凶である神経細胞内の電位差の原因、即ち、皮膚表面の神経で生じている電子を流してしまうので痒みはすぐに引く。爪で擦ると痒みは引くがすぐに神経が活性化するので爪擦りは皮膚表面を更に荒らしてしまうので得策ではない。

ではタオルも水も手元にないときはどうするか。こればもっと簡単で、唾液を手に取り、痒いところに塗ればよい。昔は、血が出る怪我をしたときは口で舐めて直していた。痛みも引くのである。

現代医学では傷ができた場合は水で有害物質を洗い流すのが常識だが、水が無ければ唾液ということになる。唾液にも多少は有害物質があるかもしれないが、粘膜に接している液体である。何もしないよりはよほど良い。

人はなぜ感情を爆発させるのか、その対処法など2025年04月17日 05:19

あのデビ夫人が事務所の女性にグラスを投げつけたそうであるが、本人は否定している。

私も知人に首を絞められそうになったが、話し合いの席では感情の爆発は時々起きる。

最後に示したようなChatGPTの冷静な分析と対処法は常識的だが、それが簡単にはできないのが人間だ。

 そこで最後の手段だが、二つ考えられる。

ひとつは相手の話を聞かないことである。といっても簡単ではない。聞いているふりをして別のことを考えるのである。即ち、言いたいことをいう。ChatGPTのような相手の話に対する回答ではなく、全く関係なく、言いたいことを言うだけである。この会話は成立していないが、暴力沙汰を起こすよりはよほど良い。トランプがやっていることはこれに近い。彼が平和主義者というのは結構当たっている。あまりにも実利主義なので、暴力が何も生み出さないことを分かって、言いたいことを言っているというわけである。

もう一つの物理的手段は自ら手錠を嵌めることである。手錠が無ければ、バンドに指を絡めておくだけでも物理的な手の動きの抑止にはなる。

以上の2つは自分側の感情爆発対策である。

では、相手の感情爆発による暴力を防ぐ方法はないか。

これはさらに難しい。しかし、対処法はある。話し相手をよく見ておくことである。話は聞かなくても相手の感情は見ていればだいたいわかる。感情が爆発しそうだと感じたらトイレにでも行くことである。私が首を絞められたのは左に座っていた人が突然横から締めに掛かったので彼を全く見ていなかった。そのような危険人物とは隣り合って座ってはいけない。できるだけ離れていれば、暴言を吐かれても客観的に対処できるし、聞き流すことも容易である。聞こえないふりをしていればいいのである。


何か書いているうちに政治家の討論の様子を描いているような気になってきた。確かに彼らは激論を飛ばしても常に冷静でいられる。相手の話をまともには聞いていない、聞いているふりをしているだけである。これが事件にならない秘訣なのかだろう。そういう意味でデビ新党の将来は明るくないかもしれない。


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ChatGPTによる分析と対処法

人はなぜ感情を爆発させるのか
ChatGPT:

人が感情を爆発させる理由は、心理的・生理的・社会的な要因が複雑に絡み合っているからです。ざっくり分けると、以下のような理由があります。
🔥 1. ストレスの蓄積

日々の生活や仕事、人間関係の中で感じる小さなストレスが蓄積していき、それが限界を超えると、一気に感情が噴き出します。
→ 例:「いつも我慢してたけど、今日の一言でもう無理…!」
🧠 2. 理性より本能が優位になる瞬間

人間には理性(前頭前皮質)と感情(扁桃体)をコントロールする脳の部分がありますが、強い怒りや恐怖、悲しみなどに襲われると、感情が理性を上回ってしまうことがあります。
→ 要するに「頭ではわかってるけど、気持ちが抑えられない」状態。
🧒 3. 過去の体験やトラウマ

過去の経験(特に未解決な感情)が刺激されると、表面的には小さな出来事でも爆発的な反応が出ることがあります。
→ 例えば、昔いじめられた記憶がフラッシュバックするような時。
💬 4. 自分の気持ちが理解されていないと感じるとき

「わかってほしい」「認めてほしい」という気持ちが無視されたり否定されると、怒りや悲しみとして爆発します。
→ 「どうせ私のことなんて…!」となる感じ。
🌪️ 5. 感情の処理方法を学んでいない/機会がない

育った環境や教育によっては、自分の感情と向き合う方法を学んでいない人もいます。その場合、感情を抑え続けるか、爆発的に吐き出すしか選択肢がないことも。
→ 心の中に「感情の貯水タンク」があって、それが満タンになってあふれるイメージです。
🌱 じゃあどうすればいいの?

自分の感情に気づいてあげる(「イライラしてるな」とか)

定期的に吐き出す手段を持つ(日記、友達との会話、運動など)

心の余白を作る(休息、趣味、自然に触れるなど)

感情を爆発させることが悪いわけではありません。
でも、それを「なぜそうなったのか」と見つめることが、心の成長につながります。
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活動的隠居生活は可能か2025年04月01日 01:13

 活動的隠居生活という一見矛盾した生活が人生100年時代の理想の姿だろう。やはり、精神的に健康であるためには何らかの活動をすることが重要だと思う。身体的劣化の進行は精神的活動量に反比例するような気がする。

 連れ合いがそろそろ終の棲家を探したいという。そこで、湘南のとある集合住宅で程よいところを見つけてきた。見に行ったら確かに気持ちよく過ごせる静かな環境で、現在の騒々しい駅前のマンションとは全く違う。のんびりできそうな場所だ。一日何もせずに富士山や海を眺めていても違和感はない。

 問題はそんな生活に馴染めるかという昭和世代の心理的葛藤だ。何かやってないと落ち着かない。やることが無いと不安になる。この追い詰められ感の中で半世紀以上過ごすと、何もしない隠居生活ができるのか不安になって精神的に落ち込むのである。趣味に生きると言ってもそれだけでは何か面白くはない。気分転換にはなるがやはり意味があることをしてみたい。それが小さな一歩でも。これは人生の目的が何なのかという問題に深く結びついている。

 当面、知人から依頼されているとんでもなく難しい作業はあるが、これも一生をかけて(一生といってももうほとんどは過ぎてしまったようなものだが)やるような仕事なのか確信が持てない。

 こんな気になったのは、最近知人や同世代の有名人の相次ぐ逝去情報が影響しているのかもしれない。

 やはり、今までのように細かい研究作業の中で悪戦苦闘するのが性に合っているのかもしれない。表面的には生活の不安はないはずなので、好きなことを好きなペースでやるのが昭和世代の安定した生き方なのだろう。だいたい、世界中の混乱と苦難の国々の人々に比べれば、平均的な日本人は幸せな方だろう。この国は多くの災害を乗り越えてまあうまくやってきた方だろう。次世代のために、現在の方向性が勘違いしている可能性も大いにあるが、良かれと思ったことをコツコツ続けていくしかない。それが隠居生活の醍醐味だ。誰にも気兼ねなく好きなことをやるだけの開き直りと知恵はついているつもりだ。そのような自分がすきなことを比較的簡単にやれる環境になっているのは喜ばしいことだ。問題は世間の目というやつとリスクを過度に重視し攻めてくるマスコミリスクだろう。何もしないことが最大のリスクだとはよく言われることである。

 最近の自己満足は、エリーゼのためにを25小節まで弾けるようになったことだ。ベートーヴェンは特に早く弾けとは指示していないようなのでこれも指が動く程度の速度で引けば一応それらしく聞こえる(はずだ)。積年の英語ヒアリングも、発音時、ヒアリング時に舌に力を入れてシャドウイングすることでかなり聞き取れるようになった。日常会話への不安は消えつつある。体が硬く苦労していた靴を履く作業も、スケッチャーズのおかげで問題なくなった。靴底が出っ張っていて時々下り階段で転びかけていたスケッチャーズの問題も出っ張り部分を大型カッターで削り取ったら普通に歩けるようになった。

 隠居生活のコツは、漢字の示す意味とは異なり、好きなことをやって我が身を世間に晒してでも自由に暮らすことだと見つけたり。三浦雄一郎氏は父親の三浦雄三氏の歳までスキーができる様、不自由な体にめげず練習していたら体調が戻ってきたらしい。私も三浦雄三氏を目標に、世間の目を気にせず、マスコミのアウトドアアクティビティリスク論調にめげずに
、好きなことを好きなようにやるだけだ。

長崎原爆が福島でも被害を広げたワケ2025年03月24日 05:15

 昨日、記したのオッペンハイマーの映画では、彼がトリニティ実験を行った後、同じ型のプルトニウム原爆を長崎に落とすよう依頼されるまでの経緯が描かれていた。

 オッペンハイマーはネバダの砂漠でトリニティと呼ばれる、長崎の原爆のための爆発実験を責任者として行ったわけだが、その際に、爆心から数キロの距離に兵士を多数配置し、被ばくの影響を調べる様、軍部から依頼されていた。トリニティの実験は成功したのだが、その出力は精度よくわかってはいなかったので兵士は3キロほどの距離にいたため、殆ど急性の症状はでなかったのである。映画でも各研究者がバラバラの出力を予測したことが描かれている。

 日本の敗戦ののち、米ソの冷戦が本格化すると考えていたトルーマン大統領は、原爆が兵士に及ぼす影響のデータを確実なものと従ったのだが、プルトニウム原爆はプルトニウム240のために、濃縮ウランほど確実には爆発しない。そこで、広島で濃縮ウランで確実に日本にダメージを与えた3日後に長崎にプルトニウム原爆を落とし、被ばくデータを日本人を使った人体実験を再度行ったのである。

 従って、米軍首脳としてもオッペンハイマーらにとっても、長崎原爆とトリニティの爆発力は同一でないといけないはずである。現に、現在、両者の爆発力をネットで調べると、
 
長崎原爆(ファットマン):約 21キロトン(21,000トン)
トリニティ実験:約 20キロトン(20,000トン)

と5%の差しかない。これはプルトニウム原爆の不安定さ(プルトニウム240などの自然崩壊の統計的変動や爆縮装置の微妙な差)を考慮すれば異常なほどよく一致した値となっている。
トリニティか、長崎原爆かどちらか或いは両方とも間違った値になっていることは以上の経緯からほぼ確実である。

 このよく一致した数値は米政府向けに当時の米軍やオッペンハイマーらロスアラモスの上層部が相談して作った数値だとしか考えられない。

 これを現在でも証明できる方法を見つけることができた。

 広島の放射線影響研究所(RERF)が公開している広島・長崎の被ばく者発がんデータを各市毎に分けて分析すると最後の表に示したように、全く異なる結果になることが分かったのである。

 このデータの被ばく線量はRERFの米国人側担当者が評価した値なのである。(原爆の爆発力は軍事機密ということで日本側は米側から供給されたデータをそのまま受け取ることしかできない仕組みになっている。)

 ところが、RERFから公表されている人体への被ばく影響関連データは、広島;長崎の両市のデータを合わせた評価値だけである。各市毎に分離して評価したデータは出されていない。
 この結果、低線量領域では、発がんの被ばく線量にしきい値があるのかないのか不確かになっているのである。本来、被ばく線量により両者を評価しているのだから、被ばくの場所でこの値が異なることはあり得ないはずで、どちらかのデータが操作されたとしか考えられない。広島の被ばく生存者と長崎の被ばく生存者の数は同程度である。

 この表の低線量領域(1000mGy以下)での発がんに関する過剰相対リスクは広島では負と長崎では概ね正で傾向が逆転している。即ち、両市を合わせて評価すれば不確かさは大きくなり、線量0でちょうど過剰相対リスクが0近くになるようにできており、線量が低くても人体影響が生じるとするLNTモデル(しきい値なし直線影響モデル)仮説を支持するかのようなデータになっている。

 上記の経緯を考慮すれば、長崎の被ばくデータ、即ち、長崎の線源データには何らかの意図的、系統的な操作がされたと考えるのが自然である。
 
 福島事故など原子力災害時の対応への影響はここから生じている。このような操作されたデータが現在の低線量での被ばく影響を法的にも保証しているLNTモデル(しきい値なし直線影響モデル)のベースデータになっている。LNTモデルはどんな低線量被ばくでも発がんリスクがあるというモデルでなのである。

 即ち、このLNTモデルが国際放射線防護委員会が各国政府に勧告している被ばく量規制の基準の評価法に採用されており、福島事故での避難区域の線引きにも用いられている。そして多数の事故関連死者が出ている。

 日本は、長崎でも多数の被害者を出したうえ、福島事故への対応でも米軍による原爆の間接的被害を受けているのである。

 以下は、統計ソフトRによる広島と長崎の男性被ばく生存者の固形がん発症リスクの計算結果である。この表でERRとは過剰相対リスクであり、被ばくしていない住民に対し、どの程度発がん事象が生じるかの比率から1.0を引いた数値である。この値が0になった線量範囲の最大値がしきい値に相当するが両市で傾向が全く異なるのが分かる。

対象被ばく線量
範囲(mGy)  広島男性ERR   長崎男性ERR
 0-3400      0.53229    0.55920
 0-3000      0.52917    0.54893
 0-2500      0.57073    0.55257
 0-2000      0.60734    0.62076
 0-1750      0.57683    0.62492
 0-1500      0.56950    0.49506
 0-1250      0.68868    0.56793
 0-1000      0.68024    0.54412
  0-750      0.57822    0.2096
  0-500      0.36171    -0.07064
  0-300      -0.28841    0.89491
  0-250      -1.12378    -1.37368
  0-200      -1.52555    1.51706
  0-175      -2.32424    2.23158
  0-150      -2.44334    2.20752
  0-125      -1.37516    1.92733
  0-100      -1.53605    2.19552
   0-80      -3.14243    0.98108
   0-60      -2.66847    -2.03801
   0-40      -12.4006    -10.3098
   0-20      -12.6825    13.0406
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新道近くに住む山スキー好き。
最近統計論の勉強を始めた。
コロナ感染を統計論で防ぐ方法はないだろうか。
厚労省はもっと詳しいデータを出してもらいたい。

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