代表者はやはり理解してもらわないと困る ― 2024年11月02日 10:34
昨日の朝日新聞によれば、改革推進でカミソリ会長と呼ばれた東電勝俣元社長は津波対策について「多くを理解してないが、理解しようと努めた」と語っていたそうだ。裁判対策もあるのかもしれないが、これでは代表権を持つ会長の責務は果たせないだろう。
東日本大震災の津波のような2000年に一度という津波の予測は難しいが、全電源喪失は新型原子炉の原子力安全の世界ではすでに常識だった。「メルトダウンの可能性は私は聞いていない」とも語ったそうだが、発熱した物体の徐熱が出来なければ次第に高温になっていくのは義務教育の理科で習うことである。
会長職で理解できないのなら何千人もいる部下に理解できるまで質問すればよいのではないか。東大卒というプライドがそれを許さなかったのだろうか。或いは、合理化のし過ぎで周囲に気楽に質問できる部下がいなかったのだろうか。
何故あのような事故が起こったのか、一番詳しく知っているのは東電関係者である。しかし、未だに当事者からのまとまった報告書というものは出ていない。発電に限らず、原子力はすでに世界中で使われている必須の技術である。裁判記録とは別になぜ全電源喪失を予測できなかったのか、対策を取らなかったのか、本音の記録があればぜひ公表してもらいたい。
東日本大震災の津波のような2000年に一度という津波の予測は難しいが、全電源喪失は新型原子炉の原子力安全の世界ではすでに常識だった。「メルトダウンの可能性は私は聞いていない」とも語ったそうだが、発熱した物体の徐熱が出来なければ次第に高温になっていくのは義務教育の理科で習うことである。
会長職で理解できないのなら何千人もいる部下に理解できるまで質問すればよいのではないか。東大卒というプライドがそれを許さなかったのだろうか。或いは、合理化のし過ぎで周囲に気楽に質問できる部下がいなかったのだろうか。
何故あのような事故が起こったのか、一番詳しく知っているのは東電関係者である。しかし、未だに当事者からのまとまった報告書というものは出ていない。発電に限らず、原子力はすでに世界中で使われている必須の技術である。裁判記録とは別になぜ全電源喪失を予測できなかったのか、対策を取らなかったのか、本音の記録があればぜひ公表してもらいたい。
福島事故の反省点とは ― 2024年10月20日 07:06
現時点で、知っている範囲で再度反省点を整理してみた。
1960年代に米国GE製のBWRプラントを輸入しようとしたとき、原研は独自の原子炉を開発中であった。原研は当時組合活動が盛んで、政府や電力業界から嫌われていたこともあり、原研などの日本の原子力関係者の頭越しにGEから米国製の原発を輸入しようとしたのである。そこに土光敏夫はクレームをつけ、GEに日本側での設計チェックをしたいと申し入れたのであるが、GEは設計を変えるなら輸出そのものをしないと回答し、電力や政府もGEの回答を受け入れたのである。
その後、4基のBWRプラントはGEの設計通りに建設され、40年後に2011年の地震と津波で全電源喪失の大事故を起こすことになる。土光の意見で配置設計が見直されていたらこのような全電源喪失が防げたのかどうかはわからない。
しかし、土光が1988年に亡くなったのちの話であるが、東電は、使用済み燃料貯蔵プールの設計変更を行った。2001年に貯蔵プールに中性子吸収体を装荷することで収容可能な燃料貯蔵本数が2000体以上に増加することになった。使用済み燃料貯蔵のための外部置き場が無くなり、臨界安全性に問題がある設計変更をしてまでも貯蔵容量を増やさざるを得なくなったのである。
福島事故で米国NRCが問題にしたのは、この使用済み燃料貯蔵プールの超臨界による事故進展である。格納容器外にあるため、超臨界になると放射性物質の放出が原子炉の事故よりも大きくなる可能性がある。結果的に超臨界は生じなかったと思われるが、貯蔵プール水の放射線分解による水素発生源になった可能性はある。これが4号機の建屋爆発に繫がったかもしれない。
以上の経緯からは、今後への反省として、
(1)海外からプラントなどを輸入する場合は、現地の地理的、気象的、歴史的状況を考慮して設計変更をするべきである。
(2)しかし、その設計変更により、安全上の問題が発生しないか十分に吟味する必要がある。
などが挙げられる。
1960年代に米国GE製のBWRプラントを輸入しようとしたとき、原研は独自の原子炉を開発中であった。原研は当時組合活動が盛んで、政府や電力業界から嫌われていたこともあり、原研などの日本の原子力関係者の頭越しにGEから米国製の原発を輸入しようとしたのである。そこに土光敏夫はクレームをつけ、GEに日本側での設計チェックをしたいと申し入れたのであるが、GEは設計を変えるなら輸出そのものをしないと回答し、電力や政府もGEの回答を受け入れたのである。
その後、4基のBWRプラントはGEの設計通りに建設され、40年後に2011年の地震と津波で全電源喪失の大事故を起こすことになる。土光の意見で配置設計が見直されていたらこのような全電源喪失が防げたのかどうかはわからない。
しかし、土光が1988年に亡くなったのちの話であるが、東電は、使用済み燃料貯蔵プールの設計変更を行った。2001年に貯蔵プールに中性子吸収体を装荷することで収容可能な燃料貯蔵本数が2000体以上に増加することになった。使用済み燃料貯蔵のための外部置き場が無くなり、臨界安全性に問題がある設計変更をしてまでも貯蔵容量を増やさざるを得なくなったのである。
福島事故で米国NRCが問題にしたのは、この使用済み燃料貯蔵プールの超臨界による事故進展である。格納容器外にあるため、超臨界になると放射性物質の放出が原子炉の事故よりも大きくなる可能性がある。結果的に超臨界は生じなかったと思われるが、貯蔵プール水の放射線分解による水素発生源になった可能性はある。これが4号機の建屋爆発に繫がったかもしれない。
以上の経緯からは、今後への反省として、
(1)海外からプラントなどを輸入する場合は、現地の地理的、気象的、歴史的状況を考慮して設計変更をするべきである。
(2)しかし、その設計変更により、安全上の問題が発生しないか十分に吟味する必要がある。
などが挙げられる。
核共有が危険なワケ ― 2024年10月13日 01:53
ノーベル平和賞を受賞した被団協の代表が石破首相に核共有をしないように釘を刺したそうだが、それは軍事的な安全保障の考え方の差によるものだろう。
しかし、ここで核共有が危険だと主張するのは全く別の理由からである。
核共有とは日本が核兵器を部分的であれ管理する事を意味する。そんな能力は日本側にはない。
その証拠に未だに広島・長崎の被ばく線量評価の最重要点である放射線線源評価が米国側の担当で、日本側は結果のみ教えられる立場だからである。
日本側には核兵器の原理・メカニズムが管理できるほど良く知っている者が居ないからそうなるのである。もし、そのような担当者が居れば、共有などする必要もない。自分で作れるはずである。しかし、軍事機密の壁を破るのは簡単ではない。米軍もそれを日本側にに教える必要性も義務もない。
しかし、核共有をした場合、核兵器を管理する責任が生じるのであり、その機微なメカニズムを理解していないと大変な災害を引き起こす。原爆は原子炉と異なり、自己制御性が無いのは核物理のイロハである。
福島事故でも、炉心は核爆発はしていない。放射能の徐熱失敗による 炉心熱溶融と化学反応で発生した水素爆発のみである。一方、原爆は質量管理、温度管理を適切に維持しないと不完全爆発(fizzle expulsion)を生じることがある。
例えば、福島事故発生直後に米国NRC(原子力規制委員会)は、本国内での放射線量が急激に変化した場合を想定して、米国市民に50マイル以内に近づくなと警告した。NRCが特に問題にしたのは、原子炉ではなく、格納容器の外に置かれた使用済み燃料貯蔵プールだった。
中性子吸収材を燃料の間に挿入することで、当初より多くの燃料を貯蔵できるように日本で設計変更されていた。これは核爆弾ではないので爆発はしないが、中性子吸収材が落下することにより超臨界となり、発熱が急激に増加する可能性がある。当時、福島第一原発では、使用済み核燃料が溜まり過ぎて、仕方なく設計変更をしていた。NRCは、地震により、この中性子吸収材が落下落下する可能性を問題にし、MIT(マサチューセッツ工科大学)に急遽、解析依頼をしていた。その結果がこの警告なのである。
当時NHKの特番で原子炉と使用済み燃料貯蔵プールの健全性の両方が議論になっていたが、ある大学教授が使用済み燃料貯蔵プールはじゃんじゃん注水して冷やしさえすればいいのだという趣旨の発言をした。中性子吸収材が破損した状態で温度が下がると燃料が核分裂反応しやすくなり、発熱量が逆に上昇する恐れが生じる。そこで、慌ててNHKに電話を入れ、発言を訂正するよう申し入れたが、NHKの回答は、その発言はコメンテイターの責任であり、NHKには訂正する気はないというものであった。
それ以来、マスコミの情報は信用しないことにしたのである。
核共有における原爆管理では、放射能拡散のような長期的影響の問題以前に、管理失敗による爆発の可能性がある。それを素人集団の日本側が部分的にでも行ったら、戦争以前の安全上の問題が生じることになる。こちらは原子炉の水素爆発などとは桁違いの核爆発を生じるのである。
これが核共有が危険であるということの最大の理由である。
しかし、ここで核共有が危険だと主張するのは全く別の理由からである。
核共有とは日本が核兵器を部分的であれ管理する事を意味する。そんな能力は日本側にはない。
その証拠に未だに広島・長崎の被ばく線量評価の最重要点である放射線線源評価が米国側の担当で、日本側は結果のみ教えられる立場だからである。
日本側には核兵器の原理・メカニズムが管理できるほど良く知っている者が居ないからそうなるのである。もし、そのような担当者が居れば、共有などする必要もない。自分で作れるはずである。しかし、軍事機密の壁を破るのは簡単ではない。米軍もそれを日本側にに教える必要性も義務もない。
しかし、核共有をした場合、核兵器を管理する責任が生じるのであり、その機微なメカニズムを理解していないと大変な災害を引き起こす。原爆は原子炉と異なり、自己制御性が無いのは核物理のイロハである。
福島事故でも、炉心は核爆発はしていない。放射能の徐熱失敗による 炉心熱溶融と化学反応で発生した水素爆発のみである。一方、原爆は質量管理、温度管理を適切に維持しないと不完全爆発(fizzle expulsion)を生じることがある。
例えば、福島事故発生直後に米国NRC(原子力規制委員会)は、本国内での放射線量が急激に変化した場合を想定して、米国市民に50マイル以内に近づくなと警告した。NRCが特に問題にしたのは、原子炉ではなく、格納容器の外に置かれた使用済み燃料貯蔵プールだった。
中性子吸収材を燃料の間に挿入することで、当初より多くの燃料を貯蔵できるように日本で設計変更されていた。これは核爆弾ではないので爆発はしないが、中性子吸収材が落下することにより超臨界となり、発熱が急激に増加する可能性がある。当時、福島第一原発では、使用済み核燃料が溜まり過ぎて、仕方なく設計変更をしていた。NRCは、地震により、この中性子吸収材が落下落下する可能性を問題にし、MIT(マサチューセッツ工科大学)に急遽、解析依頼をしていた。その結果がこの警告なのである。
当時NHKの特番で原子炉と使用済み燃料貯蔵プールの健全性の両方が議論になっていたが、ある大学教授が使用済み燃料貯蔵プールはじゃんじゃん注水して冷やしさえすればいいのだという趣旨の発言をした。中性子吸収材が破損した状態で温度が下がると燃料が核分裂反応しやすくなり、発熱量が逆に上昇する恐れが生じる。そこで、慌ててNHKに電話を入れ、発言を訂正するよう申し入れたが、NHKの回答は、その発言はコメンテイターの責任であり、NHKには訂正する気はないというものであった。
それ以来、マスコミの情報は信用しないことにしたのである。
核共有における原爆管理では、放射能拡散のような長期的影響の問題以前に、管理失敗による爆発の可能性がある。それを素人集団の日本側が部分的にでも行ったら、戦争以前の安全上の問題が生じることになる。こちらは原子炉の水素爆発などとは桁違いの核爆発を生じるのである。
これが核共有が危険であるということの最大の理由である。
AIが手に負えなくなる日 ― 2024年10月09日 10:00
今年のノーベル物理学賞はAIへのニューロン挙動応用法を開発した二人の物理学者に与えられたが、Hinton教授はAIの将来について警告している。
これについてAI(ChatGPT3.5)に質問した。***********以下はそのQ&Aである。
この回答の中でAIが恐ろしいのはQ3の回答をYesとしていることである。
Q2の回答では、手に負えなく理由を挙げているが、その回答が正しいとAIが回答している点である。
これは自分が絶対正しいと思っている人間が「私は正しい」と回答しているのと同じ状況である。
幸い、現在のChatGPTを開くと最後の行に「小さいフォント」で
「ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。」
と書かれてはいるが、一般に、このコメントを気にしていたらAIを使う意味がないし、現場でAIを使用する場合はこんなコメントはでない。ネット空間での全知識を活用して、簡単に答えを見つけたいがためにAIに質問するのであり、その回答が正しいと限らないとコメントを受けて、それを本気で確認しようとすると、真実追及の無限地獄に陥る。これは歴史や物理法則の真実追及と同様に、現実的には不可能に近い。
しかし、この「ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。」というコメントを念頭にAIと付き合わなければ、袴田事件で物証をあくまで信じる検察、警察幹部と同じように、ある確率で重大な過ちを犯すことになるのだろう。
これを防ぐには、様々なAIシステムを多数用意しておき、共通要因によるエラーの発生確率を低減するとともに、各システムのAIのアルゴリズムを公開し、人間の直感を取り入れられる民主主義的AI運用法を開発するしかないのかもしれない。
一般にはAIのほうが、誤審、冤罪を繰り返す日本の司法制度よりはましかもしれないのだから。
***************************
Q1:今年のノーベル物理学賞は?
ChatGPT
The 2024 Nobel Prize in Physics was awarded to John J. Hopfield of Princeton University and Geoffrey E. Hinton of the University of Toronto for their groundbreaking work in artificial neural networks. Their discoveries have laid the foundation for modern machine learning. Hopfield developed an associative memory system that allows for the storage and reconstruction of images and data patterns, using principles from physics. Hinton expanded on this by creating the Boltzmann machine, which autonomously identifies patterns in data, revolutionizing tasks like image recognition.
Their work has played a critical role in the development of AI technologies that are widely used today, including applications in physics, such as creating new materials(NobelPrize.org
)(Cornell Chronicle
).
Q2:Hinton教授はAIが手に負えなくなる恐れについて言及していますが、その意味するところは?
ChatGPT
Geoffrey Hinton, one of the pioneers of artificial intelligence (AI) and a key contributor to the field of machine learning, has frequently expressed concerns about the potential dangers of AI becoming uncontrollable. His warnings largely stem from the rapid advancements in AI capabilities, which he believes could outpace society’s ability to regulate and understand the technology.
Hinton's primary concerns include:
Loss of Human Control: Hinton worries that AI systems could eventually become so advanced that they might act in ways that humans cannot predict or control. This could lead to scenarios where AI systems make decisions that humans do not fully understand, which could have serious consequences, especially in critical areas like warfare, governance, and finance.
Autonomous AI: He has pointed out that AI could develop the ability to independently pursue goals that are not aligned with human interests. Even if AI systems start with benign objectives, their ability to improve themselves could lead to unintended and potentially harmful outcomes.
Weaponization: Another major concern is the potential for AI to be used in the development of autonomous weapons. These weapons could make decisions about life and death without human intervention, posing a significant ethical and security risk.
Job Displacement and Economic Impact: Beyond the existential risks, Hinton also speaks about the societal impacts of AI, particularly its potential to displace workers across various industries. As AI becomes more capable of performing complex tasks, it could lead to widespread unemployment, causing social and economic upheaval.
In expressing these concerns, Hinton emphasizes the need for responsible development and regulation of AI to ensure that its potential benefits are realized without sacrificing safety or ethical standards(NobelPrize.org
)(Cornell Chronicle).
Q3:あなたはAIですが、あなたのこの回答は正しいですか
ChatGPT
Yes, my answer is correct. It is based on Geoffrey Hinton's public statements and interviews where he has expressed concerns about the potential risks posed by artificial intelligence (AI). Hinton has mentioned that while AI has vast potential for positive impact, it also presents challenges and dangers, especially as AI systems become more autonomous and powerful. He fears that if AI continues to develop without sufficient oversight or understanding, it could act in ways that humans cannot control, leading to undesirable or dangerous outcomes.
This reflects a broader concern shared by many AI researchers, including prominent figures like Elon Musk and Stephen Hawking, who have warned about the long-term risks of superintelligent AI. Hinton's view is that AI development must be approached with caution, ensuring it is aligned with human values and objectives, and that there are safeguards in place to prevent misuse or unintended consequences(NobelPrize.org)(Cornell Chronicle).
これについてAI(ChatGPT3.5)に質問した。***********以下はそのQ&Aである。
この回答の中でAIが恐ろしいのはQ3の回答をYesとしていることである。
Q2の回答では、手に負えなく理由を挙げているが、その回答が正しいとAIが回答している点である。
これは自分が絶対正しいと思っている人間が「私は正しい」と回答しているのと同じ状況である。
幸い、現在のChatGPTを開くと最後の行に「小さいフォント」で
「ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。」
と書かれてはいるが、一般に、このコメントを気にしていたらAIを使う意味がないし、現場でAIを使用する場合はこんなコメントはでない。ネット空間での全知識を活用して、簡単に答えを見つけたいがためにAIに質問するのであり、その回答が正しいと限らないとコメントを受けて、それを本気で確認しようとすると、真実追及の無限地獄に陥る。これは歴史や物理法則の真実追及と同様に、現実的には不可能に近い。
しかし、この「ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。」というコメントを念頭にAIと付き合わなければ、袴田事件で物証をあくまで信じる検察、警察幹部と同じように、ある確率で重大な過ちを犯すことになるのだろう。
これを防ぐには、様々なAIシステムを多数用意しておき、共通要因によるエラーの発生確率を低減するとともに、各システムのAIのアルゴリズムを公開し、人間の直感を取り入れられる民主主義的AI運用法を開発するしかないのかもしれない。
一般にはAIのほうが、誤審、冤罪を繰り返す日本の司法制度よりはましかもしれないのだから。
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Q1:今年のノーベル物理学賞は?
ChatGPT
The 2024 Nobel Prize in Physics was awarded to John J. Hopfield of Princeton University and Geoffrey E. Hinton of the University of Toronto for their groundbreaking work in artificial neural networks. Their discoveries have laid the foundation for modern machine learning. Hopfield developed an associative memory system that allows for the storage and reconstruction of images and data patterns, using principles from physics. Hinton expanded on this by creating the Boltzmann machine, which autonomously identifies patterns in data, revolutionizing tasks like image recognition.
Their work has played a critical role in the development of AI technologies that are widely used today, including applications in physics, such as creating new materials(NobelPrize.org
)(Cornell Chronicle
).
Q2:Hinton教授はAIが手に負えなくなる恐れについて言及していますが、その意味するところは?
ChatGPT
Geoffrey Hinton, one of the pioneers of artificial intelligence (AI) and a key contributor to the field of machine learning, has frequently expressed concerns about the potential dangers of AI becoming uncontrollable. His warnings largely stem from the rapid advancements in AI capabilities, which he believes could outpace society’s ability to regulate and understand the technology.
Hinton's primary concerns include:
Loss of Human Control: Hinton worries that AI systems could eventually become so advanced that they might act in ways that humans cannot predict or control. This could lead to scenarios where AI systems make decisions that humans do not fully understand, which could have serious consequences, especially in critical areas like warfare, governance, and finance.
Autonomous AI: He has pointed out that AI could develop the ability to independently pursue goals that are not aligned with human interests. Even if AI systems start with benign objectives, their ability to improve themselves could lead to unintended and potentially harmful outcomes.
Weaponization: Another major concern is the potential for AI to be used in the development of autonomous weapons. These weapons could make decisions about life and death without human intervention, posing a significant ethical and security risk.
Job Displacement and Economic Impact: Beyond the existential risks, Hinton also speaks about the societal impacts of AI, particularly its potential to displace workers across various industries. As AI becomes more capable of performing complex tasks, it could lead to widespread unemployment, causing social and economic upheaval.
In expressing these concerns, Hinton emphasizes the need for responsible development and regulation of AI to ensure that its potential benefits are realized without sacrificing safety or ethical standards(NobelPrize.org
)(Cornell Chronicle).
Q3:あなたはAIですが、あなたのこの回答は正しいですか
ChatGPT
Yes, my answer is correct. It is based on Geoffrey Hinton's public statements and interviews where he has expressed concerns about the potential risks posed by artificial intelligence (AI). Hinton has mentioned that while AI has vast potential for positive impact, it also presents challenges and dangers, especially as AI systems become more autonomous and powerful. He fears that if AI continues to develop without sufficient oversight or understanding, it could act in ways that humans cannot control, leading to undesirable or dangerous outcomes.
This reflects a broader concern shared by many AI researchers, including prominent figures like Elon Musk and Stephen Hawking, who have warned about the long-term risks of superintelligent AI. Hinton's view is that AI development must be approached with caution, ensuring it is aligned with human values and objectives, and that there are safeguards in place to prevent misuse or unintended consequences(NobelPrize.org)(Cornell Chronicle).
西欧文明は地球温暖化で消滅するか ― 2024年10月07日 20:42
文明が衰亡するとき 第2回 (声の本) 高坂 正堯 講演 新潮社
によれば、あの強大な西ローマ帝国が滅亡した原因の一つに気候変動説があるとのことである。
現在の地球温暖化は、主に化石燃料の使い過ぎによるものと言われているが、化石燃料を使うようになったのは、今の西欧文明が車社会、電気社会だからである。これを克服できなければ、地球温暖化により西欧文明が滅びる可能性が大きい。暑いからと言って西欧文明の産物であるクーラーを使い、車(電気自動車を含む)や飛行機を使って旅行をするというのは、結局、火力発電で電気を作り、内燃機関で二酸化炭素を大量に排出するという無間地獄を無意識のまま進めているのである。
西ローマ帝国のようにあっという間に今の文明社会も滅亡する可能性は強い。これを止めるのは至難の業である。各人、各企業、各国の利益を優先するのであれば、ますます現実味を帯びてくるだろう。だれもこのような文明の滅亡を止められないのは歴史が証明している。
ただ、文明は消滅しても人類は生き延びているのだから、現在の文明なしでも生存できるような生活様式を確立することであろう。そのためには、二酸化炭素を出さないで、エネルギーと食料を自給できる社会を構築するのが最も可能性が高いだろう。
再生可能エネルギーなのか、原子力なのか、水素エネルギーなのか、大規模農業なのか、選択肢は限られている。時間もない。早急に政府は方針を定め、住民の生存のための政策を進める必要がある。他国のマネや他国への依存をしている余裕はない。
によれば、あの強大な西ローマ帝国が滅亡した原因の一つに気候変動説があるとのことである。
現在の地球温暖化は、主に化石燃料の使い過ぎによるものと言われているが、化石燃料を使うようになったのは、今の西欧文明が車社会、電気社会だからである。これを克服できなければ、地球温暖化により西欧文明が滅びる可能性が大きい。暑いからと言って西欧文明の産物であるクーラーを使い、車(電気自動車を含む)や飛行機を使って旅行をするというのは、結局、火力発電で電気を作り、内燃機関で二酸化炭素を大量に排出するという無間地獄を無意識のまま進めているのである。
西ローマ帝国のようにあっという間に今の文明社会も滅亡する可能性は強い。これを止めるのは至難の業である。各人、各企業、各国の利益を優先するのであれば、ますます現実味を帯びてくるだろう。だれもこのような文明の滅亡を止められないのは歴史が証明している。
ただ、文明は消滅しても人類は生き延びているのだから、現在の文明なしでも生存できるような生活様式を確立することであろう。そのためには、二酸化炭素を出さないで、エネルギーと食料を自給できる社会を構築するのが最も可能性が高いだろう。
再生可能エネルギーなのか、原子力なのか、水素エネルギーなのか、大規模農業なのか、選択肢は限られている。時間もない。早急に政府は方針を定め、住民の生存のための政策を進める必要がある。他国のマネや他国への依存をしている余裕はない。
証拠捏造がメリットになる場合 ― 2024年09月27日 06:14
袴田事件再審判決に関し、証拠捏造は百害あって一利なしと警察関係者は述べたそうだが、証拠捏造のメリットは以下のようにたくさんある。事件解決に寄与できれば、
(1)被害者家族の警察に対する信頼感が増す。
(2)マスコミからの追及が和らぐ。
(3)警察関係者の実績になる。
(4)関係者の出世にもつながる。
(5)検察も公判維持がしやすくなる。
(6)有罪にできれば犯罪抑止に役立つ。
ということで、実際に証拠捏造や、証拠隠滅の例は山のようにあることは、下記の冤罪事件リストを見れば明らかであろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%86%A4%E7%BD%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
この中には殺人事件ではないので挙がっていないようだが、仙台の北稜クリニック事件というものもある。被告は状況証拠と隠滅された証拠により無期懲役の有罪となり、千葉刑務所に服役中である。
その隠滅された証拠というのが、クリニックで死亡した患者から採取された血液であり、全量検査に使いきったので再検査ができないというものである。これは警察自身による証拠隠滅(被告に有利にはたらくかもしれない)と考えられる。
また、有名な和歌山毒カレー事件も、被告の家で検出されたヒ素とカレーなべに残っていたヒ素は最新の分析結果では異なることが関連学会で報告されている。判決当時は、ヒ素分析が当時は最先端だった放射光施設で分析されたので信頼性があると警察が主張し、マスコミもそれに乗ったのである。
松本サリン事件も地下鉄サリン事件が起きなかったら、今頃、河野さんは獄中にいた可能性が強い。
これほど冤罪事件を連発しているから、日本の警察は米国から信用されておらず、在日米軍軍関係者の地位協定の根拠となっており、犯罪を犯した米軍兵は米軍の管轄下におかれるという不平等条約にも反映されるという現状にもつながっている。
警察の証拠収集結果の透明性を向上すべきである。
(1)被害者家族の警察に対する信頼感が増す。
(2)マスコミからの追及が和らぐ。
(3)警察関係者の実績になる。
(4)関係者の出世にもつながる。
(5)検察も公判維持がしやすくなる。
(6)有罪にできれば犯罪抑止に役立つ。
ということで、実際に証拠捏造や、証拠隠滅の例は山のようにあることは、下記の冤罪事件リストを見れば明らかであろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%86%A4%E7%BD%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
この中には殺人事件ではないので挙がっていないようだが、仙台の北稜クリニック事件というものもある。被告は状況証拠と隠滅された証拠により無期懲役の有罪となり、千葉刑務所に服役中である。
その隠滅された証拠というのが、クリニックで死亡した患者から採取された血液であり、全量検査に使いきったので再検査ができないというものである。これは警察自身による証拠隠滅(被告に有利にはたらくかもしれない)と考えられる。
また、有名な和歌山毒カレー事件も、被告の家で検出されたヒ素とカレーなべに残っていたヒ素は最新の分析結果では異なることが関連学会で報告されている。判決当時は、ヒ素分析が当時は最先端だった放射光施設で分析されたので信頼性があると警察が主張し、マスコミもそれに乗ったのである。
松本サリン事件も地下鉄サリン事件が起きなかったら、今頃、河野さんは獄中にいた可能性が強い。
これほど冤罪事件を連発しているから、日本の警察は米国から信用されておらず、在日米軍軍関係者の地位協定の根拠となっており、犯罪を犯した米軍兵は米軍の管轄下におかれるという不平等条約にも反映されるという現状にもつながっている。
警察の証拠収集結果の透明性を向上すべきである。
第4の被ばくでルショール医師とNHKが勘違いしたワケ ― 2024年09月16日 16:15
9月15日放送のNHKスペシャル「第4の被ばく」では詳しくは分からなかったが、1958年7月12日の水爆ポプラの爆発位置及び高度はChatG'PTでは以下のようになっている。
(1)****************************
1958年7月12日に実施された「ポプラ(Poplar)」という名称の水爆実験は、アメリカの核実験シリーズ「ハードタック作戦第2シリーズ(Operation Hardtack II)」の一部として行われました。
ポプラ(Poplar)実験の詳細は以下の通りです。
日時: 1958年7月12日
場所: 太平洋のエニウェトク環礁
爆発高度: 「ポプラ」実験は空中爆発として行われました。具体的な爆発高度は約**2,400メートル(約8,000フィート)**です。
この空中爆発は、爆発による放射性降下物(フォールアウト)を最小限に抑えつつ、核兵器の効果を確認するためのものでした。
*************************
エニウェトク環礁から当時測量船拓洋が居た地点まではNHKの航路図からは約1000キロとみられるが、高度が2.4キロだと直視はできない。
番組内で、当時診察したルショール軍医は、拓洋乗組員の白血球減少は500mSv以上の被ばくによるものだが、拓洋丸の放射線測定結果は0.85mSvでけた違いに小さいと述べたそうだ。
この謎を、NHKスペシャルでは、亡くなった方の残された歯の岡山大理学部での分析から143mSvとし、これが白血病の原因であるかのような結論を導いている。テロップでは自然放射線及び医療被ばくを除くとなているがどのように除外したのかその詳細は番組を見ていても不明である。
なお、歯の分析による被ばく量評価はChatGPTでは下記のとおりである。
(2)***********************
歯を用いた被ばく線量の評価は、主に以下の方法で行われます。
1. 電子スピン共鳴法(ESR法)
歯のエナメル質中に含まれるヒドロキシアパタイト結晶が、放射線被ばくによって自由電子を生成します。この自由電子が結晶中に捕らえられ、特定の条件で電子スピン共鳴(ESR)を引き起こします。この現象を利用して、歯に蓄積された被ばく線量を測定する方法です。
ESR法は、特に歯のエナメル質における放射線の影響を測定する際に非常に高い感度を持っており、過去に被ばくした線量を評価するために使われます。
2. 熱ルミネッセンス法(TL法)
歯や骨に含まれる微量の不純物や結晶構造中に、放射線により励起されたエネルギーが蓄積されます。これを加熱することによって放出される光(ルミネッセンス)の強度を測定し、被ばく線量を評価する方法です。TL法は主に歯や骨に含まれる物質の被ばく量を推定するために用いられますが、ESR法ほどは一般的ではありません。
3. フォトルミネッセンス法(PL法)
歯に蓄積された放射線エネルギーが光を放出する際の光の特性を測定する方法です。PL法は、ESR法やTL法と比較して特定の応用範囲で使用されますが、同じ原理に基づいて被ばく線量を評価します。
使用される放射線の種類
歯を用いた線量評価の対象となる放射線は、主にガンマ線やX線です。これらは電離放射線として、歯のエナメル質に対して強い影響を与えるため、ESR法などを使って蓄積された線量を評価することが可能です。
一方、中性子線の影響も場合によっては考慮されますが、通常はガンマ線やX線による被ばくが主な対象です。中性子線も物質を励起させることができますが、その影響を測定するためには別の手法が必要となる場合が多く、ESR法やTL法はガンマ線・X線に対する応答が中心です。
まとめ
ガンマ線やX線による被ばくが主に評価される。
主な測定手法には、ESR法(電子スピン共鳴法)、TL法(熱ルミネッセンス法)、PL法(フォトルミネッセンス法)がある。
*****************************
一方、白血病の発祥経緯は同じく、ChatG'PTでは
(3)*****************************
白血病の発症と放射線被ばくの関係は複雑で、発症までの期間や必要な被ばく線量にはさまざまな要因が影響します。以下に、放射線被ばくによる白血病の発症リスクと関連する要因について説明します。
1. 発症までの潜伏期間
放射線被ばくによる白血病の発症には、通常数年から十数年の潜伏期間があります。被ばく後すぐに白血病が発症するわけではなく、一般的には5〜10年の間に発症することが多いです。
ただし、被ばく後2年以内に発症するケースも報告されており、その場合は急性の白血病が発症しやすいとされています。
2. 発症リスクに影響を与える線量
白血病の発症リスクは、被ばく線量に依存します。大量の放射線に被ばくすることでリスクが増大しますが、具体的な線量については以下の通りです。
1シーベルト(Sv)以上の放射線被ばくで白血病のリスクが有意に増加します。
**0.1〜1シーベルト(100ミリシーベルト〜1シーベルト)**の範囲でも、白血病の発症リスクが増加するとされていますが、発症する確率は比較的低いです。
低線量被ばく(0.1シーベルト未満)では、白血病のリスク増加が明確ではなく、通常の背景放射線と比較して顕著な差が見られないこともあります。
3. 急性放射線症候群と白血病
極端な高線量の放射線被ばく(数十シーベルト以上)では、急性放射線症候群(ARS)が発症し、血液細胞への深刻な影響が現れますが、この場合は白血病とは異なり、数日から数週間以内に骨髄抑制や免疫不全により死に至ることがあります。
白血病のような悪性腫瘍の発症は、急性放射線症候群ではなく、より低線量で長期間にわたって被ばくした場合に見られます。
4. 被ばくによる白血病のタイプ
被ばくによって発症する白血病の多くは**急性骨髄性白血病(AML)**です。放射線被ばくによる白血病では、特にAMLが多く見られる傾向がありますが、**慢性骨髄性白血病(CML)や急性リンパ性白血病(ALL)**も被ばく後に発症することがあります。
5. 被ばく量に対する個体差
同じ放射線量を浴びた場合でも、個人の年齢、性別、遺伝的要因、健康状態によって白血病の発症リスクは異なります。特に若年層や子どもは、成人よりも放射線に対する感受性が高く、低線量でも白血病が発症しやすいとされています。
まとめ
放射線被ばくによる白血病は、5〜10年の潜伏期間が一般的で、まれに2年以内に発症することもあります。
1シーベルト以上の被ばくで白血病のリスクが有意に増加します。
発症する白血病のタイプとしては、主に**急性骨髄性白血病(AML)**が多いです。
発症リスクには個体差があり、若年者や子どもは特にリスクが高くなります。
*****************************
以上の(1)、(2)、(3)の回答に対し、測量船拓洋事件の経緯、NHKの見解(と思しきもの)との矛盾点をまとめると以下のようになる。
①白血病は体内被ばくのような慢性被ばくの場合には数年後に発症するが、今回は7月16日には白血球減少が多数の乗組員で表れている。
これは乗組員の多数に大量の急性被ばくがあったためと推定される。
即ち、大量の被ばくで一旦、白血球が減少し、造血細胞が修復される際にがん化した造血細胞が生じれば白血球が異常に増加する白血病になるのである。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000083061.pdf
②NHKでは、ポプラ爆発後2日目の放射線レベル急上昇と放射能雨が、白血病発祥の原因としているようだが、内部被ばくでこのような急性発症をするには大量の内部被ばくが必要で、ルショール医師、或いは上記の引用リンクで示したように500mSv程度は必要だが、NHKは140mSv程度の被ばくだとしか示していない。
③ルショール医師の疑問は、0.85mSv程度の外部被ばくで、多数の同時白血球減少患者が出たことである。
④一方、ポプラの爆発は1000キロ離れた上空2.4キロ位置なので、直接放射線が拓洋に到達することはないはずである。
以上の矛盾を解決するには大前提の、ポプラの爆発位置を見直せばよいというのがここでの提案である。これはルショール医師やNHKが勘違いしたと思われるポイントでもある。以下、私の仮説である。
実は、被ばくしたのは7月14日ではなく、7月12日の爆発当日だったのである。そして、爆発高さは、点火時は2.4キロかもしれないが、爆発後の火球上昇で実効的には約80㎞まで上昇していたのである。
この高さならば1000キロ離れていても直視できる。
従って、12日に大量の水爆によるX線の瞬時被ばく(ポプラは広島原爆の600倍のエネルギ放出なので、1000キロ離れていても爆発時間が3桁短ければ線量率は同程度以上になる)を受け、その3~4日後に白血球減少という急性症状がでてきたとすれば、以上の矛盾はすべて解決する。放射能雨が2-3日後に拓洋丸に降ったのは偶然に過ぎない。
では、爆発高さがなぜそんなに高かったのか。そのころ、通常の水爆の核実験と並行して、米国はEMP実験という高高度での爆発実験も行っていた。
***********************
(ChatGPT解説)
水爆(核融合爆弾)の実験における爆発高度は、実験の目的や影響を考慮してさまざまです。主に以下のような目的によって爆発高度が異なります。
大気圏内爆発:
低高度、数百メートルから数キロメートルの高度で爆発することが多いです。これは、直接的な破壊力と放射能汚染を地表に及ぼすために行われます。1945年の広島と長崎に投下された原爆も、爆発高度は約500メートル前後でした。
高高度爆発:
高度数十キロメートルから数百キロメートルの大気圏上層での爆発です。これは、電磁パルス(EMP)効果を目的として行われることがあります。高高度爆発は、爆風や熱効果が地上に直接及ぶことは少ないですが、EMPによって広範囲にわたる電子機器に影響を与えることが可能です。
*************************
即ち、ポプラの爆発高度2.4キロがそれほど正確でなく、火球の高度が高くなくても、更に高高度での爆発が可能なシステムは当時の米国は保有していたのである。
推測するに、当時、米国が設定した危険区域(爆発位置から1000キロ程度の範囲)よりも外側には影響しないと考えたのは、1956年に厚生省が設定したように、番組にあった被ばく量は50mSv以下に十分収まるだろうとの考えが最初にあったからではないだろうか。
1000キロ離れた爆発の中心を直視するには爆発中心の高さh(㎞)は
h=1000×1000/2/6371(km) #6371は地球の半径
で約80㎞になるが、火球のサイズでX線の到達距離は変わる。
世界最大の水爆ツァーリボンバの火球は2000㎞から直視されたそうである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%90
また、ガンマ線のコンプトン散乱により直視できなくても回折により遠方に到達できる。これが、瞬時被ばくであれば、DNA損傷確率は線量率に逆比例して増大する。(要するにP53などがん抑制遺伝子が機能する余裕がなく損傷が残る、また、免疫機能が作用できる余裕がない。)
恐ろしいことに、現在でも1956年の厚生省被ばく基準の考え方は変わっていない。数分の1になっただけである。即ち年間や3か月の総線量だけが決まっており、原爆、水爆、或いは太陽フレアのプレパルシブ相などの瞬時被ばくで問題になる時間線量率制限が全く考慮されていないのである。
即ち、拓洋船員の被ばくと、現在問題になっている高空でのCA被ばくでの白血病は、核融合反応による瞬時被ばくの犠牲者という点で同根の問題であり、CAでなくても運悪く太陽フレア発生時に高空に滞在していた旅客も同じような運命になる可能性があるということである。
(1)****************************
1958年7月12日に実施された「ポプラ(Poplar)」という名称の水爆実験は、アメリカの核実験シリーズ「ハードタック作戦第2シリーズ(Operation Hardtack II)」の一部として行われました。
ポプラ(Poplar)実験の詳細は以下の通りです。
日時: 1958年7月12日
場所: 太平洋のエニウェトク環礁
爆発高度: 「ポプラ」実験は空中爆発として行われました。具体的な爆発高度は約**2,400メートル(約8,000フィート)**です。
この空中爆発は、爆発による放射性降下物(フォールアウト)を最小限に抑えつつ、核兵器の効果を確認するためのものでした。
*************************
エニウェトク環礁から当時測量船拓洋が居た地点まではNHKの航路図からは約1000キロとみられるが、高度が2.4キロだと直視はできない。
番組内で、当時診察したルショール軍医は、拓洋乗組員の白血球減少は500mSv以上の被ばくによるものだが、拓洋丸の放射線測定結果は0.85mSvでけた違いに小さいと述べたそうだ。
この謎を、NHKスペシャルでは、亡くなった方の残された歯の岡山大理学部での分析から143mSvとし、これが白血病の原因であるかのような結論を導いている。テロップでは自然放射線及び医療被ばくを除くとなているがどのように除外したのかその詳細は番組を見ていても不明である。
なお、歯の分析による被ばく量評価はChatGPTでは下記のとおりである。
(2)***********************
歯を用いた被ばく線量の評価は、主に以下の方法で行われます。
1. 電子スピン共鳴法(ESR法)
歯のエナメル質中に含まれるヒドロキシアパタイト結晶が、放射線被ばくによって自由電子を生成します。この自由電子が結晶中に捕らえられ、特定の条件で電子スピン共鳴(ESR)を引き起こします。この現象を利用して、歯に蓄積された被ばく線量を測定する方法です。
ESR法は、特に歯のエナメル質における放射線の影響を測定する際に非常に高い感度を持っており、過去に被ばくした線量を評価するために使われます。
2. 熱ルミネッセンス法(TL法)
歯や骨に含まれる微量の不純物や結晶構造中に、放射線により励起されたエネルギーが蓄積されます。これを加熱することによって放出される光(ルミネッセンス)の強度を測定し、被ばく線量を評価する方法です。TL法は主に歯や骨に含まれる物質の被ばく量を推定するために用いられますが、ESR法ほどは一般的ではありません。
3. フォトルミネッセンス法(PL法)
歯に蓄積された放射線エネルギーが光を放出する際の光の特性を測定する方法です。PL法は、ESR法やTL法と比較して特定の応用範囲で使用されますが、同じ原理に基づいて被ばく線量を評価します。
使用される放射線の種類
歯を用いた線量評価の対象となる放射線は、主にガンマ線やX線です。これらは電離放射線として、歯のエナメル質に対して強い影響を与えるため、ESR法などを使って蓄積された線量を評価することが可能です。
一方、中性子線の影響も場合によっては考慮されますが、通常はガンマ線やX線による被ばくが主な対象です。中性子線も物質を励起させることができますが、その影響を測定するためには別の手法が必要となる場合が多く、ESR法やTL法はガンマ線・X線に対する応答が中心です。
まとめ
ガンマ線やX線による被ばくが主に評価される。
主な測定手法には、ESR法(電子スピン共鳴法)、TL法(熱ルミネッセンス法)、PL法(フォトルミネッセンス法)がある。
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一方、白血病の発祥経緯は同じく、ChatG'PTでは
(3)*****************************
白血病の発症と放射線被ばくの関係は複雑で、発症までの期間や必要な被ばく線量にはさまざまな要因が影響します。以下に、放射線被ばくによる白血病の発症リスクと関連する要因について説明します。
1. 発症までの潜伏期間
放射線被ばくによる白血病の発症には、通常数年から十数年の潜伏期間があります。被ばく後すぐに白血病が発症するわけではなく、一般的には5〜10年の間に発症することが多いです。
ただし、被ばく後2年以内に発症するケースも報告されており、その場合は急性の白血病が発症しやすいとされています。
2. 発症リスクに影響を与える線量
白血病の発症リスクは、被ばく線量に依存します。大量の放射線に被ばくすることでリスクが増大しますが、具体的な線量については以下の通りです。
1シーベルト(Sv)以上の放射線被ばくで白血病のリスクが有意に増加します。
**0.1〜1シーベルト(100ミリシーベルト〜1シーベルト)**の範囲でも、白血病の発症リスクが増加するとされていますが、発症する確率は比較的低いです。
低線量被ばく(0.1シーベルト未満)では、白血病のリスク増加が明確ではなく、通常の背景放射線と比較して顕著な差が見られないこともあります。
3. 急性放射線症候群と白血病
極端な高線量の放射線被ばく(数十シーベルト以上)では、急性放射線症候群(ARS)が発症し、血液細胞への深刻な影響が現れますが、この場合は白血病とは異なり、数日から数週間以内に骨髄抑制や免疫不全により死に至ることがあります。
白血病のような悪性腫瘍の発症は、急性放射線症候群ではなく、より低線量で長期間にわたって被ばくした場合に見られます。
4. 被ばくによる白血病のタイプ
被ばくによって発症する白血病の多くは**急性骨髄性白血病(AML)**です。放射線被ばくによる白血病では、特にAMLが多く見られる傾向がありますが、**慢性骨髄性白血病(CML)や急性リンパ性白血病(ALL)**も被ばく後に発症することがあります。
5. 被ばく量に対する個体差
同じ放射線量を浴びた場合でも、個人の年齢、性別、遺伝的要因、健康状態によって白血病の発症リスクは異なります。特に若年層や子どもは、成人よりも放射線に対する感受性が高く、低線量でも白血病が発症しやすいとされています。
まとめ
放射線被ばくによる白血病は、5〜10年の潜伏期間が一般的で、まれに2年以内に発症することもあります。
1シーベルト以上の被ばくで白血病のリスクが有意に増加します。
発症する白血病のタイプとしては、主に**急性骨髄性白血病(AML)**が多いです。
発症リスクには個体差があり、若年者や子どもは特にリスクが高くなります。
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以上の(1)、(2)、(3)の回答に対し、測量船拓洋事件の経緯、NHKの見解(と思しきもの)との矛盾点をまとめると以下のようになる。
①白血病は体内被ばくのような慢性被ばくの場合には数年後に発症するが、今回は7月16日には白血球減少が多数の乗組員で表れている。
これは乗組員の多数に大量の急性被ばくがあったためと推定される。
即ち、大量の被ばくで一旦、白血球が減少し、造血細胞が修復される際にがん化した造血細胞が生じれば白血球が異常に増加する白血病になるのである。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000083061.pdf
②NHKでは、ポプラ爆発後2日目の放射線レベル急上昇と放射能雨が、白血病発祥の原因としているようだが、内部被ばくでこのような急性発症をするには大量の内部被ばくが必要で、ルショール医師、或いは上記の引用リンクで示したように500mSv程度は必要だが、NHKは140mSv程度の被ばくだとしか示していない。
③ルショール医師の疑問は、0.85mSv程度の外部被ばくで、多数の同時白血球減少患者が出たことである。
④一方、ポプラの爆発は1000キロ離れた上空2.4キロ位置なので、直接放射線が拓洋に到達することはないはずである。
以上の矛盾を解決するには大前提の、ポプラの爆発位置を見直せばよいというのがここでの提案である。これはルショール医師やNHKが勘違いしたと思われるポイントでもある。以下、私の仮説である。
実は、被ばくしたのは7月14日ではなく、7月12日の爆発当日だったのである。そして、爆発高さは、点火時は2.4キロかもしれないが、爆発後の火球上昇で実効的には約80㎞まで上昇していたのである。
この高さならば1000キロ離れていても直視できる。
従って、12日に大量の水爆によるX線の瞬時被ばく(ポプラは広島原爆の600倍のエネルギ放出なので、1000キロ離れていても爆発時間が3桁短ければ線量率は同程度以上になる)を受け、その3~4日後に白血球減少という急性症状がでてきたとすれば、以上の矛盾はすべて解決する。放射能雨が2-3日後に拓洋丸に降ったのは偶然に過ぎない。
では、爆発高さがなぜそんなに高かったのか。そのころ、通常の水爆の核実験と並行して、米国はEMP実験という高高度での爆発実験も行っていた。
***********************
(ChatGPT解説)
水爆(核融合爆弾)の実験における爆発高度は、実験の目的や影響を考慮してさまざまです。主に以下のような目的によって爆発高度が異なります。
大気圏内爆発:
低高度、数百メートルから数キロメートルの高度で爆発することが多いです。これは、直接的な破壊力と放射能汚染を地表に及ぼすために行われます。1945年の広島と長崎に投下された原爆も、爆発高度は約500メートル前後でした。
高高度爆発:
高度数十キロメートルから数百キロメートルの大気圏上層での爆発です。これは、電磁パルス(EMP)効果を目的として行われることがあります。高高度爆発は、爆風や熱効果が地上に直接及ぶことは少ないですが、EMPによって広範囲にわたる電子機器に影響を与えることが可能です。
*************************
即ち、ポプラの爆発高度2.4キロがそれほど正確でなく、火球の高度が高くなくても、更に高高度での爆発が可能なシステムは当時の米国は保有していたのである。
推測するに、当時、米国が設定した危険区域(爆発位置から1000キロ程度の範囲)よりも外側には影響しないと考えたのは、1956年に厚生省が設定したように、番組にあった被ばく量は50mSv以下に十分収まるだろうとの考えが最初にあったからではないだろうか。
1000キロ離れた爆発の中心を直視するには爆発中心の高さh(㎞)は
h=1000×1000/2/6371(km) #6371は地球の半径
で約80㎞になるが、火球のサイズでX線の到達距離は変わる。
世界最大の水爆ツァーリボンバの火球は2000㎞から直視されたそうである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%90
また、ガンマ線のコンプトン散乱により直視できなくても回折により遠方に到達できる。これが、瞬時被ばくであれば、DNA損傷確率は線量率に逆比例して増大する。(要するにP53などがん抑制遺伝子が機能する余裕がなく損傷が残る、また、免疫機能が作用できる余裕がない。)
恐ろしいことに、現在でも1956年の厚生省被ばく基準の考え方は変わっていない。数分の1になっただけである。即ち年間や3か月の総線量だけが決まっており、原爆、水爆、或いは太陽フレアのプレパルシブ相などの瞬時被ばくで問題になる時間線量率制限が全く考慮されていないのである。
即ち、拓洋船員の被ばくと、現在問題になっている高空でのCA被ばくでの白血病は、核融合反応による瞬時被ばくの犠牲者という点で同根の問題であり、CAでなくても運悪く太陽フレア発生時に高空に滞在していた旅客も同じような運命になる可能性があるということである。
なぜ女性の方が瞬時被ばくに弱いのか ― 2024年09月15日 07:16
米国の調査で女性機内乗務員(CA)が乳がんや白血病に一般女性の1.5倍から4倍程度なりやすい(下記サイト)のは、太陽フレアの被ばく機会が多いからではないかと昨日書いた。
https://www.arpansa.gov.au/cancer-prevalence-among-flight-attendants-compared-general-population
太陽フレアは年に数回発生する太陽表面でのプラズマ現象によるエネルギーの異常放出のようなものであるが、最近この太陽フレアには初期段階でX線を高線量率で短時間で放出するインパルシブ型フレアという事象があることが観測されている。
https://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/kihou-vol35no7/0203.pdf
このような瞬時放出X線は、荷電粒子や中性子などと異なり、光速で地球に到達するため、現代の科学では予測や防護は不可能で、高空でのCAは被ばくせざるを得ない。しかし、ICRPの年間基準は満足している。では、パイロットはどうなのか。調べてみてもあまり一般人との差はないようなのである。
即ち、瞬時被ばくでは、男女差があるということになる。
(これは統計的な、即ち平均的な話であり、男性内でも女性内でも個人差があることは当然の前提としてあるので、海上保安庁のがんに罹患した乗組員が男性であっても矛盾はしない。)
実際、広島・長崎の被ばく者のがんリスクの男女差データを比較すると、
女性の方が200mSvくらいしきい値が低い。
http://yokoyamashindo.asablo.jp/blog/2024/08/08/9707665
これは、生物学史的に見れば、女性は太陽フレアなどの瞬時被ばくにさらされる機会が少なかったので、急に高空での被ばくを受けるようになったCAがその免疫機能が瞬時被ばくには適応しにくかったということと推定できる。
https://www.arpansa.gov.au/cancer-prevalence-among-flight-attendants-compared-general-population
しかし、長時間の慢性被ばくでは男女差はあるのだろうか。
実際、女性が長時間被ばくして男性よりがんになりやすいというデータは調べた限り見つからない。差があるのは原爆被ばくデータや太陽フレア関係データだけである。
慢性被ばくは有史以来男女が地球表面で生活してきた、特に、地殻内の放射性物質から大部分の被ばくを受けてきた。一方、太陽フレアや原爆、水爆による瞬時被ばくの問題は20世紀以降に出現した問題だからであろう。
https://www.arpansa.gov.au/cancer-prevalence-among-flight-attendants-compared-general-population
太陽フレアは年に数回発生する太陽表面でのプラズマ現象によるエネルギーの異常放出のようなものであるが、最近この太陽フレアには初期段階でX線を高線量率で短時間で放出するインパルシブ型フレアという事象があることが観測されている。
https://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/kihou-vol35no7/0203.pdf
このような瞬時放出X線は、荷電粒子や中性子などと異なり、光速で地球に到達するため、現代の科学では予測や防護は不可能で、高空でのCAは被ばくせざるを得ない。しかし、ICRPの年間基準は満足している。では、パイロットはどうなのか。調べてみてもあまり一般人との差はないようなのである。
即ち、瞬時被ばくでは、男女差があるということになる。
(これは統計的な、即ち平均的な話であり、男性内でも女性内でも個人差があることは当然の前提としてあるので、海上保安庁のがんに罹患した乗組員が男性であっても矛盾はしない。)
実際、広島・長崎の被ばく者のがんリスクの男女差データを比較すると、
女性の方が200mSvくらいしきい値が低い。
http://yokoyamashindo.asablo.jp/blog/2024/08/08/9707665
これは、生物学史的に見れば、女性は太陽フレアなどの瞬時被ばくにさらされる機会が少なかったので、急に高空での被ばくを受けるようになったCAがその免疫機能が瞬時被ばくには適応しにくかったということと推定できる。
https://www.arpansa.gov.au/cancer-prevalence-among-flight-attendants-compared-general-population
しかし、長時間の慢性被ばくでは男女差はあるのだろうか。
実際、女性が長時間被ばくして男性よりがんになりやすいというデータは調べた限り見つからない。差があるのは原爆被ばくデータや太陽フレア関係データだけである。
慢性被ばくは有史以来男女が地球表面で生活してきた、特に、地殻内の放射性物質から大部分の被ばくを受けてきた。一方、太陽フレアや原爆、水爆による瞬時被ばくの問題は20世紀以降に出現した問題だからであろう。
天皇制は究極の親ガチャでは ― 2024年09月12日 07:29
最近また皇室批判の記事が増えてきた。言論の自由は重要である。これは日本国憲法で保障されている。個人の職業選択の自由もそうだ。但し、皇族はそうではない。憲法で天皇制が定められている以上、それを担う個人が必要になるからだ。
この 現憲法にふくまれている究極の矛盾をどうするのか、これを無視して皇族への個人攻撃をするのはフェアではない。
現憲法では、主権在民、基本的人権の尊重という虚構は、皇族の人権を犠牲にして成立していると思う。昭和天皇の戦争責任があるとしても、国家(実施したのはGHQだが)に3000億と言われる資産を没収され、末代まで職業選択の自由を奪われたのである。
現天皇は、日本山岳会の会員だが、岩登りは自主規制しているようだ。私の経験からも、長年登山をしていれば、若者は岩や沢登りも挑戦したくなるものである。それを自主規制している。このような状況はある意味究極の親ガチャと言える。
これから逃れる方法は、皇族を離れることだが、女子皇族でもあれだけ騒がれた。男子なら、日本の歴史に関わる決断である。
言いたいことは、一部マスコミやSNSのように皇族批判するなら、日本国憲法のこの矛盾に対する考えを明確にしてからにすべきだという事である。
批判者は、日本の歴史に関わることに対し、若者が個人的に対応するという無理を押し付けているということに気が付かないのであろう。
私は平均的な日本人が共和制に耐えられるほど、成長しているとは思えない。即ち、日本が国家として成立するためには、天皇制が日本にはまだ必要だと思う。
この憲法上の矛盾を皇族は引き受けざるを得ない、ある意味で犠牲者とも言える。
現在では、皇族よりもはるかに良い生活をし、自由を謳歌している若者が何万人もいるし、それを皇族方も見聞きしている。
憲法改正が必要なのは、防衛問題よりも象徴天皇制という矛盾・虚構の方だろう。それを放置しながら、皇族批判をするのは、地球温暖化を放置しながら化石燃料による電気でエアコンを使っているのと同じく、矛盾を忘れ、自己満足しているようなものだ。
皇族方の人生に残された細かい選択まで批判するならば、その前に国民総意による象徴天皇制を廃止し、光源氏のような自由な生き方が出来ることに、法的にも、経済的にも、皇族方に保障できるよう努力するべきだ。
この 現憲法にふくまれている究極の矛盾をどうするのか、これを無視して皇族への個人攻撃をするのはフェアではない。
現憲法では、主権在民、基本的人権の尊重という虚構は、皇族の人権を犠牲にして成立していると思う。昭和天皇の戦争責任があるとしても、国家(実施したのはGHQだが)に3000億と言われる資産を没収され、末代まで職業選択の自由を奪われたのである。
現天皇は、日本山岳会の会員だが、岩登りは自主規制しているようだ。私の経験からも、長年登山をしていれば、若者は岩や沢登りも挑戦したくなるものである。それを自主規制している。このような状況はある意味究極の親ガチャと言える。
これから逃れる方法は、皇族を離れることだが、女子皇族でもあれだけ騒がれた。男子なら、日本の歴史に関わる決断である。
言いたいことは、一部マスコミやSNSのように皇族批判するなら、日本国憲法のこの矛盾に対する考えを明確にしてからにすべきだという事である。
批判者は、日本の歴史に関わることに対し、若者が個人的に対応するという無理を押し付けているということに気が付かないのであろう。
私は平均的な日本人が共和制に耐えられるほど、成長しているとは思えない。即ち、日本が国家として成立するためには、天皇制が日本にはまだ必要だと思う。
この憲法上の矛盾を皇族は引き受けざるを得ない、ある意味で犠牲者とも言える。
現在では、皇族よりもはるかに良い生活をし、自由を謳歌している若者が何万人もいるし、それを皇族方も見聞きしている。
憲法改正が必要なのは、防衛問題よりも象徴天皇制という矛盾・虚構の方だろう。それを放置しながら、皇族批判をするのは、地球温暖化を放置しながら化石燃料による電気でエアコンを使っているのと同じく、矛盾を忘れ、自己満足しているようなものだ。
皇族方の人生に残された細かい選択まで批判するならば、その前に国民総意による象徴天皇制を廃止し、光源氏のような自由な生き方が出来ることに、法的にも、経済的にも、皇族方に保障できるよう努力するべきだ。
黒い雨で区別するのは無理筋だろう ― 2024年09月10日 10:29
昨日、長崎地裁で認定範囲以遠での被ばく者からの被ばく者認定訴訟に対する判決公判があり、黒い雨の降った地域のみ被ばく者と認定するとの判決が示された。
だが、黒い雨とは原爆の核分裂で生成された核分裂生成物の崩壊放射能を主体とした放射能雨である。
核分裂生成物の放射線は、崩壊にともない放射されるので、短時間接触したくらいでは被ばく量の増加は無視できる。
Weinberg&Wigner”The Physical Theory of Neutron Chain Reactors"(Chicago Press.)のp.138によれば、ウラン235核分裂における放射線ごとのエネルギ配分の最確値は
核分裂生成物の運動エネルギ 167MeV
即発ガンマ線 6MeV
即発中性子運動エネルギ 5MeV
核分裂生成物の崩壊エネルギ
ガンマ線 6MeV
ベータ線 8MeV
ニュートリノ 12MeV
合計 204MeV
である。このうち、がん発生に関係する外部被ばくに寄与する放射線は
即発ガンマ線6MeVと核分裂生成物の崩壊ガンマ線6MeV
である。プルトニウム239もほぼ同じエネルギを放出する。
即発ガンマ線6MeVは被ばくしたすべての被ばく者が爆心からの距離などによる影響はあるが全員が瞬時に被ばくしている。
一方、黒い雨に含まれる核分裂生成物の崩壊ガンマ線は、同じ6MeVではあるが、長時間の崩壊で徐々に放出されるガンマ線である。
崩壊熱経験式でt時間後の崩壊エネルギを模擬すると
Q(t)=Q0⋅(a・t^(−0.2))
Q(t) は時間 t後の崩壊熱出力(tの‐0.2乗に比例)
Q0 は核分裂停止直後の崩壊熱
a はフィッティング係数(おおよそ6%)
となる。この式から黒い雨が爆発から1時間後に降り、その雨の中心にすべての核分裂生成物があったとして、その雨の中で36秒(100分の1時間)いたとしても6MeVの約0.3%分のエネルギの放出を受けるに過ぎない。即ち、即発ガンマ線による被ばくが遅発ガンマ線からの被ばくに比べ圧倒的に大きいのである。
黒い雨を受けたかどうかで、被ばく者の区別をすることは科学的には意味がない。裁判では黒い雨による内部被ばくの可能性を主張しているが、それは上記のベータ線被ばくの可能性である。エネルギは全ガンマ線被ばくよりも小さく、且つ、吸入という経路が必要になるので、ガンマ線よりも直接的な影響は小さい。
詳細な核分裂生成物による被ばく量は、多田将「核兵器」明光堂、2019のP.394に記載されているが、1Mt核兵器で爆心から20km位置でのFallOutにより一生被ばくしたとして約10Gyであり、21Kt核兵器ならその50分の1、即ち、一生で0.2Gy、毎年0.01Gy以下となり、即発ガンマ線の方が数ケタ大きいのである。
ガンマ線は距離の2乗にほぼ反比例して減衰する。補償額が爆心からの距離の2乗に反比例するような被ばく被害補償システムのほうがずっと合理的であろう。
ただ、終戦後、米国ABCCが長崎においても被ばく者の被爆状況を詳しく検討していたことは確かで、しかもそのデータは広島の放影研に渡されたが、日本に渡されたデータ自体が不完全なものであったと推定される。それでも、上記のような推定よりはよほど詳しいデータのはずである。日本政府は放影研所属の米国側線源評価担当者に対し、当時の詳細な評価データを日本側に提示するよう要求すべきである。それがこのような被ばく者認定裁判をより分かりやすくする最も望ましい方策である。
(本ブログ2024年8月7日記事参照)
だが、黒い雨とは原爆の核分裂で生成された核分裂生成物の崩壊放射能を主体とした放射能雨である。
核分裂生成物の放射線は、崩壊にともない放射されるので、短時間接触したくらいでは被ばく量の増加は無視できる。
Weinberg&Wigner”The Physical Theory of Neutron Chain Reactors"(Chicago Press.)のp.138によれば、ウラン235核分裂における放射線ごとのエネルギ配分の最確値は
核分裂生成物の運動エネルギ 167MeV
即発ガンマ線 6MeV
即発中性子運動エネルギ 5MeV
核分裂生成物の崩壊エネルギ
ガンマ線 6MeV
ベータ線 8MeV
ニュートリノ 12MeV
合計 204MeV
である。このうち、がん発生に関係する外部被ばくに寄与する放射線は
即発ガンマ線6MeVと核分裂生成物の崩壊ガンマ線6MeV
である。プルトニウム239もほぼ同じエネルギを放出する。
即発ガンマ線6MeVは被ばくしたすべての被ばく者が爆心からの距離などによる影響はあるが全員が瞬時に被ばくしている。
一方、黒い雨に含まれる核分裂生成物の崩壊ガンマ線は、同じ6MeVではあるが、長時間の崩壊で徐々に放出されるガンマ線である。
崩壊熱経験式でt時間後の崩壊エネルギを模擬すると
Q(t)=Q0⋅(a・t^(−0.2))
Q(t) は時間 t後の崩壊熱出力(tの‐0.2乗に比例)
Q0 は核分裂停止直後の崩壊熱
a はフィッティング係数(おおよそ6%)
となる。この式から黒い雨が爆発から1時間後に降り、その雨の中心にすべての核分裂生成物があったとして、その雨の中で36秒(100分の1時間)いたとしても6MeVの約0.3%分のエネルギの放出を受けるに過ぎない。即ち、即発ガンマ線による被ばくが遅発ガンマ線からの被ばくに比べ圧倒的に大きいのである。
黒い雨を受けたかどうかで、被ばく者の区別をすることは科学的には意味がない。裁判では黒い雨による内部被ばくの可能性を主張しているが、それは上記のベータ線被ばくの可能性である。エネルギは全ガンマ線被ばくよりも小さく、且つ、吸入という経路が必要になるので、ガンマ線よりも直接的な影響は小さい。
詳細な核分裂生成物による被ばく量は、多田将「核兵器」明光堂、2019のP.394に記載されているが、1Mt核兵器で爆心から20km位置でのFallOutにより一生被ばくしたとして約10Gyであり、21Kt核兵器ならその50分の1、即ち、一生で0.2Gy、毎年0.01Gy以下となり、即発ガンマ線の方が数ケタ大きいのである。
ガンマ線は距離の2乗にほぼ反比例して減衰する。補償額が爆心からの距離の2乗に反比例するような被ばく被害補償システムのほうがずっと合理的であろう。
ただ、終戦後、米国ABCCが長崎においても被ばく者の被爆状況を詳しく検討していたことは確かで、しかもそのデータは広島の放影研に渡されたが、日本に渡されたデータ自体が不完全なものであったと推定される。それでも、上記のような推定よりはよほど詳しいデータのはずである。日本政府は放影研所属の米国側線源評価担当者に対し、当時の詳細な評価データを日本側に提示するよう要求すべきである。それがこのような被ばく者認定裁判をより分かりやすくする最も望ましい方策である。
(本ブログ2024年8月7日記事参照)
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