遺伝子変異は遺伝子変動に、量子論は定量子論に変えるべき ― 2024年12月31日 07:58
今朝のテレビを見ていたら、遺伝子変異(Genetic Mutation)について専門家が芸能人に病気との相関を説明していた。
しかし、遺伝子変異についてはDNAの塩基配列の記号が変わることの説明以上のものはなかった。
変異と聞けば、日本人は標準というものがあって、そこから異常に変化したものと思うだろう。
しかし、英語のMutationの第一義の意味は、
以下のChatGPTの解説にもあるように、単なる変化である。
*****************************
ChatGPT
「Mutation(ミューテーション)の意味は、主に以下のように使われます。
一般的な意味
1.変化: 何かが変わること、またはその過程。
例: "The mutation in the company's strategy led to its success."
(会社の戦略の変化が成功をもたらした。)
2. 突然変異(生物学的な意味): 遺伝子やDNAの構造における変化。これにより、生物の形質や機能が変わることがあります。
例: "The genetic mutation caused the butterfly to have unique wing patterns."
(遺伝子の突然変異により、蝶の羽の模様が独特なものになった。)
3.生物学での特定の意味
Mutation: DNAの塩基配列に生じる変化。この変化が生物の形質やタンパク質の構造・機能に影響を与える場合があります。」
****************************
(ChatGPT終わり)
同様に、進化生物学者の長谷川政美先生は、進化の歴史
https://kagakubar.com/evolution/evolution01.html
の解説の中で、 ダーウィンは「種の起源」の中で、進化という言葉は使っていない理由と日本ではなぜ進化論という言葉が生まれたかの経緯を以下のように解説している。
「日本でも幕末から明治にかけて西洋の科学を導入するにあたり、先人たちは必死になって西洋の科学用語を日本語に翻訳する努力をした。科学、化学、物理、分子、原子などもその当時日本で作られたものであり、その後中国でもそれらの言葉を輸入して使うようになった。
「進化」という言葉も「Evolution」の訳としてその頃作られたものである。「Evolution」には展開という意味があるが、それを「進化」と訳したのだが、そこには「進歩」という考えが紛れ込んでいるように思われる。実際に「進化」を「高みを目指す」過程と捉えるひとが多い。そこには西洋文明の底流にあるアリストテレスの「自然の階段」を登っていくような意味合いが含まれる。この連載でこれから見ていくように、それこそまさにダーウィンが否定したものであった。」
ということである。同様に、遺伝子変異という言葉も所謂誤訳である。
遺伝子変異ではなく遺伝子変動と呼んだ方が適切だろう。
別の例を挙げると、量子論や量子力学は英語では
Quantum Theory .Quantum Mechanics
である。
量子の量は極小の粒子と解説されることが多いが、Quantumの元の意味は定量的なという意味である。(Quantityは定量的、Qualityは定性的)
これは定量的に扱える粒子、即ち、プランク定数がエネルギー、重量、運動量の単位となっている粒子、即ち定量子のはずである。
量子論というと量子とは何かという別世界の理論に感じるが、定量粒子或いは定量子と縮めて言い換えれば、定量的に重量、エネルギーを扱える粒子、即ち、最低単位のある粒子(相対論では重量とエネルギーは等価である)という意味がハッキリし、何か分かったような気になるような気がする。ここが教育では重要なのである。大学時代、量子力学の単位で苦労した理由もここにある(と思い込みたい)。
従って、量子論は定量子論と変えたほうが良い。
しかし、遺伝子変異についてはDNAの塩基配列の記号が変わることの説明以上のものはなかった。
変異と聞けば、日本人は標準というものがあって、そこから異常に変化したものと思うだろう。
しかし、英語のMutationの第一義の意味は、
以下のChatGPTの解説にもあるように、単なる変化である。
*****************************
ChatGPT
「Mutation(ミューテーション)の意味は、主に以下のように使われます。
一般的な意味
1.変化: 何かが変わること、またはその過程。
例: "The mutation in the company's strategy led to its success."
(会社の戦略の変化が成功をもたらした。)
2. 突然変異(生物学的な意味): 遺伝子やDNAの構造における変化。これにより、生物の形質や機能が変わることがあります。
例: "The genetic mutation caused the butterfly to have unique wing patterns."
(遺伝子の突然変異により、蝶の羽の模様が独特なものになった。)
3.生物学での特定の意味
Mutation: DNAの塩基配列に生じる変化。この変化が生物の形質やタンパク質の構造・機能に影響を与える場合があります。」
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(ChatGPT終わり)
同様に、進化生物学者の長谷川政美先生は、進化の歴史
https://kagakubar.com/evolution/evolution01.html
の解説の中で、 ダーウィンは「種の起源」の中で、進化という言葉は使っていない理由と日本ではなぜ進化論という言葉が生まれたかの経緯を以下のように解説している。
「日本でも幕末から明治にかけて西洋の科学を導入するにあたり、先人たちは必死になって西洋の科学用語を日本語に翻訳する努力をした。科学、化学、物理、分子、原子などもその当時日本で作られたものであり、その後中国でもそれらの言葉を輸入して使うようになった。
「進化」という言葉も「Evolution」の訳としてその頃作られたものである。「Evolution」には展開という意味があるが、それを「進化」と訳したのだが、そこには「進歩」という考えが紛れ込んでいるように思われる。実際に「進化」を「高みを目指す」過程と捉えるひとが多い。そこには西洋文明の底流にあるアリストテレスの「自然の階段」を登っていくような意味合いが含まれる。この連載でこれから見ていくように、それこそまさにダーウィンが否定したものであった。」
ということである。同様に、遺伝子変異という言葉も所謂誤訳である。
遺伝子変異ではなく遺伝子変動と呼んだ方が適切だろう。
別の例を挙げると、量子論や量子力学は英語では
Quantum Theory .Quantum Mechanics
である。
量子の量は極小の粒子と解説されることが多いが、Quantumの元の意味は定量的なという意味である。(Quantityは定量的、Qualityは定性的)
これは定量的に扱える粒子、即ち、プランク定数がエネルギー、重量、運動量の単位となっている粒子、即ち定量子のはずである。
量子論というと量子とは何かという別世界の理論に感じるが、定量粒子或いは定量子と縮めて言い換えれば、定量的に重量、エネルギーを扱える粒子、即ち、最低単位のある粒子(相対論では重量とエネルギーは等価である)という意味がハッキリし、何か分かったような気になるような気がする。ここが教育では重要なのである。大学時代、量子力学の単位で苦労した理由もここにある(と思い込みたい)。
従って、量子論は定量子論と変えたほうが良い。
映画オッペンハイマーの虚実 ― 2024年12月29日 15:43
米国映画オッペンハイマーがやっとWOWOWで放映されたので、少々前半は退屈だったが、3時間のテレビ鑑賞をしてみた。
映画なのでオッペンハイマーのプライベートや感情描写の良し悪しにはコメントはしないが、当時の原爆開発の基本的事項で疑問に感じたことを列挙してみる。
(1)広島型原爆と長崎型原爆を混同している。
ロスアラモスでの1945年7月15日のトリニティ実験は長崎型のプルトニウム原爆実験だったにもかかわらず、日本への投下は8月6日に迫っているという設定になっている。広島型は濃縮ウランなので、失敗することは当時であっても考えられなかった。プルトニウム型は、プルトニウムー240からの自発核分裂中性子により超臨界以前に核分裂連鎖反応を開始して不完全爆発することが予想されたので、トリニティ実験で事前確認したのである。
従って、日本にポツダム宣言受諾をさせるために、まず、濃縮ウラン型により広島で確実に原爆の威力を見せつけたうえ、僅か三日後に、不完全爆発の可能性もあったプルトニウム型原爆を長崎に落としたのである。
映画でもトリニティ実験でのプルトニウム原爆の出力予測は、TNT換算で3キロトンから20キロトンと不確かさが大きかったため、ネバダの実験場での兵士配置も9キロも離れたところとなっていた。
なぜこんなに出力予測が難しいかと言えば、超臨界持続時間の評価が困難だからである。爆縮して中性子を入力した後、爆発するのだがその結果、爆発してプルトニウムが熱膨張するため、すぐに未臨界になる。その時間は1マイクロ秒以下である。この短時間挙動が核的臨界性変化と熱的温度変化、結晶構造変化が互いにフィードバック効果により複雑に絡み合うので、解析的な評価がほとんど不可能なのである。この結果、ダイナマイトなどほぼ100%燃焼する従来型爆弾と異なり、原爆では装荷したプルトニウムやウランの数%から10%程度しか核分裂しない。中性子の挿入タイミングが超臨界状態から多少ずれてしまえば不完全爆発となり、通常爆弾よりも出力は小さくなる。
そのため、映画の中では、トリニティ実験が成功したときに、軍関係者、研究技術者など関係者全員がネバダ砂漠の中で大喜びする映像が映されたのである。
現在の各種報告書、ネット情報では、トリニティも長崎原爆もともに20キロトンということになっているが、これには大きな疑問がある。例えば広島・長崎の原爆被ばく生存者の被ばく線量とがん発症率の関係を評価すると被ばく線量は原爆出力と比例しないという不整合なデータが出ている。(本ブログ2024年8月8日記事等参照)
映画でも言及していたが、プルトニウムは濃縮ウランに比べれば製造が容易で、当時ソ連も開発していた。米政府としてはソ連との冷戦に備えて、プルトニウム原爆が確実な兵器となるように、日本がポツダム宣言を受諾する前に長崎で実験をしたかったのだろう。
その結果が、映画後半の主題であるオッペンハイマーのソ連スパイ疑惑審判に繋がっている。オッペンハイマーは水爆開発には反対したうえ、妻は元共産党員であり、かりにオッペンハイマーが失脚してもプルトニウム原爆の実用化には見通しがついていた。水爆には起爆剤としてプルトニウム原爆が必要だが、プルトニウム型原爆に必要な爆縮装置を提案した同僚のエドワード・テラーは戦後水爆開発に積極的だったからで、水爆の父とよばれることになる。
(2)テラーの水爆提案時期が早すぎる
映画では、トリニティ実験前にカリフォルニア大学バークレー校でテラーが水爆構造案を提案したことになっているが、テラーの最初の提案は北朝鮮のキム・ジョンウンが手に持っていた砲弾型のプルトニウム原爆からの中性子をトリチウムとベリリウムで増殖して反射させることで不完全爆発を防ぐテラー型原爆のはずである。トリニティの実験すら行っていない時期にテラーが現在の水爆を提案したというのは盛りすぎだろう。
(3)CIAが出てこないのは解せない
プルトニウム原爆のキー技術は爆縮装置だけでなく、不完全爆発を防ぐ合金組成にある。これは爆縮装置の小型化とICBM搭載のために必須だった。これを実現したのは実はソ連であり、ガリウムをプルトニウムに混合することで熱膨張を防せぎ、超臨界を維持できるようにしたのである。CIAはこの技術を盗み、米国政府に通報したが、その比率までは不明だった。その結果、ソ連の原爆と米国の原爆ではガリウム比率がことなったままである。映画ではFBIが赤狩りやオッペンハイマー審判で関わっているが、CIAのほうが、ソ連との原爆開発競争では情報が豊富なはずである。
いずれにせよ、バークレー校の自由すぎる雰囲気が天才たちの原子力エネルギーの利用や原爆、水爆の開発のきっかけとなり、功罪を生むわけだが、現在のバークレーの研究予算のかなりの部分が軍関係予算となっているようである。
今後はこのような天才はバークレーからは生まれないのではないかという気がする。映画のひとつの主題である開発のスピードアップのための情報共有と情報管理の両立は現代においても、どこの国、組織でも難しいということなのだろう。
(4)量子力学の解説
オッペンハイマーは恋人に量子は粒子であり波動でもあると言い、ヒトも量子でできた波動なのだから揺れていると言った後、二人のヒトが揺れている映像に切り替わるのだが、かなり品がないシナリオになったものである。大喜利以下のダジャレにしか思えない。
電子線の波動性というのは、スリットを通過した多数の電子が干渉し、光と同じような干渉縞や、電子顕微鏡のような光と同じような画像を結ぶことで実証されているが、そうなのだろうか。シナリオライターがちょっと勘違いしているのではないだろうか。
電子線が上記のような光と同じような波動性を有しているのは事実である。しかしである、電子線が波動性を持つのは電子そのものの性質ではなく、電子線を発生している原子の周囲の電子が波動性を持つので、そこから発生した電子線も波動性を持っているということなのである。
個々の電子の波動性により干渉縞を作るには同じ熱振動を有する一群の原子から発生する必要がある。線源が異なる電子は個々にはその波動性を有するが、干渉縞を作ることはない。これでは波動性を実証することはできない。電子線はすべて何らかの原子から発生するので、ここにはばらばらの周波数の波動をもっているので、波動性もあると言っても間違いとまでは言えないが、同期振動も干渉縞も作ることはできない。(多数の電子線の飛び交う中で波長が同じような電子が集まって、偶然干渉縞を作ることはあるだろうが。)
映画の二人のヒトのようには同期振動できないのが普通の人間関係であり、シナリオライターもそこまで掘り下げてほしかった。
映画なのでオッペンハイマーのプライベートや感情描写の良し悪しにはコメントはしないが、当時の原爆開発の基本的事項で疑問に感じたことを列挙してみる。
(1)広島型原爆と長崎型原爆を混同している。
ロスアラモスでの1945年7月15日のトリニティ実験は長崎型のプルトニウム原爆実験だったにもかかわらず、日本への投下は8月6日に迫っているという設定になっている。広島型は濃縮ウランなので、失敗することは当時であっても考えられなかった。プルトニウム型は、プルトニウムー240からの自発核分裂中性子により超臨界以前に核分裂連鎖反応を開始して不完全爆発することが予想されたので、トリニティ実験で事前確認したのである。
従って、日本にポツダム宣言受諾をさせるために、まず、濃縮ウラン型により広島で確実に原爆の威力を見せつけたうえ、僅か三日後に、不完全爆発の可能性もあったプルトニウム型原爆を長崎に落としたのである。
映画でもトリニティ実験でのプルトニウム原爆の出力予測は、TNT換算で3キロトンから20キロトンと不確かさが大きかったため、ネバダの実験場での兵士配置も9キロも離れたところとなっていた。
なぜこんなに出力予測が難しいかと言えば、超臨界持続時間の評価が困難だからである。爆縮して中性子を入力した後、爆発するのだがその結果、爆発してプルトニウムが熱膨張するため、すぐに未臨界になる。その時間は1マイクロ秒以下である。この短時間挙動が核的臨界性変化と熱的温度変化、結晶構造変化が互いにフィードバック効果により複雑に絡み合うので、解析的な評価がほとんど不可能なのである。この結果、ダイナマイトなどほぼ100%燃焼する従来型爆弾と異なり、原爆では装荷したプルトニウムやウランの数%から10%程度しか核分裂しない。中性子の挿入タイミングが超臨界状態から多少ずれてしまえば不完全爆発となり、通常爆弾よりも出力は小さくなる。
そのため、映画の中では、トリニティ実験が成功したときに、軍関係者、研究技術者など関係者全員がネバダ砂漠の中で大喜びする映像が映されたのである。
現在の各種報告書、ネット情報では、トリニティも長崎原爆もともに20キロトンということになっているが、これには大きな疑問がある。例えば広島・長崎の原爆被ばく生存者の被ばく線量とがん発症率の関係を評価すると被ばく線量は原爆出力と比例しないという不整合なデータが出ている。(本ブログ2024年8月8日記事等参照)
映画でも言及していたが、プルトニウムは濃縮ウランに比べれば製造が容易で、当時ソ連も開発していた。米政府としてはソ連との冷戦に備えて、プルトニウム原爆が確実な兵器となるように、日本がポツダム宣言を受諾する前に長崎で実験をしたかったのだろう。
その結果が、映画後半の主題であるオッペンハイマーのソ連スパイ疑惑審判に繋がっている。オッペンハイマーは水爆開発には反対したうえ、妻は元共産党員であり、かりにオッペンハイマーが失脚してもプルトニウム原爆の実用化には見通しがついていた。水爆には起爆剤としてプルトニウム原爆が必要だが、プルトニウム型原爆に必要な爆縮装置を提案した同僚のエドワード・テラーは戦後水爆開発に積極的だったからで、水爆の父とよばれることになる。
(2)テラーの水爆提案時期が早すぎる
映画では、トリニティ実験前にカリフォルニア大学バークレー校でテラーが水爆構造案を提案したことになっているが、テラーの最初の提案は北朝鮮のキム・ジョンウンが手に持っていた砲弾型のプルトニウム原爆からの中性子をトリチウムとベリリウムで増殖して反射させることで不完全爆発を防ぐテラー型原爆のはずである。トリニティの実験すら行っていない時期にテラーが現在の水爆を提案したというのは盛りすぎだろう。
(3)CIAが出てこないのは解せない
プルトニウム原爆のキー技術は爆縮装置だけでなく、不完全爆発を防ぐ合金組成にある。これは爆縮装置の小型化とICBM搭載のために必須だった。これを実現したのは実はソ連であり、ガリウムをプルトニウムに混合することで熱膨張を防せぎ、超臨界を維持できるようにしたのである。CIAはこの技術を盗み、米国政府に通報したが、その比率までは不明だった。その結果、ソ連の原爆と米国の原爆ではガリウム比率がことなったままである。映画ではFBIが赤狩りやオッペンハイマー審判で関わっているが、CIAのほうが、ソ連との原爆開発競争では情報が豊富なはずである。
いずれにせよ、バークレー校の自由すぎる雰囲気が天才たちの原子力エネルギーの利用や原爆、水爆の開発のきっかけとなり、功罪を生むわけだが、現在のバークレーの研究予算のかなりの部分が軍関係予算となっているようである。
今後はこのような天才はバークレーからは生まれないのではないかという気がする。映画のひとつの主題である開発のスピードアップのための情報共有と情報管理の両立は現代においても、どこの国、組織でも難しいということなのだろう。
(4)量子力学の解説
オッペンハイマーは恋人に量子は粒子であり波動でもあると言い、ヒトも量子でできた波動なのだから揺れていると言った後、二人のヒトが揺れている映像に切り替わるのだが、かなり品がないシナリオになったものである。大喜利以下のダジャレにしか思えない。
電子線の波動性というのは、スリットを通過した多数の電子が干渉し、光と同じような干渉縞や、電子顕微鏡のような光と同じような画像を結ぶことで実証されているが、そうなのだろうか。シナリオライターがちょっと勘違いしているのではないだろうか。
電子線が上記のような光と同じような波動性を有しているのは事実である。しかしである、電子線が波動性を持つのは電子そのものの性質ではなく、電子線を発生している原子の周囲の電子が波動性を持つので、そこから発生した電子線も波動性を持っているということなのである。
個々の電子の波動性により干渉縞を作るには同じ熱振動を有する一群の原子から発生する必要がある。線源が異なる電子は個々にはその波動性を有するが、干渉縞を作ることはない。これでは波動性を実証することはできない。電子線はすべて何らかの原子から発生するので、ここにはばらばらの周波数の波動をもっているので、波動性もあると言っても間違いとまでは言えないが、同期振動も干渉縞も作ることはできない。(多数の電子線の飛び交う中で波長が同じような電子が集まって、偶然干渉縞を作ることはあるだろうが。)
映画の二人のヒトのようには同期振動できないのが普通の人間関係であり、シナリオライターもそこまで掘り下げてほしかった。
マスコミの負けは太田氏のコメントに表れている ― 2024年11月25日 07:23
昨日のサンデージャポンでMCの太田光氏が
「何のことを言っているのかわからないかもしれませんがーーー」
と前置きで、兵庫県知事を告発した関係者の死亡原因に言及していた。
その主旨は確かに分かりにくいのだが、マスコミがある原因の一つと考えられるものを意図的に隠していたのではないかというものである。それが暗黙のマスコミ間の了解になっていたらしい。
それは昨日リンクした下記のリンク部分である。
https://gendai.media/articles/-/139743?page=2
これがどこまで事実に近いのか遠いのかわからないが、大手マスコミは意図的に隠していたと太田氏は言いたいのだが、その一員なので最初のコメントのように分かりにくい言い方になってしまったのだろう。
私も少なくとも10月時点ではこのような情報に気が付かなかった。しかし、民衆は敏感なものである。マスコミの情報にだけ頼っているわけではない。逆に、その一部であれ疑問を持ったら、検索は容易にできる。それが事実かどうかにかかわらず、マスコミの報道への信頼が一挙に反転するのである。
現在でも関東に住む多くの知人はこの情報を知らないのだろう。齋藤氏の再選に驚き、兵庫県民はどうなっているのかという反応が多い。
しかし、もし、このような情報がSNSを通して流れたら、事実かどうかにかかわらず、兵庫県民、特にSNSを使い慣れ、テレビ情報よりもSNSに依存している世代の投票行動に大きな影響を及ぼしたことは想像に難くない。
昨日ですら、あの太田氏ですら言いよどむのであるから、大手マスコミの情報判断は大きく間違っていたのだろう。
齋藤知事と関係のある地元のSNS関連業者の選挙活動違反疑いを報道するのなら、この太田氏が言いよどんだ情報も同様に伝えるべきだろう。そうしないとますます若いSNS依存国民はマスコミ情報を信用しなくなり、米国のトランプ再選と同様、国民の中の情報格差が政治に反映される例が増えるだろう。
「何のことを言っているのかわからないかもしれませんがーーー」
と前置きで、兵庫県知事を告発した関係者の死亡原因に言及していた。
その主旨は確かに分かりにくいのだが、マスコミがある原因の一つと考えられるものを意図的に隠していたのではないかというものである。それが暗黙のマスコミ間の了解になっていたらしい。
それは昨日リンクした下記のリンク部分である。
https://gendai.media/articles/-/139743?page=2
これがどこまで事実に近いのか遠いのかわからないが、大手マスコミは意図的に隠していたと太田氏は言いたいのだが、その一員なので最初のコメントのように分かりにくい言い方になってしまったのだろう。
私も少なくとも10月時点ではこのような情報に気が付かなかった。しかし、民衆は敏感なものである。マスコミの情報にだけ頼っているわけではない。逆に、その一部であれ疑問を持ったら、検索は容易にできる。それが事実かどうかにかかわらず、マスコミの報道への信頼が一挙に反転するのである。
現在でも関東に住む多くの知人はこの情報を知らないのだろう。齋藤氏の再選に驚き、兵庫県民はどうなっているのかという反応が多い。
しかし、もし、このような情報がSNSを通して流れたら、事実かどうかにかかわらず、兵庫県民、特にSNSを使い慣れ、テレビ情報よりもSNSに依存している世代の投票行動に大きな影響を及ぼしたことは想像に難くない。
昨日ですら、あの太田氏ですら言いよどむのであるから、大手マスコミの情報判断は大きく間違っていたのだろう。
齋藤知事と関係のある地元のSNS関連業者の選挙活動違反疑いを報道するのなら、この太田氏が言いよどんだ情報も同様に伝えるべきだろう。そうしないとますます若いSNS依存国民はマスコミ情報を信用しなくなり、米国のトランプ再選と同様、国民の中の情報格差が政治に反映される例が増えるだろう。
マスコミが信用されなくなった時代 ― 2024年11月18日 05:47
最近の米大統領選や兵庫県知事選の結果で、マスコミの情報が信用されず、SNSなど口コミ情報を信用する人の割合が、増加していることを実感する。
トランプとハリスの討論会で、トランプが不法移民が飼い犬を食べていると発言したことに対し、司会者はそれは確認されていないと反論したが、米国民の大半はそうかもしれないがそう言っているマスコミも信用できないと判断したのが今回の選挙結果である。
今後もこの傾向は続くのであろう。最近伸長しているSNS依存型の政党は、必然的に大手のマスコミに対立する政策をとり、或いは、イーロン・マスクのようにSNS自体を取り込む作戦に出るだろう。
マスコミが第四権力(最近は第三?)と言われて久しい。
IT技術の発展とともに第四権力として、SNSが台頭してきたのである。これを政治家が利用できていないのが、インテリジェンス(情報活動)の遅れた日本の現状であり、マイナカードの混乱にみられるように、IT化が遅れているということと表裏一体である。
現在、どの国もこの第四権力の取り込みに成功しているとは言い難い。中国は、SNSを強制的にコントロールしようとし、米国、ECは一方はSNS運営側が政権に取り入ろうとし、一方は対立構造になっている。
ただ、SNSが第四の政治権力を持つことは最近の選挙結果から明らかになっている。今後、世界の政治権力は量子通信や量子コンピュータによる大規模AIが、SNSをコントロールできるかどうかに掛かっているような気もするが予測はますます難しくなった。
このような混沌とした世界だからこそ、庶民はAIや量子の知識を深めることで、政治権力による第四権力のコントロールを十分監視できるように準備しておくことが重要だと思う。昔流にいえば、流言飛語に惑わされないための正しい知識の習得である。これが世界の平和と安定に寄与することは時代によらない真実だと信じる。
トランプとハリスの討論会で、トランプが不法移民が飼い犬を食べていると発言したことに対し、司会者はそれは確認されていないと反論したが、米国民の大半はそうかもしれないがそう言っているマスコミも信用できないと判断したのが今回の選挙結果である。
今後もこの傾向は続くのであろう。最近伸長しているSNS依存型の政党は、必然的に大手のマスコミに対立する政策をとり、或いは、イーロン・マスクのようにSNS自体を取り込む作戦に出るだろう。
マスコミが第四権力(最近は第三?)と言われて久しい。
IT技術の発展とともに第四権力として、SNSが台頭してきたのである。これを政治家が利用できていないのが、インテリジェンス(情報活動)の遅れた日本の現状であり、マイナカードの混乱にみられるように、IT化が遅れているということと表裏一体である。
現在、どの国もこの第四権力の取り込みに成功しているとは言い難い。中国は、SNSを強制的にコントロールしようとし、米国、ECは一方はSNS運営側が政権に取り入ろうとし、一方は対立構造になっている。
ただ、SNSが第四の政治権力を持つことは最近の選挙結果から明らかになっている。今後、世界の政治権力は量子通信や量子コンピュータによる大規模AIが、SNSをコントロールできるかどうかに掛かっているような気もするが予測はますます難しくなった。
このような混沌とした世界だからこそ、庶民はAIや量子の知識を深めることで、政治権力による第四権力のコントロールを十分監視できるように準備しておくことが重要だと思う。昔流にいえば、流言飛語に惑わされないための正しい知識の習得である。これが世界の平和と安定に寄与することは時代によらない真実だと信じる。
古いビデオとPCで安くテレビを見る方法 ― 2024年09月04日 05:16
廃棄しようとしていたビデオデッキとテレビのセットがあった。テレビは液晶ではなるが、置き場が狭く、邪魔になったのである。
ただ、テレビにはたまに見たい番組がある。古い小さいノートパソコンがあるのでこの画面でテレビ番組をみることができれば最適である。
ネットを調べたらビデオキャプチャーデバイスという装置があった。一番簡単で安いものの価格は900円である。本体長さは約10㎝、幅3㎝、厚さ1㎝の小さい装置でビデオ出力の3色の接続ケーブルとUSB出力がついている。
安いので早速ネット購入し、ビデオ出力端子を繋いでみようとしたら端子が両方ともメスである。そこで、古い道具箱を探したら、オス―オスのビデオ接続用3色ケーブルが運良く残っていた。(新規購入したとしても1000円程度だろうが。)
これで―ビデオービデオキャプチャーPCのUSBが繋がった。
しかし、スイッチオンしても画像が出ない。ソフトが自動インストールされないのである。ChatGPTに聞いたら、OBS Studioというソフトをインストールすればいいとのこと、早速インストールした。しかしOBS Studio窓にテレビ画面がでないので、再度ChatGPTに聞いたところ、ビデオソースが選択されていないという。OBS Studioのビデオソースのプロパティの窓を見つけ、ビデオソースの選択タブと有効タブをクリックしたらテレビ画面が表示された。
音声も同様にOBS Studio画面のサウンドコントロール窓のプロパティで有効化したら無事聞こえるようになった。
古いPCなので画質は良くないが画質が問題にするほど良い番組は別部屋の大型のテレビで見ればよいのである。ながらで見るテレビにはこれで充分である。千円程度と安いし場所も取らないのが一番である。
ただ、テレビにはたまに見たい番組がある。古い小さいノートパソコンがあるのでこの画面でテレビ番組をみることができれば最適である。
ネットを調べたらビデオキャプチャーデバイスという装置があった。一番簡単で安いものの価格は900円である。本体長さは約10㎝、幅3㎝、厚さ1㎝の小さい装置でビデオ出力の3色の接続ケーブルとUSB出力がついている。
安いので早速ネット購入し、ビデオ出力端子を繋いでみようとしたら端子が両方ともメスである。そこで、古い道具箱を探したら、オス―オスのビデオ接続用3色ケーブルが運良く残っていた。(新規購入したとしても1000円程度だろうが。)
これで―ビデオービデオキャプチャーPCのUSBが繋がった。
しかし、スイッチオンしても画像が出ない。ソフトが自動インストールされないのである。ChatGPTに聞いたら、OBS Studioというソフトをインストールすればいいとのこと、早速インストールした。しかしOBS Studio窓にテレビ画面がでないので、再度ChatGPTに聞いたところ、ビデオソースが選択されていないという。OBS Studioのビデオソースのプロパティの窓を見つけ、ビデオソースの選択タブと有効タブをクリックしたらテレビ画面が表示された。
音声も同様にOBS Studio画面のサウンドコントロール窓のプロパティで有効化したら無事聞こえるようになった。
古いPCなので画質は良くないが画質が問題にするほど良い番組は別部屋の大型のテレビで見ればよいのである。ながらで見るテレビにはこれで充分である。千円程度と安いし場所も取らないのが一番である。
BNCTが未来のがん治療法なんだって!? ― 2024年06月24日 19:12
今日(6月24日)午後のテレビ朝日のドクターXの再放送ではBNCT(ホウ素中性子捕獲療法)によるがん治療が取り上げられていた。BNCTは、ホウ素薬剤ががん細胞に集中する性質を利用し、体外から照射した中性子がホウ素と核反応して発生するアルファ線など飛程の短い粒子により、がん細胞のみを選択的に死滅させる治療法である。
https://stella-pharma.co.jp/bnct/
この番組のシナリオで治療対象が甲状腺がんとしている事に対してはステラファーマ社から誤解をまねくとのコメントが出ている。
https://stella-pharma.co.jp/blog/1353/
しかし、より大きな誤解を招くこの番組の問題点は「BNCTが未来の治療法である」というセリフが数回あったことである。
ステラファーマ社の解説(下記サイトのBNCTの歴史参照)にあるように、海外では1930年代から、日本でも1960年代から500症例以上の治療実績がある。BNCTはドクターXでも手術困難な脳内に拡散した脳腫瘍や頸頭部がん、体内各部に転移した末期がんでも治療可能な治療法として注目されていた。
https://stella-pharma.co.jp/bnct/
それがなぜ、2020年代まで実用化が遅れたのか。それは原子力離れの世情が大きく影響している。
1960~70年代にかけて、原研JRR-3や武蔵工大炉、京大炉などで研究用原子炉の中性子を利用した、手術困難ながん患者へのBNCT治療が行われていた。
しかし、その後の日本国内の原子力への逆風の影響もあり、これらの研究炉の多くは廃炉に追い込まれ、原子炉中性子によるBNCT治療の開発ができる場所がなくなっていった。
原子炉が利用できないため、住友重機など加速器メーカーによる加速器で発生する中性子を用いたBNCTシステムの開発が行われ、2020年代になってやっと実用レベルの中性子強度が加速器でも得られるようになったのである。
研究用原子炉による中性子束レベルよりも加速器による中性子束レベルが5桁以上小さかったため、なかなか治療に使える中性子発生装置が加速器では実現できなかった。しかし、近年、主に加速器の中性子発生部分(加速された陽子が金属板に衝突するターゲット部分)の構造改良が進み、数時間の照射で治療効果が得られるレベルまで、システムが改良できたのである。患者を何日間も加速器の横にじっと寝させておく事は不可能である。
問題は、加速器の製造コストが高く、その原価償却費用が大分部分を占めるため一人当たりの治療費も実質的に数百万円レベルになることである。この費用の低減のためには、照射可能な患者数を増やせるよう、加速器の中性子レベルをさらに2桁程度はあげたいところであるが、ターゲットの冷却の問題がクリティカルになり、簡単には安くできない。
加速器に比べ、研究用原子炉の中性子束レベルは3桁以上は大きいきいのである。もし、研究用原子炉が各地に設置され、BNCT治療が可能になれば、患者当たり数万円レベルの費用で多くのがん患者がこの治療を受けることが可能になる。
この点も含めて日本人の原子力利用への考え方、マスコミの報道姿勢が見直される必要がある。
加速器でもある程度の放射能は発生しているのである。更に陽子加速のための大量の電力も必要である。一方、がん治療に伴う医療費の大幅削減も急務である。
原子炉によるBNCT治療法開発を行っていた武蔵工大炉は、高度成長期に周辺が宅地化され、その近隣住民の反対運動で廃炉に追い込まれた。こういう歴史を忘れてはならない。
https://stella-pharma.co.jp/bnct/
この番組のシナリオで治療対象が甲状腺がんとしている事に対してはステラファーマ社から誤解をまねくとのコメントが出ている。
https://stella-pharma.co.jp/blog/1353/
しかし、より大きな誤解を招くこの番組の問題点は「BNCTが未来の治療法である」というセリフが数回あったことである。
ステラファーマ社の解説(下記サイトのBNCTの歴史参照)にあるように、海外では1930年代から、日本でも1960年代から500症例以上の治療実績がある。BNCTはドクターXでも手術困難な脳内に拡散した脳腫瘍や頸頭部がん、体内各部に転移した末期がんでも治療可能な治療法として注目されていた。
https://stella-pharma.co.jp/bnct/
それがなぜ、2020年代まで実用化が遅れたのか。それは原子力離れの世情が大きく影響している。
1960~70年代にかけて、原研JRR-3や武蔵工大炉、京大炉などで研究用原子炉の中性子を利用した、手術困難ながん患者へのBNCT治療が行われていた。
しかし、その後の日本国内の原子力への逆風の影響もあり、これらの研究炉の多くは廃炉に追い込まれ、原子炉中性子によるBNCT治療の開発ができる場所がなくなっていった。
原子炉が利用できないため、住友重機など加速器メーカーによる加速器で発生する中性子を用いたBNCTシステムの開発が行われ、2020年代になってやっと実用レベルの中性子強度が加速器でも得られるようになったのである。
研究用原子炉による中性子束レベルよりも加速器による中性子束レベルが5桁以上小さかったため、なかなか治療に使える中性子発生装置が加速器では実現できなかった。しかし、近年、主に加速器の中性子発生部分(加速された陽子が金属板に衝突するターゲット部分)の構造改良が進み、数時間の照射で治療効果が得られるレベルまで、システムが改良できたのである。患者を何日間も加速器の横にじっと寝させておく事は不可能である。
問題は、加速器の製造コストが高く、その原価償却費用が大分部分を占めるため一人当たりの治療費も実質的に数百万円レベルになることである。この費用の低減のためには、照射可能な患者数を増やせるよう、加速器の中性子レベルをさらに2桁程度はあげたいところであるが、ターゲットの冷却の問題がクリティカルになり、簡単には安くできない。
加速器に比べ、研究用原子炉の中性子束レベルは3桁以上は大きいきいのである。もし、研究用原子炉が各地に設置され、BNCT治療が可能になれば、患者当たり数万円レベルの費用で多くのがん患者がこの治療を受けることが可能になる。
この点も含めて日本人の原子力利用への考え方、マスコミの報道姿勢が見直される必要がある。
加速器でもある程度の放射能は発生しているのである。更に陽子加速のための大量の電力も必要である。一方、がん治療に伴う医療費の大幅削減も急務である。
原子炉によるBNCT治療法開発を行っていた武蔵工大炉は、高度成長期に周辺が宅地化され、その近隣住民の反対運動で廃炉に追い込まれた。こういう歴史を忘れてはならない。
生年月日と年齢の間 ― 2023年10月24日 06:44
昨日のモーニングショーで石原良純氏と玉川徹氏が生年月日が個人情報かどうかといったテーマで議論していた。
では、年齢は個人情報なのだろうか。
新聞もテレビもニュースでは、当人が公人やタレント、犯罪者でなくても ( )付きで年齢を公開しているのが普通にある。
年齢も犯罪組織に渡れば生年月日同様悪用される可能性は強い。高齢者がターゲットになりやすいのは、モーニングショーの参加者はみな合意していたように見える。
ところがその当事者の所属するマスメディア業界が、個人情報であるはずの年齢を大々的に公開している。この矛盾の方を先に議論してもらいたいものだ。
では、年齢は個人情報なのだろうか。
新聞もテレビもニュースでは、当人が公人やタレント、犯罪者でなくても ( )付きで年齢を公開しているのが普通にある。
年齢も犯罪組織に渡れば生年月日同様悪用される可能性は強い。高齢者がターゲットになりやすいのは、モーニングショーの参加者はみな合意していたように見える。
ところがその当事者の所属するマスメディア業界が、個人情報であるはずの年齢を大々的に公開している。この矛盾の方を先に議論してもらいたいものだ。
ジャニーズ問題と中島みゆきの歌 ― 2023年10月06日 04:48
ジャニーズ事務所が公開した調査報告書
https://saihatsuboushi.com/%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%EF%BC%88%E5%85%AC%E8%A1%A8%E7%89%88%EF%BC%89.pdf
と引用されているNEW YORK TIMESの2000年1月の記事
https://www.nytimes.com/2000/01/30/world/in-japan-tarnishing-a-star-maker.html
を眺めてみた。
確かにこれはマスコミの不作為による保身である。その日本人マスコミに対する皮肉がこの新聞記事にも書かれている。
アメリカなら20年前には処理されていた問題だろう。しかし、関係者がこの世からいなくなるまでは日本のマスコミは議論したくなかったということである。
これらを読んで想起されるのは、森進一の「襟裳岬」と中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」という詩である。
襟裳岬ではコーヒーを飲みながら「黙りとおした年月を温め」るのだが、中島みゆきのは酒で「酔いつぶれながら」嘘を信じようとしている。
私も酒を飲んだ翌日はコーヒーをたくさん飲むことにしている典型的な日本人であるが、批判だけ繰り返す一部マスコミの保身はいつまで続くのだろうか。前向きの解決策提案が業界人ならいくつもあるのではないだろうか。
苦渋の関係者への支援も忘れてはならない。
https://saihatsuboushi.com/%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%EF%BC%88%E5%85%AC%E8%A1%A8%E7%89%88%EF%BC%89.pdf
と引用されているNEW YORK TIMESの2000年1月の記事
https://www.nytimes.com/2000/01/30/world/in-japan-tarnishing-a-star-maker.html
を眺めてみた。
確かにこれはマスコミの不作為による保身である。その日本人マスコミに対する皮肉がこの新聞記事にも書かれている。
アメリカなら20年前には処理されていた問題だろう。しかし、関係者がこの世からいなくなるまでは日本のマスコミは議論したくなかったということである。
これらを読んで想起されるのは、森進一の「襟裳岬」と中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」という詩である。
襟裳岬ではコーヒーを飲みながら「黙りとおした年月を温め」るのだが、中島みゆきのは酒で「酔いつぶれながら」嘘を信じようとしている。
私も酒を飲んだ翌日はコーヒーをたくさん飲むことにしている典型的な日本人であるが、批判だけ繰り返す一部マスコミの保身はいつまで続くのだろうか。前向きの解決策提案が業界人ならいくつもあるのではないだろうか。
苦渋の関係者への支援も忘れてはならない。
野球やサッカーを生で視なくても良い理由 ― 2023年04月10日 12:16
スポーツ中継ならなんでもそうだが、結果が分かってから見てもあまり面白くはない。生での緊張感を感じられないからだ。
ただ、もうひとつだけ生で見たい理由がある。それは生だと自分が応援しているチーム、選手への祈りが通じた結果、勝利に貢献できるのではないかと思い込むことである。
前者ならば、興奮できるので楽しいということになるが、世の中にはほかにも同じような緊張と興奮のアクティビティは多い。
実は、後者の理由が生で見たいという真の理由であろう。
しかし、ここで興ざめの話が出てくる。(誠に申し訳ない)
テレビ中継というものは時間遅れがある。真の生ではない。
それどころか、実は目に入ってくるものは全て過去のことなのである。光の速度は有限なので、目に入ったという時点ですでに過去のことを見ていることになる。真の生など存在しないのである。そこで祈って念を送っても時間遅れで選手には届いてしまう。なぜなら、念力であれ脳波であれ、光の速度を越えられるものは世の中には存在しない。即ち、応援という行為は、その現場でいても勝負の瞬間には意味がない行為である。
だが、勝負の瞬間よりも一瞬前に状況を把握して声援を送ることは有効である。確かに、勝負の瞬間よりは一瞬早い時間での念によるものなのでピンボケになる可能性はあるが、ないよりは大分ましである。
しかし、テレビの場合には生中継というのは錯覚である。どのくらい時間遅れがあるのかは放送関係者のみが分かることである。
従って、本当に生に近い映像なのか、かなり遅れた映像なのかは視聴者には確認できない。それなら生で見る理由は無くなるはずではないか。
このような興ざめのことを言うと視聴率が落ちるかもしれない。それでも、我々は錯覚の中に生きており、生放送は現在起こっていることだと信じて応援するのである。
だが、冷静に考えれば、生で視なくてもひいきの選手を応援をし、念を事前に送ることはできるのである。前の晩に念を送っても、当日の真の生の一瞬前に送っても送ったという観点では同じことだからである。
これこそが、大リーグ中継を早朝に起きてみる必要がない理由である。(今朝の寝坊の言い訳でした。)
ただ、もうひとつだけ生で見たい理由がある。それは生だと自分が応援しているチーム、選手への祈りが通じた結果、勝利に貢献できるのではないかと思い込むことである。
前者ならば、興奮できるので楽しいということになるが、世の中にはほかにも同じような緊張と興奮のアクティビティは多い。
実は、後者の理由が生で見たいという真の理由であろう。
しかし、ここで興ざめの話が出てくる。(誠に申し訳ない)
テレビ中継というものは時間遅れがある。真の生ではない。
それどころか、実は目に入ってくるものは全て過去のことなのである。光の速度は有限なので、目に入ったという時点ですでに過去のことを見ていることになる。真の生など存在しないのである。そこで祈って念を送っても時間遅れで選手には届いてしまう。なぜなら、念力であれ脳波であれ、光の速度を越えられるものは世の中には存在しない。即ち、応援という行為は、その現場でいても勝負の瞬間には意味がない行為である。
だが、勝負の瞬間よりも一瞬前に状況を把握して声援を送ることは有効である。確かに、勝負の瞬間よりは一瞬早い時間での念によるものなのでピンボケになる可能性はあるが、ないよりは大分ましである。
しかし、テレビの場合には生中継というのは錯覚である。どのくらい時間遅れがあるのかは放送関係者のみが分かることである。
従って、本当に生に近い映像なのか、かなり遅れた映像なのかは視聴者には確認できない。それなら生で見る理由は無くなるはずではないか。
このような興ざめのことを言うと視聴率が落ちるかもしれない。それでも、我々は錯覚の中に生きており、生放送は現在起こっていることだと信じて応援するのである。
だが、冷静に考えれば、生で視なくてもひいきの選手を応援をし、念を事前に送ることはできるのである。前の晩に念を送っても、当日の真の生の一瞬前に送っても送ったという観点では同じことだからである。
これこそが、大リーグ中継を早朝に起きてみる必要がない理由である。(今朝の寝坊の言い訳でした。)
なぜ田中碧の2点目は認められたか。 ― 2022年12月02日 07:04

グループリーグ突破、おめでとうニッポン。
テレビの映像では、三苫のカバーしたときに、ボールはすでにゴールラインを越えたように見えた。従来ならば、ゴールキックになっていた場面である。
そこで、サッカールールとVARの出番である。
「第9条 ボールインプレーおよびボールアウトオブプレー
1. ボールアウトオブプレー
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる。
・グラウンド上または空中で、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた。
・主審がプレーを停止した。
・ボールが審判員に触れ、競技のフィールド内にあり、次のようになった場合、
・チームが大きなチャンスとなる攻撃を始める。または、
・ボールが直接ゴールに入る。または、
・ボールを保持するチームが替わる。
こうしたすべてのケースでは、プレーは、ドロップボールによって再開される。」
このルールにより、三苫が触れた瞬間、ボールは完全にはゴールラインを越えていないとVARにて判断されたのである。
この数センチの差が天国と地獄の境界であった。
実はこのルールは得点でのボールとゴールラインの関係との整合性にある。図に示すように、ゴールのためには完全にボールがゴールラインを越えなければならない。ーということは、完全にゴールラインを越えなければまだインプレイの状態にあるということである。(素人の解説でした。)
これは、日本の勝利というよりもテクノロジーの勝利ともいえる試合であった。審判の目であればゴールキックになっていただろう。
ヒトはそれでも進化しているという証明の一部である。
ただし、FIFAにはこのVARシステムが第三者に侵入されて画像書き換えができないようデータを防護できるシステムの開発が要請されるであろう。これが日本ースペイン戦の技術上の教訓である。(年寄りの心配事)
テレビの映像では、三苫のカバーしたときに、ボールはすでにゴールラインを越えたように見えた。従来ならば、ゴールキックになっていた場面である。
そこで、サッカールールとVARの出番である。
「第9条 ボールインプレーおよびボールアウトオブプレー
1. ボールアウトオブプレー
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる。
・グラウンド上または空中で、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた。
・主審がプレーを停止した。
・ボールが審判員に触れ、競技のフィールド内にあり、次のようになった場合、
・チームが大きなチャンスとなる攻撃を始める。または、
・ボールが直接ゴールに入る。または、
・ボールを保持するチームが替わる。
こうしたすべてのケースでは、プレーは、ドロップボールによって再開される。」
このルールにより、三苫が触れた瞬間、ボールは完全にはゴールラインを越えていないとVARにて判断されたのである。
この数センチの差が天国と地獄の境界であった。
実はこのルールは得点でのボールとゴールラインの関係との整合性にある。図に示すように、ゴールのためには完全にボールがゴールラインを越えなければならない。ーということは、完全にゴールラインを越えなければまだインプレイの状態にあるということである。(素人の解説でした。)
これは、日本の勝利というよりもテクノロジーの勝利ともいえる試合であった。審判の目であればゴールキックになっていただろう。
ヒトはそれでも進化しているという証明の一部である。
ただし、FIFAにはこのVARシステムが第三者に侵入されて画像書き換えができないようデータを防護できるシステムの開発が要請されるであろう。これが日本ースペイン戦の技術上の教訓である。(年寄りの心配事)
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