ゾンダーコマンドと特攻隊2021年01月02日 11:30

NHKーBSでユダヤ人でありながらアウシュビッツで働き、生還した2人のユダヤ人の紹介をしていた。彼らの仕事は殺されたユダヤ人の死体処理である。彼ら収容所で働くユダヤ人たちはゾンダーコマンドと呼ばれていたそうである。
その中の一人の男の娘の話では、父親はいつも怒っていたが、当時のことは何も話さなかったそうである。もう一人は、当時の手記を書きながら、祖国を離れ、アメリカで復讐のために生きると言い、いつも優しく娘に接したそうである。
ある元日本海軍の零戦特攻隊員は、生き残ったが家族には殆ど当時の話をしなかった。特攻帰りと言われ、終戦で一気に変わった世間の戦争に対する風向きを一人受け、国だけでなく、国民にも裏切られた気分であったであろう。
そして誰も信じられなくなり、自分だけを頼りに冷たい世間の目の中で生きれば、ゾンダーコマンド帰りも特攻隊帰りも同じように人間不信になるのは不思議ではない。
彼ら自身がその不条理さを記録に残せれば、復讐の機会もあるだろうし、後世への教訓にもなるであろう。しかし、記録に残せず、深い心の澱とともに亡くなる人も多いであろう。
日本も様々な悲劇と事件を経験してきた。歴史の真実と関係者の心情を可能な限り記録に残すことが義務であり、人類の希望にもなるであろう。
以下は関係記録メモ。
http://yokoyamashindo.asablo.jp/blog/2019/12/09/9187148

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