理研は雇止めを撤回すべきだ! ― 2023年05月18日 18:26
理研とは何の利益相反もないが、かつて、複数の知人がいた。彼らは全員、研究者として優秀な人間で、海外での学会発表でも常に賞賛されている人々であった。
今日のニュースによれば、97人が雇止めにあったそうである。10年ルールという根拠もエビデンスもない文科省ベースの規則に従って辞めさせられた。研究はスポーツでも営業でもない。殆どの研究は10年で目立った成果を生むことはない。10年の根拠はない。10年ということ自体が、10進法を信じる誰かが決めた無意味な期限である。単に一般人の指が10本あっただけで決められら10進法にどんな科学的根拠があるのだろうか、
理研が文科省の補助金を欲しいというのは分かるが、その結果、日本の頭脳が流出したり、無駄に市井に埋もれてしまう。理研には理事長決済による雇用システムがあり、気に入られた研究者は再雇用されるそうだ。これこそ、職権乱用である。雇止めされた研究者と再雇用された研究者を判別できる客観的な指標があるなら公表すべきだ。それが税金を使う研究所の義務であるが、そのような指標についての情報は聞いたことがない。恣意的に決まっているに違いない。
このような民間会社のような恣意的判断で、理研のような日本の中枢研究機関のレベルを下げることは、国立大学法人の研究開発能力に関する地盤沈下と同様、日本の研究開発能力に対する将来を危うくするものである。
早急に雇止めを撤回すべきだ。
理研とはリケンわかめを朝頂く以外なんの利害関係もないのだが、オジサンは怒っているゾ。
今日のニュースによれば、97人が雇止めにあったそうである。10年ルールという根拠もエビデンスもない文科省ベースの規則に従って辞めさせられた。研究はスポーツでも営業でもない。殆どの研究は10年で目立った成果を生むことはない。10年の根拠はない。10年ということ自体が、10進法を信じる誰かが決めた無意味な期限である。単に一般人の指が10本あっただけで決められら10進法にどんな科学的根拠があるのだろうか、
理研が文科省の補助金を欲しいというのは分かるが、その結果、日本の頭脳が流出したり、無駄に市井に埋もれてしまう。理研には理事長決済による雇用システムがあり、気に入られた研究者は再雇用されるそうだ。これこそ、職権乱用である。雇止めされた研究者と再雇用された研究者を判別できる客観的な指標があるなら公表すべきだ。それが税金を使う研究所の義務であるが、そのような指標についての情報は聞いたことがない。恣意的に決まっているに違いない。
このような民間会社のような恣意的判断で、理研のような日本の中枢研究機関のレベルを下げることは、国立大学法人の研究開発能力に関する地盤沈下と同様、日本の研究開発能力に対する将来を危うくするものである。
早急に雇止めを撤回すべきだ。
理研とはリケンわかめを朝頂く以外なんの利害関係もないのだが、オジサンは怒っているゾ。
レクサスのクラクションとゼレンスキー大統領訪日 ― 2023年05月21日 09:14
今朝、ガソリンスタンドの前を歩いていたら、小さなクラクションの音の後、男性の怒鳴り声が聞こえた。振り返ると、小型車の前輪の横で空気圧調整をしていた男性に対し、ぎりぎり横をすり抜けようとしたレクサスが警告のクラクションを鳴らしたらしい。小型車の前の男性は、後ろから突然鳴らされて驚き、レクサスに向かって怒鳴ったという事態である。
よくある場面である。しかし、このような場面はいつまでたってもなくならない。まるで戦争のようなものである。このコミュニケーションの行き違いはどこから来るのだろうか。
小型車の男性は、普通に空気圧調整をしていた。そこに突然、クラクションを背中から鳴らされたら、勝手にしやがれというわけにはいかない。驚いてしまう。それが、ましてレクサスだったら、見下されたように気分も多少は生じるだろう。
レクサスの運転手は、危険を感じたのなら、窓を開けて一言「すみません。通ります」といえば良かったのである。それが面倒なら、この時代、SIRIかGOOGLEに頼んで、代わって発声するような装置もつけられたであろう。
それができなかったのが、プーチン大統領である。NATOの拡大圧力の危険を感じ、西側に警告する(=クラクションを鳴らす)つもりでキエフに進行してみたが、大規模な戦争状態に突入してしまい、引き返せなくなった。
このような間接的な警報などというコミュニケーション手段の難しさに気づき、口頭での対面での会議の重要性を認識して、暗殺という危険を冒して核国首脳と直接対話をするために来日したのが、ゼレンスキー大統領である。
ちょっとしたコミュニケーションの能力の差が、世界が戦争になるか、平和になるかを決めることになる。
今や、AIが瞬間的に通訳してくれる時代である。変なプライドを捨てて、どんな状況でも正確なコミュニケーションをできるように学ぶ必要がある。それが、ひいては世界平和につながると思う。
よくある場面である。しかし、このような場面はいつまでたってもなくならない。まるで戦争のようなものである。このコミュニケーションの行き違いはどこから来るのだろうか。
小型車の男性は、普通に空気圧調整をしていた。そこに突然、クラクションを背中から鳴らされたら、勝手にしやがれというわけにはいかない。驚いてしまう。それが、ましてレクサスだったら、見下されたように気分も多少は生じるだろう。
レクサスの運転手は、危険を感じたのなら、窓を開けて一言「すみません。通ります」といえば良かったのである。それが面倒なら、この時代、SIRIかGOOGLEに頼んで、代わって発声するような装置もつけられたであろう。
それができなかったのが、プーチン大統領である。NATOの拡大圧力の危険を感じ、西側に警告する(=クラクションを鳴らす)つもりでキエフに進行してみたが、大規模な戦争状態に突入してしまい、引き返せなくなった。
このような間接的な警報などというコミュニケーション手段の難しさに気づき、口頭での対面での会議の重要性を認識して、暗殺という危険を冒して核国首脳と直接対話をするために来日したのが、ゼレンスキー大統領である。
ちょっとしたコミュニケーションの能力の差が、世界が戦争になるか、平和になるかを決めることになる。
今や、AIが瞬間的に通訳してくれる時代である。変なプライドを捨てて、どんな状況でも正確なコミュニケーションをできるように学ぶ必要がある。それが、ひいては世界平和につながると思う。
ゼレンスキー大統領のウエアとロシアのバッジ文化 ― 2023年05月22日 18:13
今回のゼレンスキー大統領の広島でのウエアに限らず、テレビで見るゼレンスキー大統領は常にラフともいえるウエアを着ている。勿論、国民に対する戦争状態をアピールする狙いもあるだろうが、それならば、軍服のような格好もありうるはずだ。
これは、一般にはどの程度知られているか知らないが、ロシアにはバッジ文化というべきものがある。どこかに旅行に出かけるとその記念にバッジを購入する。なにか栄誉を貰うとバッジを受ける。有名な組織の一員になるとそのバッジを貰う。そのようにして、大量のバッジを集め、自慢しあうのである。
従って、旧ソ連の政治家や、ロシアの軍人が、胸の前に大量の飾りのようなバッジをつけた姿をニュースで見るのは彼らの誇りの象徴なのである。
これは、彼らのプライドの象徴でもあるので、常に身ぎれいにしておく必要がある。即ち、どこかの国の政治家と同様、前線は民間組織とかに任せて、安全圏から軍事作戦を指揮するというのがロシアの組織のやり方なのだろう。
一方、ゼレンスキー大統領は、その対極にいる。バッジや見せ方よりも実際の行動力、影響力が重要なのであろう。その結果、常に行動的だが見栄えのしないウエアで、活動するスタイルにならざるを得ない。
しかし、戦場ではロシアが勝つか、ウクライナが勝つかのどちらかだろう。ケネディ家の家訓は、「歴史上常に正しい者が勝つわけではない。往々にして悪いものが勝つ。」というものである。
我々がより良い世界を構築するためにどう行動すればよいのか。それを決めるうえで、我々はケネディ家の家訓に従う必要はない。
これは、一般にはどの程度知られているか知らないが、ロシアにはバッジ文化というべきものがある。どこかに旅行に出かけるとその記念にバッジを購入する。なにか栄誉を貰うとバッジを受ける。有名な組織の一員になるとそのバッジを貰う。そのようにして、大量のバッジを集め、自慢しあうのである。
従って、旧ソ連の政治家や、ロシアの軍人が、胸の前に大量の飾りのようなバッジをつけた姿をニュースで見るのは彼らの誇りの象徴なのである。
これは、彼らのプライドの象徴でもあるので、常に身ぎれいにしておく必要がある。即ち、どこかの国の政治家と同様、前線は民間組織とかに任せて、安全圏から軍事作戦を指揮するというのがロシアの組織のやり方なのだろう。
一方、ゼレンスキー大統領は、その対極にいる。バッジや見せ方よりも実際の行動力、影響力が重要なのであろう。その結果、常に行動的だが見栄えのしないウエアで、活動するスタイルにならざるを得ない。
しかし、戦場ではロシアが勝つか、ウクライナが勝つかのどちらかだろう。ケネディ家の家訓は、「歴史上常に正しい者が勝つわけではない。往々にして悪いものが勝つ。」というものである。
我々がより良い世界を構築するためにどう行動すればよいのか。それを決めるうえで、我々はケネディ家の家訓に従う必要はない。
INTELとAMD(RYZEN)のCPUによる計算誤差問題 ― 2023年05月23日 18:33
手元に2種類のパソコンがあり、両方ともWINDOWS10の64ビット版なのだが、CPUが一つはINTELi7でもう一つはRYZEN7である。RYZENのほうが安くて、早いため、RYZENに移行しようとしたためである。
しかし、困ったことにこの両者で、まったく同じデータ、プログラムを使っても結果に0.01%程度の差が生じる。(本ブログ4月7日付参照)
その理由がほぼ分かってきた。主要因は
浮動小数点データ(Eタイプデータ)に対するINTEL(i7)とRYZEN7の二進数への換算方式の差によるものである。
(計算速度を上げるために各社2進数への換算方法に独特の工夫をしている。一般に同世代ではRYZENの方がちょっと早くなる。)
検討した例題の計算において、入力データや途中の計算値に概ねE-10以下の小さな数値が含まれていなければ、INTELとRYZENで同一の結果を得ることができる。
しかし、この計算の途中で概ねE-10よりも小さいデータが生じたため、最終的な計算結果にCPU依存性が生じたものと推定できる。
その原因として、データ数値は10進数で入出力されるが、計算機内部では2進数になる。数値が小さいと、その換算時に必ず誤差が生じるが、上述のように換算方式がCPUにより異なるため
浮動小数点数値については、CPUの依存性が生じることになる。(整数値のみの計算、又は2進数換算値が一致するような比較的大きなEタイプの数値であれば、両者は一致する。)
この問題については、下記のサイトに説明されているように概ねE-10程度より小さい数値では2進数換算の影響が10進数表示において差として表れるようである。この問題はプログラマーがシステムを構築する際に注意すべき問題となっている。(INTELでもi5世代CPUとi7世代CPUでも差があるようだ。)
https://jpdscore.github.io/blog/vs/what-developers-should-know-about-floating-point/#:~:text=%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%AB%E3%80%81CPU,%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%AE%97%E5%91%BD%E4%BB%A4%E8%87%AA%E4%BD%93%E3%81%AE%E6%80%A7%E8%B3%AA%E3%82%84%E9%A0%86%E5%BA%8F%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%9C%80%E9%81%A9%E5%8C%96%E5%87%A6%E7%90%86%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E7%AD%89%E3%80%81%E8%A4%87%E6%95%B0%E3%81%AE%E8%A6%81%E5%9B%A0%E3%81%8C%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%8110%20%E9%80%B2%E6%95%B0%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%AE%97%E3%81%A7%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%90%8C%E6%A7%98%E3%81%AE%E5%80%A4%E3%81%8C%E5%BE%97%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%A8%E6%9C%9F%E5%BE%85%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%8A%B6%E6%B3%81%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%81%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E3%81%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%AE%97%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%A7%E3%81%AF%E8%AA%A4%E5%B7%AE%E3%81%8C%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
また、積和計算(FMA計算)においてもこれに関連してCPU差がしょうじるとのことで、詳しくは下記サイトに説明されている。
https://qiita.com/mod_poppo/items/e6577df362f44a3ef8dd
このようなCPUによる計算値の差は、工学的計算において、高精度計算を行う場合、Eタイプの小さな数値は普通に扱われるので、特に系統的なサーベイ計算では注意すべきポイントである。
また、パソコンメーカー、CPUメーカーもその差を互いに表示することで将来的なトラブルの発生を予防できるだろう。
これは本質的に浮動小数点の10進数表示を2進数表示した場合の有効桁数に関わる原理的な誤差なので、どちらが正しいということは言えない。しかし、結果に差があることは確かなので、異なるCPUによる結果を同一条件での計算結果と見なすことはできない。組織的で大規模なサーベイ計算やそれらの比較を行う場合には特に留意すべき点である。
しかし、困ったことにこの両者で、まったく同じデータ、プログラムを使っても結果に0.01%程度の差が生じる。(本ブログ4月7日付参照)
その理由がほぼ分かってきた。主要因は
浮動小数点データ(Eタイプデータ)に対するINTEL(i7)とRYZEN7の二進数への換算方式の差によるものである。
(計算速度を上げるために各社2進数への換算方法に独特の工夫をしている。一般に同世代ではRYZENの方がちょっと早くなる。)
検討した例題の計算において、入力データや途中の計算値に概ねE-10以下の小さな数値が含まれていなければ、INTELとRYZENで同一の結果を得ることができる。
しかし、この計算の途中で概ねE-10よりも小さいデータが生じたため、最終的な計算結果にCPU依存性が生じたものと推定できる。
その原因として、データ数値は10進数で入出力されるが、計算機内部では2進数になる。数値が小さいと、その換算時に必ず誤差が生じるが、上述のように換算方式がCPUにより異なるため
浮動小数点数値については、CPUの依存性が生じることになる。(整数値のみの計算、又は2進数換算値が一致するような比較的大きなEタイプの数値であれば、両者は一致する。)
この問題については、下記のサイトに説明されているように概ねE-10程度より小さい数値では2進数換算の影響が10進数表示において差として表れるようである。この問題はプログラマーがシステムを構築する際に注意すべき問題となっている。(INTELでもi5世代CPUとi7世代CPUでも差があるようだ。)
https://jpdscore.github.io/blog/vs/what-developers-should-know-about-floating-point/#:~:text=%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%AB%E3%80%81CPU,%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%AE%97%E5%91%BD%E4%BB%A4%E8%87%AA%E4%BD%93%E3%81%AE%E6%80%A7%E8%B3%AA%E3%82%84%E9%A0%86%E5%BA%8F%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%9C%80%E9%81%A9%E5%8C%96%E5%87%A6%E7%90%86%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E7%AD%89%E3%80%81%E8%A4%87%E6%95%B0%E3%81%AE%E8%A6%81%E5%9B%A0%E3%81%8C%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%8110%20%E9%80%B2%E6%95%B0%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%AE%97%E3%81%A7%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%90%8C%E6%A7%98%E3%81%AE%E5%80%A4%E3%81%8C%E5%BE%97%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%A8%E6%9C%9F%E5%BE%85%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%8A%B6%E6%B3%81%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%81%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E3%81%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%AE%97%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%A7%E3%81%AF%E8%AA%A4%E5%B7%AE%E3%81%8C%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
また、積和計算(FMA計算)においてもこれに関連してCPU差がしょうじるとのことで、詳しくは下記サイトに説明されている。
https://qiita.com/mod_poppo/items/e6577df362f44a3ef8dd
このようなCPUによる計算値の差は、工学的計算において、高精度計算を行う場合、Eタイプの小さな数値は普通に扱われるので、特に系統的なサーベイ計算では注意すべきポイントである。
また、パソコンメーカー、CPUメーカーもその差を互いに表示することで将来的なトラブルの発生を予防できるだろう。
これは本質的に浮動小数点の10進数表示を2進数表示した場合の有効桁数に関わる原理的な誤差なので、どちらが正しいということは言えない。しかし、結果に差があることは確かなので、異なるCPUによる結果を同一条件での計算結果と見なすことはできない。組織的で大規模なサーベイ計算やそれらの比較を行う場合には特に留意すべき点である。
ヒトは何故山に登るのか? ― 2023年05月26日 07:24
歩きながら考えた。
街を歩けば角がある。
蝶も風吹けば流される。
とかくこの世は分からない。
と思いながら、ふと見上げると軒の向こうに見慣れぬ小高い杜が見える。
大通りから左側の路地に入りその先に杜はあるようだ。
その杜を目指して、裏道を辿ると、大きな鳥居が現れた。
それは、杉山神社というその付近では結構大きな神社だった。
周辺はすでに都市化しているが、その一角だけは、小高い森になっており、
石段の先に大きな社があった。
昔のヒトはなぜ、此処に社を建てたのだろう。
それはどこからも見えるからに違いない。そして、思った。
ヒトが山に登るのは、神に近づけるという意味もあるかもしれないが、
高いところに登ると世界全体が見渡せるという知的好奇心のなせる業なのだろう。
いつも平地を歩いていると遠くに理想郷があるのかもしれない。それを高いところに登ってみてみたいという本能が、安全な平地に住むよりも、山登りというリスクのある行為に向かわせるのだろう。
夏目漱石は素晴らしい文章を残してくれた。有難い。
街を歩けば角がある。
蝶も風吹けば流される。
とかくこの世は分からない。
と思いながら、ふと見上げると軒の向こうに見慣れぬ小高い杜が見える。
大通りから左側の路地に入りその先に杜はあるようだ。
その杜を目指して、裏道を辿ると、大きな鳥居が現れた。
それは、杉山神社というその付近では結構大きな神社だった。
周辺はすでに都市化しているが、その一角だけは、小高い森になっており、
石段の先に大きな社があった。
昔のヒトはなぜ、此処に社を建てたのだろう。
それはどこからも見えるからに違いない。そして、思った。
ヒトが山に登るのは、神に近づけるという意味もあるかもしれないが、
高いところに登ると世界全体が見渡せるという知的好奇心のなせる業なのだろう。
いつも平地を歩いていると遠くに理想郷があるのかもしれない。それを高いところに登ってみてみたいという本能が、安全な平地に住むよりも、山登りというリスクのある行為に向かわせるのだろう。
夏目漱石は素晴らしい文章を残してくれた。有難い。
無敵の人にならない方法 ― 2023年05月30日 04:15
無敵の人とは、最近ニュースショウを賑わせている事件の容疑者のように、何も喪うものは無いと思い込み、自分も自分の周囲のものも全て破壊することに生き甲斐を感じるようになったヒトの事を指す。
これは、競争社会でありながら、個性、多様性が尊重されない日本のような社会で、伝統的な強調性と名誉を重視する価値観の中で生きざるを得ないヒトの中には、一定の確率で生じる必然とも言える現象である。
今回のような悲劇的な無敵のヒトによる事件は、過去から繰り返し起こってきた。彼らの目的は、自己の社会的認知であろう。個人主義が未発達の日本では、他人との比較で目立つ、或いは 、一定の居場所をムラ社会の中で確保する事が、その人にとっても、家族にとっても最も重要だった。これが達成できそうもないと認識した時に、名誉を重んじるヒトは無敵のヒトになり易い。
無敵のヒトは、その定義からして、平時のテロリストと言える。即ち、中東でよくある自爆テロと同様、自分の命を掛けた、周囲及び社会への意義申し立てと観る事ができる。
テロリストを完全になくす事は出来ないが、少なくする方法はある。それが無敵のヒトを減らす方法にもなる。
それはどんなものか。
ひとつは、社会が、現状への異議申し立ての場を用意する事である。具体的には、暴力的な手段なしに、その人の主張を社会的に発表できる場を用意することであり、従来のデモが相当する。個人主義が当然のフランスでは、常にデモが起こっているが、日本では規制が強すぎて、政治的団体以外デモを起こす事が難しい。これが異議申し立てをしたいがコミュニケーションが不得意なヒトを無敵のヒトに追い込む事になる。
現代では、 アサブロのようなブログもデモに代わる重要な異議申し立て手段であろう。今回の事件の容疑者も、ブログやSNSで言いたいことを発信していたら、事態はだいぶ変わっていただろう。
もう一つの視点は、個人の価値観の高度化、多様化のための環境整備である。彼の認識が 、日本の強調性、ムラ社会での役割分担という伝統的な価値観に染まっていたからこそ、無敵のヒトになったとも言える。
このような日本の伝統的な価値観は、現代の個性、多様性重視の世界観、歴史観とは相入れない。彼が、価値観を変化させる一つの方法は 、学びである。人間の歴史、この宇宙の様々な事象を知るだけでも彼の狭いムラ社会の価値観がつまらないものであったと認識出来ただろう。
ネットででも、従来の通信教育でも、現在、様々な学習の機会がある。閉じこもりだからこそ、このような学習は可能であり、本人の価値観も変える事ができる。
これを自ら進んで行うのは難しいかもしれないが、いろいろなメディアが多様な発信をする事で、テロリストや無敵なヒトのような固定的価値観を持つヒトの比率を下げる事ができるものと信じている。
これは、競争社会でありながら、個性、多様性が尊重されない日本のような社会で、伝統的な強調性と名誉を重視する価値観の中で生きざるを得ないヒトの中には、一定の確率で生じる必然とも言える現象である。
今回のような悲劇的な無敵のヒトによる事件は、過去から繰り返し起こってきた。彼らの目的は、自己の社会的認知であろう。個人主義が未発達の日本では、他人との比較で目立つ、或いは 、一定の居場所をムラ社会の中で確保する事が、その人にとっても、家族にとっても最も重要だった。これが達成できそうもないと認識した時に、名誉を重んじるヒトは無敵のヒトになり易い。
無敵のヒトは、その定義からして、平時のテロリストと言える。即ち、中東でよくある自爆テロと同様、自分の命を掛けた、周囲及び社会への意義申し立てと観る事ができる。
テロリストを完全になくす事は出来ないが、少なくする方法はある。それが無敵のヒトを減らす方法にもなる。
それはどんなものか。
ひとつは、社会が、現状への異議申し立ての場を用意する事である。具体的には、暴力的な手段なしに、その人の主張を社会的に発表できる場を用意することであり、従来のデモが相当する。個人主義が当然のフランスでは、常にデモが起こっているが、日本では規制が強すぎて、政治的団体以外デモを起こす事が難しい。これが異議申し立てをしたいがコミュニケーションが不得意なヒトを無敵のヒトに追い込む事になる。
現代では、 アサブロのようなブログもデモに代わる重要な異議申し立て手段であろう。今回の事件の容疑者も、ブログやSNSで言いたいことを発信していたら、事態はだいぶ変わっていただろう。
もう一つの視点は、個人の価値観の高度化、多様化のための環境整備である。彼の認識が 、日本の強調性、ムラ社会での役割分担という伝統的な価値観に染まっていたからこそ、無敵のヒトになったとも言える。
このような日本の伝統的な価値観は、現代の個性、多様性重視の世界観、歴史観とは相入れない。彼が、価値観を変化させる一つの方法は 、学びである。人間の歴史、この宇宙の様々な事象を知るだけでも彼の狭いムラ社会の価値観がつまらないものであったと認識出来ただろう。
ネットででも、従来の通信教育でも、現在、様々な学習の機会がある。閉じこもりだからこそ、このような学習は可能であり、本人の価値観も変える事ができる。
これを自ら進んで行うのは難しいかもしれないが、いろいろなメディアが多様な発信をする事で、テロリストや無敵なヒトのような固定的価値観を持つヒトの比率を下げる事ができるものと信じている。
マイナポータル、マイナカードの基本問題 ― 2023年05月30日 09:16
マイナカードは作ってはいたが、最近のトラブル問題報道で心配になり、マイナカードの個人情報紐づけをチェックしようとした。
そのためには、スマホでマイナポータルから閲覧するのが普通ということで、IPHONEにマイナポータルのアプリをインストールした。
そこまでは問題なかったが、その後、大きなトラブルに巻き込まれた。それは、マイナカードの情報をスマホで読み込み、PWを入力したところで、デジタル庁のマイナカート普及用宣伝画面は出てきたが、次に進むと、
「この端末はマイナポータルに対応していません」という内容の表示がでて、それ以上進まないのである。
添付のリンクの使用説明書をずっと下まで辿って行ってその理由が10分後に分かった。IPHONE自体は使えるものなのだが、買ったままのOSのままにしていたのが問題だったらしい。iOS14以降でないとマイナポータルソフトは動かないことになっている。
そこで、仕方なくOSバージョンアップをしてみた。そしたら、それも途中で動かなくなった。よく見るとOSバージョンアップの時は電源につなげと書いてある。そこまで30分の無駄時間が過ぎた。
今度はやっとOSのバージョンアップができたようで再起動した。そこで、目的であるマイナ保険証の個人情報が正しく入っているのか調べようとしたのだが、今度はパスワード入力画面が動かない。
これはWIFI電波が弱いせいかと思い、スマホを入り口に持って行ったが、今度はマイナカードが無いと表示される。要するにマイナカードの読み込み可能な状態でPWを入れないといけないらしい。
その間、スマホに出てくる表示は、パスポート申請ができるようになったとか、何やらの行政手続きができるようになったとかのデジタル庁の宣伝ばかりである。まるでメルカリか、アマゾンかどこかの商用ソフト画面と同様の自己PRだけで、利用者の利便性は無視した造りである。ひょっとしてデザイン専門の関係者が商用ソフト流用を認めたためなのではないだろうかという疑いも出てくる。
これでは、一般利用者は着いてこないだろう。30年前のネット利用者サービスレベルである。即ち、具体的な仕様手順、環境条件、利用条件、トラブル時の対応方法などが、どこかの深いリンクを読まないと出てこない、使い慣れたヒトでないと容易には分からないソフトと同様、不親切期周り内アプリなのである。これでは、一般国民はついていかないだろう。国会議員や高級官僚のようなトラブル時に簡単に調べて教えてくれるような秘書は、一般国民にはいない。
一般国民向けアプリを作るなら、一般国民が使用してみた結果を十分にフィードバックして改善した上でアプリを公開する必要がある。
パーティを組んで登山する場合、最も経験の少ないものに合わせて、行程を作るのが遭難しない秘訣である。今の政府のやり方は最も経験のある(=某デジタル庁関係者)、或いは、ガイドが十分についた保護された登山者(=国会議員と高級官僚)と、素人の登山者(一般国民)が無理やり一つのパーティとなって、アルプス登山をするのに似ている。
日本中で、アプリの遭難者が出てくるのは当然だろう。
昔、普及失敗に終わった住基ネットソフトの下請けプログラマーの話を聞いたことがある。このソフトでは名前を上手く判別できないので、官庁にコメントしたのだが、上からその仕様で了解が出ているので、仕様変更はできないとの回答だったとのことである。今回も、保険証の個人特定の部分で同じような個人同定失敗事象(名前と生年月日だけで同定しようとした)が生じている。想像力の欠如によるシステム仕様の欠陥である。
日本の官僚機構の無謬性原則(一度承認した資料、仕様は、外部からコメントを受けても修正しようとしない)と無責任体制(住基ネットシステムのように、過去の失敗を誰も責任を取らない)の見直しをしたほうが、マイナカード問題は解決が早いだろう。道迷いで遭難したときは、分かるところまで戻るのが一番なのだから。
ちなみに、私の健康保険証の紐づけ確認は、デジタル庁の宣伝画面とは関係なく、メニュー/サービス一覧/わたしの情報/すべての項目/健康・医療という深いフォルダレベルにあり、画面を何度か動かすことで見つけることができたが、アプリのトップ画面に関連用語の検索機能もついていないのである。縦割り行政が反映された縦割り型アプリであることもマイナポータルの欠点(=官僚組織の欠点)であることも指摘しておきたい。これも決して下請けF社の問題ではないと推定される。
|
最近のコメント