捜査における必要性とは何か? ― 2023年03月14日 08:44
朝日新聞によれば、袴田事件再審に関し、ある検察幹部が
「当時は公判が粛々と進んでおり、そんな中であえて捜査側が証拠を作り出す必要はない」と話したそうだ。
この発言が本当ならば、逆に言えば、必要なら、証拠を作り出す可能性があるということだろう。
仙台の北稜クリニック事件では、クリニックを支援していた宮城県知事を含め地元名士の手前、警察が患者の死亡原因を一看護士に押し付けるために、そのような必要性があった可能性もないとは限らない。
検察がそのような考えならば、警察もその指揮下にあるのだから、何をするかは分からない。袴田事件では半世紀以上をかけてそれが明るみに出た。
このような事態が例外ならばまだ許容できる。運が悪いと思うしかないのだ。しかし、以下のサイトを見ると、主要事件でも100件以上冤罪の可能性が残ったままである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%86%A4%E7%BD%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
新聞にも出ないような中小事件ならば、その数は数万件に登るだろう。
これも捜査の可視化や弁護士立ち合いが認められていない現行法制度の欠陥であり、日米安保で米兵の地位協定が含まれている根拠でもある。
弁護士会ですら
「弁護人の立会いが認められない限りは、取調べに応じない、あるいは黙秘権を行使するということを徹底することです。」
https://www.keiben-oasis.com/96#capter3
と言っているので、今しばらくは冤罪でつかまったら本人が頑張るしかないようだ。
北稜クリニック事件の被疑者は、婚約者を助けようと嘘の自白をしたようだ。相手は犯罪心理学のプロである。万一のために精神力を鍛えておこう。
警察や検察の幹部は、国民の幸福よりも自分たちの出世や面子が大事らしいから。
「当時は公判が粛々と進んでおり、そんな中であえて捜査側が証拠を作り出す必要はない」と話したそうだ。
この発言が本当ならば、逆に言えば、必要なら、証拠を作り出す可能性があるということだろう。
仙台の北稜クリニック事件では、クリニックを支援していた宮城県知事を含め地元名士の手前、警察が患者の死亡原因を一看護士に押し付けるために、そのような必要性があった可能性もないとは限らない。
検察がそのような考えならば、警察もその指揮下にあるのだから、何をするかは分からない。袴田事件では半世紀以上をかけてそれが明るみに出た。
このような事態が例外ならばまだ許容できる。運が悪いと思うしかないのだ。しかし、以下のサイトを見ると、主要事件でも100件以上冤罪の可能性が残ったままである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%86%A4%E7%BD%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
新聞にも出ないような中小事件ならば、その数は数万件に登るだろう。
これも捜査の可視化や弁護士立ち合いが認められていない現行法制度の欠陥であり、日米安保で米兵の地位協定が含まれている根拠でもある。
弁護士会ですら
「弁護人の立会いが認められない限りは、取調べに応じない、あるいは黙秘権を行使するということを徹底することです。」
https://www.keiben-oasis.com/96#capter3
と言っているので、今しばらくは冤罪でつかまったら本人が頑張るしかないようだ。
北稜クリニック事件の被疑者は、婚約者を助けようと嘘の自白をしたようだ。相手は犯罪心理学のプロである。万一のために精神力を鍛えておこう。
警察や検察の幹部は、国民の幸福よりも自分たちの出世や面子が大事らしいから。
宇宙に果てはあるのか? ― 2023年03月20日 03:33
宇宙に果ての向こうは?という質問を知人から受けた。
この質問は宇宙に果てがあることを前提としている。
従って、先ずは宇宙に果てがあるかどうかという疑問に答えなければならない。
現在の標準理論では、以下のようになるらしい。
(L.クラウス「宇宙が始まる前には何があったのか?、文芸春秋社)
宇宙は138億年のビッグバン以来膨張しているので、空間は互いに距離を拡大している。即ち、2次元的な見方をすると、膨張しつつあるバルーンの表面が宇宙と見なすことができ、球体の表面であれば、果てもないし、中心もない。これが宇宙である。
ということになる。では、なぜ、我々は宇宙空間を3次元的に見てしまうのだろうか。それは、日々の経験により、近くのものは近くに、遠くのものは遠くに固定しているように見えるからだ。従って、宇宙が時々刻々拡大しているのが認識できない。
それは目に到達する光の速度が、宇宙空間の大きさに比べ、遅すぎるためである。光の速度が十分早ければ、夜空の星が拡大しているのが目で観測できるだろう。星の遠ざかるのが直感できるだろうから。(現在は天体観測の技術向上により、遠くの星ほど遠くに離れていく様子が観測、実証されている。)
要するに、光の速度が十分早ければ、宇宙空間が拡大しているのが目で見て実感でき、3次元空間などという固定した空間はないと直観できるのである。そうなれば、宇宙の果てという固定した空間における偏見は無くなり、そのような概念は浮かんでこない。
そのような認識ができないのが、光の速度が宇宙の膨張速度に追いついていない現在の宇宙における人間の認識の限界なのである。
或いは、別の仮定として、我々の寿命が100億年だったらどうだろうか。宇宙の膨張が一生の間に実感できるのである。お互いの距離が生きている間に見る見る広がっていく。これならば、光の速度が現在と同じでも、宇宙の拡大を実感でき、3次元空間が固定されたものではないと直観できるだろう。
このように生物やヒトを作らなかったのはなぜか。もし、宇宙が有限な時空であったなら、ヒトは生きる意味を見出すことができないのではないか。いつかは宇宙がなくなると直観するからである。そのようにはヒトを作らなかったということは神様の思し召しということではないだろうか。
(注)しかし、私は無神論者です。
この質問は宇宙に果てがあることを前提としている。
従って、先ずは宇宙に果てがあるかどうかという疑問に答えなければならない。
現在の標準理論では、以下のようになるらしい。
(L.クラウス「宇宙が始まる前には何があったのか?、文芸春秋社)
宇宙は138億年のビッグバン以来膨張しているので、空間は互いに距離を拡大している。即ち、2次元的な見方をすると、膨張しつつあるバルーンの表面が宇宙と見なすことができ、球体の表面であれば、果てもないし、中心もない。これが宇宙である。
ということになる。では、なぜ、我々は宇宙空間を3次元的に見てしまうのだろうか。それは、日々の経験により、近くのものは近くに、遠くのものは遠くに固定しているように見えるからだ。従って、宇宙が時々刻々拡大しているのが認識できない。
それは目に到達する光の速度が、宇宙空間の大きさに比べ、遅すぎるためである。光の速度が十分早ければ、夜空の星が拡大しているのが目で観測できるだろう。星の遠ざかるのが直感できるだろうから。(現在は天体観測の技術向上により、遠くの星ほど遠くに離れていく様子が観測、実証されている。)
要するに、光の速度が十分早ければ、宇宙空間が拡大しているのが目で見て実感でき、3次元空間などという固定した空間はないと直観できるのである。そうなれば、宇宙の果てという固定した空間における偏見は無くなり、そのような概念は浮かんでこない。
そのような認識ができないのが、光の速度が宇宙の膨張速度に追いついていない現在の宇宙における人間の認識の限界なのである。
或いは、別の仮定として、我々の寿命が100億年だったらどうだろうか。宇宙の膨張が一生の間に実感できるのである。お互いの距離が生きている間に見る見る広がっていく。これならば、光の速度が現在と同じでも、宇宙の拡大を実感でき、3次元空間が固定されたものではないと直観できるだろう。
このように生物やヒトを作らなかったのはなぜか。もし、宇宙が有限な時空であったなら、ヒトは生きる意味を見出すことができないのではないか。いつかは宇宙がなくなると直観するからである。そのようにはヒトを作らなかったということは神様の思し召しということではないだろうか。
(注)しかし、私は無神論者です。
空は何故青いのか? ― 2023年03月21日 06:14
現在の標準理論では、以下のようになるらしい。
(L.クラウス「宇宙が始まる前には何があったのか?」P.92抜粋、文芸春秋社)
「晴れた日に空を見上げれば青空がみえる。しかし、それはヒトが可視光線を見るように進化したからに過ぎない。太陽からやってくる光のピークは可視光線領域にあり、それ以外の波長は大気で吸収されてしまうからだ。」
即ち、太陽から発生する電磁波のうち、見えるものは可視光線だけであり、空気で吸収されやすい低エネルギーの赤色側の光線は吸収されるので、残りの色である青が見える。
では、青色よりも高エネルギー側の紫外線やガンマ線はどうなっているのか。
紫外線は大気圏より上部のオゾン層で吸収される。従って、オゾン層を破壊するようなフロンガスの放出は規制されることになった。
一方、ガンマ線は大気中で一気圧分=水10メートル分の減衰を受ける。これは核分裂ガンマ線に対し、10桁の減衰である。
しかし、成層圏近くを飛ぶ国際線ジェットや宇宙飛行士はこの減衰を受けないのである程度のガンマ線被ばくを受ける。通常は数ミリシーベルトレベルであるので問題はない。
問題なのは、年に数回生じる太陽フレアの爆発時である。この時、瞬間的ではあるが、単位時間当たり5~6桁上の陽子線や中性子線が太陽から放射される。これは太陽表面での爆発的な核融合反応によるものである。
同書のP.43に書かれているように、太陽には水素、酸素、鉄、ナトリウム、カルシウムが含まれている。太陽フレア爆発により発生する高強度の中性子線がこれらの中重核種に衝突するとガンマ線が発生する。
そのけた違いのガンマ線も太陽フレア時には地球まで降り注ぐのである。
このガンマ線は瞬間的な被ばくであるので、いまだ正確な測定はなされていない。ただ、パイロットやCAにおける異常な白血病の発生率の増加は観察されている。
https://biz-journal.jp/2018/12/post_25921.html#google_vignette
彼らはICRPの放射線被ばく基準は守っているはずである。その値は福島の帰還困難区域の線量よりは十分低い。
なぜそうなるのか。
それは、ICRP被ばく基準が年間線量のみを想定し、太陽フレアのような瞬間的な被ばくを想定していないためである。即ち、瞬間的であるため、時間積分線量は非常に小さいが、時間的な線量率は非常に高い被ばくである。このような被ばく現象は、原爆や水爆、JCO事故などの核爆発事故でしか人類が経験してこなかった。
しかし、高空を多くのヒトが飛び回る時代である。太陽フレアの爆発に晒される機会は増える。
早急に実施するべきことはICRP被ばく基準(これが日本の被ばく関連規制にそのまま流用されている)に対する、時間線量率を考慮した見直しである。もともと、ICRPの基準は、広島・長崎の原爆による瞬間被ばくでのがん発生率を基礎データとしている。これを年間線量規制に流用したところに大きな齟齬があった。
このままでは、福島ではがん発生は増加せず、東京から海外に行く人々のがん発生は増加することになるのである。このようなゆがんだ法規制体系は変更すべきである。
高空では青空はどす黒くなる。それはヒトにとって危険な兆候ということになる。
(L.クラウス「宇宙が始まる前には何があったのか?」P.92抜粋、文芸春秋社)
「晴れた日に空を見上げれば青空がみえる。しかし、それはヒトが可視光線を見るように進化したからに過ぎない。太陽からやってくる光のピークは可視光線領域にあり、それ以外の波長は大気で吸収されてしまうからだ。」
即ち、太陽から発生する電磁波のうち、見えるものは可視光線だけであり、空気で吸収されやすい低エネルギーの赤色側の光線は吸収されるので、残りの色である青が見える。
では、青色よりも高エネルギー側の紫外線やガンマ線はどうなっているのか。
紫外線は大気圏より上部のオゾン層で吸収される。従って、オゾン層を破壊するようなフロンガスの放出は規制されることになった。
一方、ガンマ線は大気中で一気圧分=水10メートル分の減衰を受ける。これは核分裂ガンマ線に対し、10桁の減衰である。
しかし、成層圏近くを飛ぶ国際線ジェットや宇宙飛行士はこの減衰を受けないのである程度のガンマ線被ばくを受ける。通常は数ミリシーベルトレベルであるので問題はない。
問題なのは、年に数回生じる太陽フレアの爆発時である。この時、瞬間的ではあるが、単位時間当たり5~6桁上の陽子線や中性子線が太陽から放射される。これは太陽表面での爆発的な核融合反応によるものである。
同書のP.43に書かれているように、太陽には水素、酸素、鉄、ナトリウム、カルシウムが含まれている。太陽フレア爆発により発生する高強度の中性子線がこれらの中重核種に衝突するとガンマ線が発生する。
そのけた違いのガンマ線も太陽フレア時には地球まで降り注ぐのである。
このガンマ線は瞬間的な被ばくであるので、いまだ正確な測定はなされていない。ただ、パイロットやCAにおける異常な白血病の発生率の増加は観察されている。
https://biz-journal.jp/2018/12/post_25921.html#google_vignette
彼らはICRPの放射線被ばく基準は守っているはずである。その値は福島の帰還困難区域の線量よりは十分低い。
なぜそうなるのか。
それは、ICRP被ばく基準が年間線量のみを想定し、太陽フレアのような瞬間的な被ばくを想定していないためである。即ち、瞬間的であるため、時間積分線量は非常に小さいが、時間的な線量率は非常に高い被ばくである。このような被ばく現象は、原爆や水爆、JCO事故などの核爆発事故でしか人類が経験してこなかった。
しかし、高空を多くのヒトが飛び回る時代である。太陽フレアの爆発に晒される機会は増える。
早急に実施するべきことはICRP被ばく基準(これが日本の被ばく関連規制にそのまま流用されている)に対する、時間線量率を考慮した見直しである。もともと、ICRPの基準は、広島・長崎の原爆による瞬間被ばくでのがん発生率を基礎データとしている。これを年間線量規制に流用したところに大きな齟齬があった。
このままでは、福島ではがん発生は増加せず、東京から海外に行く人々のがん発生は増加することになるのである。このようなゆがんだ法規制体系は変更すべきである。
高空では青空はどす黒くなる。それはヒトにとって危険な兆候ということになる。
WBC優勝に関する二つの仮説 ― 2023年03月22日 19:30
一つはストレスに関する、二つ目はマスコミのお話合いに関するものである。
今回のWBCの主要メンバーの出身県を以下に示す。
出身県別の最多は沖縄の3人(宮城、大城、山川)。岩手(大谷、佐々木)、兵庫(大勢、山田)、愛知(栗林、高橋宏)、福井(中村、吉田)、大分(甲斐、源田)がそれぞれ2人。東京(鈴木)、大阪(ダルビッシュ)である。
このうち、真に長期にわたり活躍したのは、大谷、佐々木、吉田の順になろう。いずれも寒冷地域である。
寒さというものは、ヒトにとって最大のストレスである。ヒトの祖先がアフリカで発生したことは科学的に証明されているが、このために、寒さというものは自然環境における最大のストレスとなる。即ち、暖房設備があることでストレスは低減される。逆に言えば、寒さになれているということはストレスに強いということになる。
今回WBCで活躍したメンバーが寒冷地域出身であるという事実は偶然ではない。WBCのような高いストレス状況下でも実力が発揮できるように子供のころから鍛錬されていたということである。
肉体的なストレスと精神的なストレスに強い相関があることは多くの精神神経学者が証明している。
もう一つの仮説は、マスコミと漫画業界との連携プレイによる試合のシナリオである。アメリカでは、日本の漫画が人気である。
この試合のように漫画のようなシナリオはなかなか思いつかない。誰かが監督に吹き込んだに違いない。(笑)
即ち、日米の最高峰にある選手たちを組み合わせ、如何にしたら視聴率を稼げるか、マスコミ業界と漫画業界、MLBが話し合い、
今回のシナリオを描いた。本来は、最終回にアメリカが逆転勝ちするシナリオだったが、大谷の実力がトラウトを上回ってしまった。それがMLBの誤算で日本が勝ってしまったという疑惑である。(笑)
都会生活者向け雨の日の散歩方法 ― 2023年03月25日 08:36
結論から言えば、ご想像の通り地下街の利用である。
大都市には大きな地下街が駅周辺には必ずある。
その地下街をできるだけ大きく一周或いは数周することである。
メリットは多い。
(1)手ぶらでカッパ無しで歩ける。
(2)信号がないので長時間一定速度で歩け、持久力が付く。
(3)信号がないので各周回ごとの速度を正確に測定できる。
(4)時たま階段の上下があるので筋力も付く。
(5)急いでいる人々や改札でカードが見つからず焦っている若者を余裕を持って見守ることもできる。
しかし、ディメリットもある。
(1)つい喫茶店に入りたくなってしまう。
(2)飲み屋を見て、今晩はここで一杯やろうなどという邪心を起こしてしまう。
(3)地下街なので、海が近いと津波リスクがある。
(4)地下街までの交通費が掛かる。
なお、(4)については片道200円とすると朝に雨の場合は月5回程度だろうから月2000円で済むだろう。
如何だろうか。
大都市には大きな地下街が駅周辺には必ずある。
その地下街をできるだけ大きく一周或いは数周することである。
メリットは多い。
(1)手ぶらでカッパ無しで歩ける。
(2)信号がないので長時間一定速度で歩け、持久力が付く。
(3)信号がないので各周回ごとの速度を正確に測定できる。
(4)時たま階段の上下があるので筋力も付く。
(5)急いでいる人々や改札でカードが見つからず焦っている若者を余裕を持って見守ることもできる。
しかし、ディメリットもある。
(1)つい喫茶店に入りたくなってしまう。
(2)飲み屋を見て、今晩はここで一杯やろうなどという邪心を起こしてしまう。
(3)地下街なので、海が近いと津波リスクがある。
(4)地下街までの交通費が掛かる。
なお、(4)については片道200円とすると朝に雨の場合は月5回程度だろうから月2000円で済むだろう。
如何だろうか。
大都市部郊外でのストレス問題 ― 2023年03月26日 03:30
首都圏での多くの異常な事件の容疑者の出身地域は、都心でも地方でもなく、その中間に位置する、郊外地区の事が多い。
半世紀前に米国に留学した作家、小田実のベストセラー、「何でもみてやろう」でも、 当時の米国の社会的疎外者、ビートと呼ばれたものたちの多くは大都市の郊外地域の出身だったと書かれている。
これは、そのような地域が現代社会で最もストレスフルで疎外感を若者に与え易い地域であるためだろう。
都市の中心部に住んでいるのであれば、様々なイベントや商業施設から、日々、刺激を受け、ストレスも発散され、時代の先端にいると感じられるだろう。
逆に、地方では、豊かな自然の中でストレスフリーで健康的な生活を送ることができる。
しかし、その中間地域では、中途半端な都市化の中で、不自由な生活でのストレスとたまに行く都心の華やかさを見て、疎外感を深める事が多い。
これは競争社会である日米共通の現象なのであろう。
為政者は、郊外地区の若者たちがストレスを溜め込まないよう、重点的に様々な施策を施す必要がある。これを統一地方選での争点にしてもらえれば有り難い。
半世紀前に米国に留学した作家、小田実のベストセラー、「何でもみてやろう」でも、 当時の米国の社会的疎外者、ビートと呼ばれたものたちの多くは大都市の郊外地域の出身だったと書かれている。
これは、そのような地域が現代社会で最もストレスフルで疎外感を若者に与え易い地域であるためだろう。
都市の中心部に住んでいるのであれば、様々なイベントや商業施設から、日々、刺激を受け、ストレスも発散され、時代の先端にいると感じられるだろう。
逆に、地方では、豊かな自然の中でストレスフリーで健康的な生活を送ることができる。
しかし、その中間地域では、中途半端な都市化の中で、不自由な生活でのストレスとたまに行く都心の華やかさを見て、疎外感を深める事が多い。
これは競争社会である日米共通の現象なのであろう。
為政者は、郊外地区の若者たちがストレスを溜め込まないよう、重点的に様々な施策を施す必要がある。これを統一地方選での争点にしてもらえれば有り難い。
核返還と核変換について ― 2023年03月28日 10:06
ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備するというニュースがあったので、ソ連崩壊時になぜ核配備されていたカザフスタンやベラルーシ、ウクライナがロシアに核返還を行ったのかを調べてみた。
https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/publictn/68/68-1.pdfによれば、ベラルーシやカザフスタンはリスボン条約に従い、すんなり核をロシアに返還し、NPTに加入したが、ウクライナだけは、核兵器の返還はかなり遅れた。これはウクライナ国内の一部にロシアを脅威を感じ、ロシアの核への対応が必要と考えた人々がいたためである。結局は全ての核をロシアに返還したが、それは、核を保有し続けるための経済的な負担にウクライナが耐えられなかったためであるとしている。確かに、核を保有するには相当の軍事費が必要になる。核爆弾は半減期14年で減少するプルトニウム241を含んでおり、原爆として機能するにはその性能の確認のための検査が必要であるうえ、事故による爆発防止やテロ対策など保持するだけでも多くの費用が掛かる。持っているだけでは意味はなく、敵を攻撃できる方法の開発にも膨大な費用が掛かることは、北朝鮮を見ていても理解できる。
従って、核返還をすることで、NPTに参加し、核保有国からの保護を受けるほうが有利だと三国は考えたわけである。
しかし、今回のロシアのウクライナ侵攻で事態は複雑に変化した。ベラルーシは、ロシアの核配備を受けることになった。これは、NPT条約だけでなく、リスボン条約違反でもある。ロシアの属国であるベラルーシは明確にロシアの戦争に協力するよう強制された状態になってしまった。
従来、核の配備は曖昧であることが核抑止力になると言われてきたが、今や、プーチンの戦略は核抑止力云々のレベルではなくなった。明確な戦術核による脅しのレベルである。そういう意味で、沖縄返還時の核密約問題とはレベルが異なる。
一時、日本もアメリカから核配備供与を受けるべきだという議論があったが、ベラルーシのように更に国際的な立ち位置は厳しくなるだろう。
ところで、かくヘンカンと入力し変換したら核変換と表示されてしまった。
この意味は、原子核の変換である。一般には、放射性核種(所謂放射能を有する原子核)を放射能のない安定な核種に変換することを意味している。従って、これは核返還の議論とは全く逆方向の技術に関するものである。
現在、実用化に向けて研究が進められている有力な手段としては、粒子加速器により発生させた陽子や中性子を放射性核種に照射する方法と特殊な原子炉による中性子照射によるものがある。前者は、現在の加速器では大量処分ができず、仮にできたとしても大量の電力が必要になる。後者では、その原子炉で発生する放射性物質以上に消滅する放射性物質を大きくしなければならないため、特殊な原子炉形態が必要となる。
どちらも原理は確認されているが、現在の日本では、その経済性からまだ実用レベルには至っていない。しかし、すでに、人口放射性核種は、原発の使用済み燃料だけでなく、医療用放射性物質などの形でも発生している。これらをどうするか、地層処分が現在の唯一の解であるとして様々な議論を呼んでいるが、核変換の実用化も強く推進することが、原発への立場に関わらず環境負荷を軽減するうえで重要な技術開発項目である。
https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/publictn/68/68-1.pdfによれば、ベラルーシやカザフスタンはリスボン条約に従い、すんなり核をロシアに返還し、NPTに加入したが、ウクライナだけは、核兵器の返還はかなり遅れた。これはウクライナ国内の一部にロシアを脅威を感じ、ロシアの核への対応が必要と考えた人々がいたためである。結局は全ての核をロシアに返還したが、それは、核を保有し続けるための経済的な負担にウクライナが耐えられなかったためであるとしている。確かに、核を保有するには相当の軍事費が必要になる。核爆弾は半減期14年で減少するプルトニウム241を含んでおり、原爆として機能するにはその性能の確認のための検査が必要であるうえ、事故による爆発防止やテロ対策など保持するだけでも多くの費用が掛かる。持っているだけでは意味はなく、敵を攻撃できる方法の開発にも膨大な費用が掛かることは、北朝鮮を見ていても理解できる。
従って、核返還をすることで、NPTに参加し、核保有国からの保護を受けるほうが有利だと三国は考えたわけである。
しかし、今回のロシアのウクライナ侵攻で事態は複雑に変化した。ベラルーシは、ロシアの核配備を受けることになった。これは、NPT条約だけでなく、リスボン条約違反でもある。ロシアの属国であるベラルーシは明確にロシアの戦争に協力するよう強制された状態になってしまった。
従来、核の配備は曖昧であることが核抑止力になると言われてきたが、今や、プーチンの戦略は核抑止力云々のレベルではなくなった。明確な戦術核による脅しのレベルである。そういう意味で、沖縄返還時の核密約問題とはレベルが異なる。
一時、日本もアメリカから核配備供与を受けるべきだという議論があったが、ベラルーシのように更に国際的な立ち位置は厳しくなるだろう。
ところで、かくヘンカンと入力し変換したら核変換と表示されてしまった。
この意味は、原子核の変換である。一般には、放射性核種(所謂放射能を有する原子核)を放射能のない安定な核種に変換することを意味している。従って、これは核返還の議論とは全く逆方向の技術に関するものである。
現在、実用化に向けて研究が進められている有力な手段としては、粒子加速器により発生させた陽子や中性子を放射性核種に照射する方法と特殊な原子炉による中性子照射によるものがある。前者は、現在の加速器では大量処分ができず、仮にできたとしても大量の電力が必要になる。後者では、その原子炉で発生する放射性物質以上に消滅する放射性物質を大きくしなければならないため、特殊な原子炉形態が必要となる。
どちらも原理は確認されているが、現在の日本では、その経済性からまだ実用レベルには至っていない。しかし、すでに、人口放射性核種は、原発の使用済み燃料だけでなく、医療用放射性物質などの形でも発生している。これらをどうするか、地層処分が現在の唯一の解であるとして様々な議論を呼んでいるが、核変換の実用化も強く推進することが、原発への立場に関わらず環境負荷を軽減するうえで重要な技術開発項目である。
量子コンピュータの実用化が難しいワケ ― 2023年03月29日 03:17
理研が中心となった文科省の量子コンピュータ開発のための国家プロジェクトで、開発者向けクラウドサービスを開始したとのニュースを聞いた。
理研の中村泰信センター長によればまだ実用化の五合目らしい。
https://www.riken.jp/pr/news/2023/20230324_1/index.html
この量子コンピュータは超伝導回路を用いたジョセフソン接合タイプの量子ビットを利用している。このタイプは米国でも開発されており最も実用化に近いと言われている量子コンピュータであるが、まだ量子ビット数は64ピットしかない。
超低温に保ってはいるが、それでも熱ノイズによる計算エラー発生が実用化上の最大の課題となっている。
理研の中村泰信センター長によればまだ実用化の五合目らしい。
https://www.riken.jp/pr/news/2023/20230324_1/index.html
この量子コンピュータは超伝導回路を用いたジョセフソン接合タイプの量子ビットを利用している。このタイプは米国でも開発されており最も実用化に近いと言われている量子コンピュータであるが、まだ量子ビット数は64ピットしかない。
超低温に保ってはいるが、それでも熱ノイズによる計算エラー発生が実用化上の最大の課題となっている。
量子コンピュータの解説が分かりにくいワケ ― 2023年03月30日 06:28
どこの解説サイトを見ても、量子コンピュータとは何なのか、読んでいるとますます分からなくなる。
そのワケを考えるに、量子コンピュータとはまだ開発段階で、実用化もされず、形態や開発目標も定まっていないので開発者自体が量子コンピュータに対する概念をはっきり持っていないことにある。従って、解説も抽象的にならざるを得ない。
そうはいっても、開発が進んでいるタイプに限れば、量子コンピュータはどのようなものかを理解できるだろう。今回、理研を中心とした開発チームが進めている、超 伝導型ジョセフソン接合タイプの量子コンピュータはどんなものか、下記サイトの論文で分析してみた。
まず、前提として、量子コンピュータでは従来コンピュータのような2ビット素子による四則演算は出来ない。即ち、計算の汎用性はない。解ける問題は限られるのである。まるで昔々に抵抗とコンデンサー、コイルの組み合わせで作ったアナログコンピュータのように、電子回路と解ける問題には密接な相関がある。それで、理研もこのコンピュータを公開利用してもらい、どのような応用問題なら解けるのか、今後はどのようなソフトとハードを開発していけばよいのかという課題への答えを得ようとしているのであろう。
ところで、この超伝導型ジョセフソン接合タイプの量子コンピュータについては、下記のふたつのサイトに開発者による詳しい解説があった。
https://www.google.com/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=0CAIQw7AJahcKEwiAmorWkIL-AhUAAAAAHQAAAAAQAg&url=https%3A%2F%2Fwww.jstage.jst.go.jp%2Farticle%2Foubutsu1932%2F69%2F11%2F69_11_1299%2F_pdf&psig=AOvVaw1ymFVp5TTBVsHb2fjaBUyR&ust=1680213322154290
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%80%E8%B6%85%E4%BC%9D%E5%B0%8E%E3%80%80%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%82%BD%E3%83%B3%E6%8E%A5%E5%90%88
これらを我流に解釈すると以下のようになる。
(1)この量子コンピュータは半導体素子上にジョセフソン結合という回路を有する量子ビットと演算回路から構成され、量子ビットは複数(今回は64ビットらしい)有する。各ビットごとに、量子状態、即ち、その電子の量子レベルが基底状態か中間状態(量子もつれ状態)か励起状態かのいずれかに設定する。演算処理は各量子ビットに対し外部から信号系で操作し、その量子レベルを変える。
(2)演算が終了した状態で、各量子ビットの量子状態を観測するために、ユニタリー変換という演算処理を行う。各ビットに対して行い、そのビットが0(基底状態)なのか、1(励起状態)なのかを観測する。
(3)全量子ビットのビット状態を観測することで一連の量子計算の結果が分かる。
といったところである。
問題は、量子レベルが不安定で、演算中に意図しないレベル変更が生じることである。これをノイズと称している。これが生じると演算結果は信用できないことになる。これを防ぐために、超低温にして、発熱による状態の不安定さを除去しようとしているが、演算処理には外部からの信号回路の接続が必要なので、ある程度のノイズが入る可能性を排除できない。これが最大の実用化上の課題になっている。
そのワケを考えるに、量子コンピュータとはまだ開発段階で、実用化もされず、形態や開発目標も定まっていないので開発者自体が量子コンピュータに対する概念をはっきり持っていないことにある。従って、解説も抽象的にならざるを得ない。
そうはいっても、開発が進んでいるタイプに限れば、量子コンピュータはどのようなものかを理解できるだろう。今回、理研を中心とした開発チームが進めている、超 伝導型ジョセフソン接合タイプの量子コンピュータはどんなものか、下記サイトの論文で分析してみた。
まず、前提として、量子コンピュータでは従来コンピュータのような2ビット素子による四則演算は出来ない。即ち、計算の汎用性はない。解ける問題は限られるのである。まるで昔々に抵抗とコンデンサー、コイルの組み合わせで作ったアナログコンピュータのように、電子回路と解ける問題には密接な相関がある。それで、理研もこのコンピュータを公開利用してもらい、どのような応用問題なら解けるのか、今後はどのようなソフトとハードを開発していけばよいのかという課題への答えを得ようとしているのであろう。
ところで、この超伝導型ジョセフソン接合タイプの量子コンピュータについては、下記のふたつのサイトに開発者による詳しい解説があった。
https://www.google.com/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=0CAIQw7AJahcKEwiAmorWkIL-AhUAAAAAHQAAAAAQAg&url=https%3A%2F%2Fwww.jstage.jst.go.jp%2Farticle%2Foubutsu1932%2F69%2F11%2F69_11_1299%2F_pdf&psig=AOvVaw1ymFVp5TTBVsHb2fjaBUyR&ust=1680213322154290
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%80%E8%B6%85%E4%BC%9D%E5%B0%8E%E3%80%80%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%82%BD%E3%83%B3%E6%8E%A5%E5%90%88
これらを我流に解釈すると以下のようになる。
(1)この量子コンピュータは半導体素子上にジョセフソン結合という回路を有する量子ビットと演算回路から構成され、量子ビットは複数(今回は64ビットらしい)有する。各ビットごとに、量子状態、即ち、その電子の量子レベルが基底状態か中間状態(量子もつれ状態)か励起状態かのいずれかに設定する。演算処理は各量子ビットに対し外部から信号系で操作し、その量子レベルを変える。
(2)演算が終了した状態で、各量子ビットの量子状態を観測するために、ユニタリー変換という演算処理を行う。各ビットに対して行い、そのビットが0(基底状態)なのか、1(励起状態)なのかを観測する。
(3)全量子ビットのビット状態を観測することで一連の量子計算の結果が分かる。
といったところである。
問題は、量子レベルが不安定で、演算中に意図しないレベル変更が生じることである。これをノイズと称している。これが生じると演算結果は信用できないことになる。これを防ぐために、超低温にして、発熱による状態の不安定さを除去しようとしているが、演算処理には外部からの信号回路の接続が必要なので、ある程度のノイズが入る可能性を排除できない。これが最大の実用化上の課題になっている。
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