分かりにくい文章が良い場合もある?2023年01月18日 09:34

 受験生には無関係かもしれないが、教科書的テキストであっても分かりにくい文章がある。その要因は、用語の定義が不明確、接続詞がない、パラグラフかしていない、修飾関係に関わる記載が間違っているなど、主として文章術が未熟な場合である。

 このようなテキストが世の中には出回っている。これが、自習を困難にする要因でもある。

 では、このようなテキストは修正又は廃棄すべきものだろうか。

 分かりにくい教科書の利点を敢えて挙げると、

(1)じっくり読むようになる。
(2)どこが分かりにくいのか分析できる。
(3)その分かりにくい問題点を理解しようと他の情報ソースを調べる。
(4)その結果、理解が可能になることもあるし、情報量も増える。
(5)難しい問題に頭を使うので、認知症になりにくいかもしれない。

 勿論、欠点の方が多い。

(1)ストレスが溜まる。
(2)理解するまで長時間かかる。
(3)理解を諦めて、SNSで無駄な時間を過ごす。
(4)本を破りたくなる。
(5)ストレスで酒量と体重が増える。
(6)その結果、認知症と成人病になり易い。

 しかし、分かりにくいテキストの最大のメリットは、自分の知識レベル、文章スキルの確認ができることであろう。多少時間がかかっても食事や風呂の時間までその理解のために、潰すようなことにはならない。
 このような文章は書かないようにしようとか、別の情報を読んでこのテキストの筆者はこのようなことを言いたかったのかという収穫が大きいのである。

 何事も世界の現象の正しい理解というものはなか困難なものである。分かりにくいテキストを書く人は、一般に正解を求めつつ全体の理解ができないまま、思った通りに文章を連ねる人である。
 即ち、このブログの筆者でもある。他人のことには文句は言えない。